こんな時だからこそクリスマスに愛を届ける 100cmの視界から―あまはいくまはい―(87)

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今年は新型コロナウイルスが流行しているので、サンタクロースはプレゼントを届けることができるかな? マスクをして、消毒もしてるのかな? 動物も感染するらしいので、トナカイたちは大丈夫かな? そんな話題で持ちきりのわが家です。

子どもが大人と一緒にクリスマスの話をしているのを聞くと、幸せな気持ちになる私。だって「サンタクロースがプレゼントを届けてくれる」を前提に、世界中のみんなが話を合わせてくれるんだもの。フィクションだけれど、子どもにとってはノンフィクション。こんなにも長年受け継がれ、子どもを幸せにする話は、他にはないのではないでしょうか。でも今年はプレゼントをもらえない子どもが増えそうです。生きていくのがつらく、年を越せない大人もいるかもしれません。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、12月9日から部分的なロックダウンに入った北欧デンマーク。10人以上で集まることを禁止にしましたが、ホームレスや社会的に困難な立場にある人たちのための、ボランティアによるクリスマスディナーは50人まで集まって良いそうです。その際は10人ごとのグループに分かれてテーブルを囲むように、とあります。一律のルールだけではより苦痛を強いられる人が出てくることがありますが、いろいろな人が幸せに過ごせることを大事にしているデンマーク。クリスマスは愛を送る日でもあるので、困難な立場にいる人にも思いを寄せたいですね。


100円均一のファイルでシールドを作り、友だちとお茶をしました

私にできることは何だろうと考えていたら「ブックサンタプロジェクト」を見つけました。NPO法人チャリティーサンタが、貧困や災害などで困窮する家庭の子どもたちに絵本を届けます。

沖縄県内では24日までに、那覇市のジュンク堂書店那覇店で絵本を選んで購入し、レジで「ブックサンタでお願いします」と言うと、サンタクロースが子どもに届けてくれます。那覇市久茂地のリブロリウボウブックセンターでは、来年のクリスマスに届ける絵本を24日まで募集しています。またインターネットでクラウドファンディングもできます。

今年はプレゼント希望する家庭が増えているそう。子どもが「サンタが来ないのは仕方がない」と思うだけでなく、「自分が悪い子だったから来なかったのかな」と絶対に思ってほしくないのです。どんな状況にいても、すべての子どもが幸せな夜を迎えられますように。そして一人でも多くの人が、幸せを感じられる夜になりますように。



(次回は1月12日)


伊是名夏子

いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2020年12月22日 琉球新報掲載)

 


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