船で行く海の公園!?年中遊べる海上アスレチックはココだけ!


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子どもも大人も一年中楽しめる

北谷町美浜の泊地(はくち)に設けられた「シーパーク北谷」の海上アスレチック。この日は地域で活動する「ちゃたん海のライフセービングクラブ」の子どもたちと保護者が無料で招待された。ビビットな色のユニホームを着た子どもたちの笑顔が日差しのもとで輝いていた 撮影・照屋恵太(スタジオノア)

観光やショッピング客でにぎわう北谷町美浜。海沿いを歩けば、海上に浮かぶブルーとホワイトの遊具を目にすることができるだろう。北谷町漁業協同組合が運営するレジャー施設「シーパーク北谷」の海上アスレチックだ。体をめいいっぱい動かして楽しみ、子どもから大人まで夢中になれる同施設の魅力を伝える。

6月下旬の休日、北谷町美浜の海沿いに子どもたちの楽しそうな声が響き渡った。声が聞こえてくる方向に目をやるとそこは海の上。北谷町漁業協同組合が管理するレジャー施設、「シーパーク北谷」の海上アスレチック施設が設置されているのだ。

この日は、近隣のビーチで海に関する活動をしている「ちゃたん海のライフセービングクラブ」の海員である子どもたちとその保護者が無料で招待された。今年の上半期、休校や外出自粛を経験した子どもたちにとって、初夏の海でのひと時は待ちわびたものであったに違いない。

船で送迎、泳いでスタート

大きい滑り台は、てっぺんまで競争したり、友達と一緒に滑ったり、子どもたちが工夫して楽しみ方を見つける

陸地から数十㍍の場所に設置された海上アスレチック。利用者は、隣接する桟橋から出る船に乗ってアスレチックまで送ってもらうことになる。船に乗り込んだライフセービングクラブの子どもたちは、普段乗ることのない船での移動に目を輝かせている。乗船時間は5分にも満たないが、アスレチックで遊ぶ前のわくわくとした気分をさらに盛り上げる演出になっている。

北谷町漁業協同組合の川崎純一郎さん

「泊地(はくち)にあるアスレチックはめずらしいんですよ」と話してくれたのは、船を操舵していた北谷町漁業協同組合の川崎純一郎さん。船の安全な停泊のため、防波堤などで囲まれた水面を泊地というが、ここに浮かぶアスレチック施設は、日本国内にはあまり例がないそうだ。

船がアスレチックに隣接するフロートに係留されると、シーパーク北谷の係員が「はい、ここからアスレチックまでは海に飛び込んで泳いで行ってくださーい!」と子どもたちに呼びかけていた。

実は、船が着けられたフロートからアスレチックまでは数㍍離れている。最後は利用者が自力で泳がないといけないのだ。利用者にはライフジャケットの着用が徹底されており、泳ぎに自信の無い人でもたどり着ける距離だが、小学校低学年の子どもにはちょっとした冒険となる。ライフセービングクラブの海員の中にも周囲の大人たちに諭され、やっと海に入る子の姿があった。

海に落ちても楽しい。ライフジャケット着用なので安心だ(提供写真)

大人も楽しい

海上アスレチックは、トランポリンや滑り台などさまざまな遊具が連結されできている。大型の滑り台や、細い橋の上を渡る「バランス橋」、よじ登って最後は海に飛び込む「富士山」などは大人でもなかなか難しく、遊びがいのある遊具だ。今回子どもたちと共に入場したスタッフや保護者たちも、童心に帰った様子で遊具を楽しんでいた。

勇気を出して「富士山」から飛び込み

同施設は、大人・子どもともに入場1回につき1時間の制限時間を設けている。「大人でも思いっきり遊べるので1時間でも結構疲れますよ」と川崎さんは笑う。熱中症対策やその他安全管理の面からも1時間という制限時間は適切であるそうだ。

「うちの強みは何と行っても1年中楽しめることです!」

最後に、川崎さんがシーパーク北谷ならではの良さを語ってくれた。台風など荒天でなければ、海上アスレチックは年中利用可能なのだ。雨の日はもちろん、真冬は無料貸し出しのウェットスーツを着て遊ぶことができるという。ここでしか味わえない、海の楽しさと爽快感をぜひ体験してほしい。

(津波 典泰)

シーパーク北谷

【住所】北谷町美浜54(受付はうみんちゅワーフ内) (マップはこちら
【電話】 098-923-5771
【集合時間】 8:30/9:30/10:30/11:30/13:00/14:00/15:00/16:00
 「クリアカヤック」「足漕ぎサップ」の利用もこちらで受付

海上アスレチック料金
大人(12歳以上):2000円(税別)
小人(6~11歳):1000円(税別)
 ※小人2名につき保護者1名の入場が必要です。
 ※感染症対策のため、少人数(人数制限・最大で3グループまで)でご案内中です。事前の予約がおすすめです。

(2020年7月16日付 週刊レキオ掲載)