やっと沖縄に帰れました! 100cmの視界から―あまはいくまはい―(83)

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9月末、10カ月ぶりに沖縄に帰れました! 新型コロナウイルスの影響で3回も延期になり、今回も帰れるかどうかぎりぎりまで様子見でした。沖縄も関東も、感染者数が少し減ったので、このタイミングで子どもに学校を休んでもらい、家族で沖縄へ。両親とは毎日電話をし動画通話もするので、久しぶりな感じはしませんでしたが、会うのはやっぱりいいですね。

今回一番うれしかったのは、ゆいレールが延伸し、実家の最寄り駅になる石嶺駅が開業したこと。車両とホームに隙間がないので、車いすでも、スロープを出さずに乗り降りできます。到着時に車内に流れる「ちょんちょんキジムナー」の曲も大好きなので妖怪好きの息子に、キジムナーの話をしました。実家の窓からゆいレールを眺めるのは新鮮で、夜空を切るように光って走る車体は、まるで銀河鉄道のようです。


新たに開業した石嶺駅に着いて、興奮する私(左)と息子

琉球ガラス村でコップづくりをしたかったですが、コロナの影響でお休み。代わりにシーサーの色付けをしました。平和の礎では曽祖父の名前を見つけて、お祈り。沖縄そばと庭の青パパイヤを毎日食べ、海に入り、子どもたちも大満足。散歩をしながら、カタブリの雨に打たれ、沖縄らしい瞬間に心が躍りました。新校舎となった母校の前を通り、本屋に並ぶ私の本を見て、お気に入りのケーキ屋さんに行き、大満足。辺野古では、ゲート前を立ちふさぐ警備員の姿に子どもも驚いていました。おみやげにはお気に入りの平輪ちんすこうを購入。ちんすこうの上に、普天間基地をモチーフとした輪が描かれ、基地を食べてなくしちゃおうという、ユニークな平和への思いがあふれる、絶品のちんすこうです。

今回は友だちや親せきと会うことを控え、外食もなるべく避けたので、家族水入らずで過ごす時間が多かったです。仕事がない帰省も初めてで、ゆっくり休めたのは久しぶりでした。

不幸なことで沖縄に帰ることは避けたい、笑いながら楽しむために帰りたい、そう思い続けた半年間で、それがかない、安堵(あんど)とうれしさでいっぱいです。冬を迎える今、油断はできないですが、対策を重ねながら、沖縄のみなさんが元気に、幸せに暮らせますように。私も沖縄のことを思いながら、健康に楽しく過ごしていきたいです。



(次回は10月27日)


伊是名夏子

いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2020年10月13日 琉球新報掲載)

 


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