バブル期の東京が舞台 国際色豊かなサスペンス恋愛ドラマ


社会
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EXILEの小林直己が謎めいた男の役に挑戦。

家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、かつてバブルとも呼ばれた’80年代の東京を舞台にした、国際色豊かな映画『アースクエイクバード』を紹介します。昨秋の東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、現在Netflixで独占配信中です。

■映画『アースクエイクバード』Netflix独占配信中

日本に住んで5年余りのルーシーは、友人のリリーが行方不明になり、重要参考人として尋問されます。ルーシーは、写真撮影がきっかけで出会ったアマチュア写真家、禎司を愛し始めます。しかしリリーに彼を紹介し、3人で佐渡島に出かけたことで、ルーシーにある疑念が湧き始めるのでした。

ルーシーには常に暗い空気がまとわりついていて、それが大きな謎となっています。また、地震で部屋が激しく揺れるシーンが何度かあるのですが、かつて阪神・淡路大震災を経験した記者は、その瞬間の恐怖を思い出しました。体の奥底から突然揺さぶられる体験は、ずっと信じていた人が信じられなくなった経験と似ているのかもしれません。

EXILEの小林直己が、流ちょうな英語を話しながら、何かを隠しているミステリアスな禎司を演じています。しかもベッドシーンまで! 地震と死という私たちに付きまとう不安を描きつつ、愛の曖昧さや壊れやすさを描いています。でも最後のセリフに、きっと誰もが救われることでしょう。

(文:西元まり)

「女性自身」2020年6月9日号 掲載

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