この時期の家族の発熱、どうする? 100cmの視界から―あまはいくまはい―(77)

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沖縄の新型コロナウイルスに関するニュースを見ながら、不安になる毎日。米軍人・軍属・家族には国内法が適用されないなど日米地位協定があるために沖縄の人が犠牲になることが次々と起こり、怒りと悲しみが込み上げてきます。

関東でも感染者数が増えてきた7月初旬。夜中に息子が私を起こし「ママ、鼻水が出る、コロナだったらどうしよう」と泣き出したのです。「大丈夫だよ。鼻水が出るのはいいことだよ」と話し、頭や背中をなでていました。「眠れないよ。このままだったら病気になっちゃう」と、さらに不安そう。お茶を飲ませ、しりとりやおしゃべりをし、どうにか眠りにつきました。

翌朝、37・3度の微熱。楽しい学校を休みたくないと泣くのですが、「いま休んだら、すぐにまた行けるようになるよ」となだめて寝かせます。熱が38・5度まで上がり、私も不安になってきました。わが家には1日10時間、総勢10人のヘルパーさんが入れ替わり入っているので、もし誰かがコロナに感染したら、クラスター(集団感染)になることだってあります。ヘルパーさんに状況と感染予防について連絡します。


朝の準備でお互い協力し合う兄妹。小さい私は届きません(笑)

息子が使ったトイレは毎回アルコール除菌、でも洗面台やお風呂までは手が回りません。私も息子と距離を保ちたいのですが、甘えてくるので、そうもいきません。幸いなことに、1日で熱は下がりましたが、最低でもあと2日は隔離です。息子も元気になってきて、娘と遊びたがるし娘もちょっかいを出しに行きます。鼻水やせきをしながら、駄々をこねて暴たり、ふざけるので「もしウイルスがママにうつったらどうするの?」と、脅しのような言葉をかけてしまったことに反省。コロナに感染した時のために、隔離方法や除菌方法をあらかじめ考え、子どもと話してはいましたが、実際に感染を疑う状況になってみると全然うまくいきません。家庭内感染を防ぐのって難しい。

これからも体調不良の度にコロナを疑い、不安になるのかと思うと気が重いです。また感染したら、周りから「電車でせき込んでいたよ、外出するなんてね」「カラオケボックスの前で見掛けたよ、感染への意識がないよね」などといろいろ言われるのではないかと思うと、怖くもなります。「今日は体調が悪いなぁ」とつぶやくことさえはばかれます。

失うものがあるからこそ、得るものがあると信じたい試練の時。不安でいっぱいですが、自分を大切にして、まわりも大切にしたいです。手洗いを小まめにし、密を避けてソーシャルディスタンスを保ち、おいしいものを食べて、たくさん寝て、笑って、免疫力を高めましょう。



(次回は8月4日)


伊是名夏子

いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2020年7月21日 琉球新報掲載)

 



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