三浦春馬さん 明かしていた「生意気な過去と30歳の意気込み」


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12年12月/舞台 劇団☆新感線『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII〜』(撮影:TOSHI HIRAKAWA)

まだ信じられない三浦春馬さん(享年30)の急逝。“師”と慕った佐藤浩市(59)が彼に投げかけた「人の記憶に残る役者になれたら最高だよな」という言葉どおり、私たちは“あなたのいた時間”をずっと忘れません。本誌でしか見られない秘蔵カットで振り返るーー。

■’06年12月/ドラマ『14歳の母』

中学生の妊娠が描かれた衝撃作で、15歳の父を演じた。当時、高校1年生で178cmの高身長で、相手役の志田未来との身長差が30cmもあったからなのか、「なかなか目を合わせてくれない」と暴露され照れ笑いしていた。

■’09年4月/ドラマ『ごくせん』

人気シリーズ『ごくせん』で共演した三浦翔平やユージとはプライベートでも仲がよかったという。「ふだんは共演者を役名で呼ばないんですけど、なぜか、このドラマの撮影中は役名で呼んじゃうんですよ。こんなの初めて!」と破顔。

■’09年12月/ドラマ『サムライ・ハイスクール』

草食系男子が窮地に陥ると超強気なサムライに変身するというストーリーで、まったく違う二役を演じ分け、その演技力が高く評価された。「芝居中は肉食系かな」と三浦さん。

■’10年10月/映画『君に届け』

「同じ景色や日常のちょっとしたことに一緒に感動してくれるような女のコが好き」と理想のタイプを語ったのはハタチのとき。少女漫画が原作の映画では、気さくなクラスの人気者を演じ、女性ファンが急増した。

■’11年2月/ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』

実年齢よりも5歳も年上の教師役に挑戦。自身の恋愛観について「一途な愛に憧れます。純粋にお互いを思い合って尊敬し合える、そんな恋がしてみたい。結婚願望もありますよ。30歳までにはしたい」と赤裸々に語った。

■’12年3月/舞台『海盗セブン』

岸谷五朗と寺脇康文が主宰する「地球ゴージャス」の稽古場に密着。歌いながら激しいダンスを踊るというハードな舞台に備え、稽古中にひたすら筋トレをしていたそう。引き締まった体とムキムキの二の腕がまぶしい!

■’12年12月/舞台 劇団☆新感線『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII〜』

黒紅色のカラーを使った撮影では、「爽やかなイメージとちがう、と言われるのはうれしい」とクールな表情で決めた22歳の三浦さん。「妖艶や狂気を演じる機会はあまりないから、今日の撮影は高揚します」とも語った。

■’17年11月/ドラマ『オトナ高校』

エリートだけど童貞の30歳というイケてない役を演じた三浦さん。役に自分自身を重ね、「同じ男として共感できる部分がありますよ。たとえば、自分が描いたことに対する完璧主義のような部分とか」と語っていた。

■’18年10月/ドラマ『tourist ツーリスト』

ドラマにちなみタイの夕景をバックに撮影。プライベートで行きたい国を尋ねると、写真家の星野道夫氏の本が大好きだったそうで、「死ぬまでに一度はアラスカでオーロラを見てみたいです!」と目を輝かせていた。

■’19年3月/ドラマ『ダイイング・アイ』

本誌ではこれが最後の撮り下ろしとなった。「こんなにヒゲを伸ばしたのは初めて」と話す彼に、「色っぽい!」と声をかけると照れ笑い。

「役者としての人生を振り返ると、生意気な時期もあったように思います。とがろうとしていたというか、当時は気が大きくなっていたんだと思います。いまの自分だったら、周りの人に迷惑をかけたり、お酒を飲んで酔っ払ったり、破壊的な感情からはいいものは生まれないよ、と言ってあげます」

そう三浦さんが語ったのは、29歳の誕生日を目前に控えたころ。真面目な優等生という印象だった彼の意外な一面に驚きつつも、「急に大人になっちゃって(笑)」と“親戚のおばちゃん”みたいな気持ちがつい言葉に出てしまったことを思い出す。

この日いちばん盛り上がった話題は、彼がハマっているというぬか漬けについて。「今日は芽キャベツを漬けてみようと思う」と楽しそうに話してくれた。これがまさか彼との最後の会話になってしまうなんて……。

30歳を大きな節目と捉えた発言が多かった三浦さん。2年前にはこんな意気込みも語っていた。

「30歳は分岐点。ここからの長旅に備えてピッケルとかいろいろな道具を一生懸命集めている状態です。怠るとひどい目に遭うぞ! という心づもりで挑まないといけないですね」

ついに30歳を迎え、これからの活躍に期待していた矢先の悲しすぎる訃報。どうか、どうか安らかにーー。

「女性自身」2020年8月11日号 掲載

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