ニコール・キッドマンら大スターが映画『ザ・プロム』で集結


社会
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メリル・ストリープら演じるブロードウエースターたちが、同性愛者の女子高生エマのために立ち上がるミュージカル映画

家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。コロナ禍のために、世界中のライブエンターテインメントが現地で見られない昨今。そこで今週は、ブロードウエーミュージカルをNetflixで映画化した『ザ・プロム』をご紹介します。

■Netflix映画『ザ・プロム』独占配信中

インディアナ州の高校で、ダンスパーティ「プロム」をPTAが中止すると発表。同性愛者の女子校生エマが女子生徒を伴って参加するというのが理由で、ブロードウエーで長年活躍してきた舞台俳優のディーディーとバリーは大憤慨。仲間のアンジーやトレントを伴って高校に乗り込みますが……。

プロムとは、英米などの高校で行われるフォーマルダンスパーティのことで、10代にとっては一大イベント。男女のカップルで踊るのが伝統であるため、エマに対して理解ない大人が“普通”を強要し、極端ないじめを行います。

一方、正義の味方を装って売名をもくろみ派手派手しく乗り込んだミュージカル俳優たちも、実はそれぞれが田舎育ちでつらい過去を過ごしたことを思い出します。打算やずるさもないまぜにした、少しくたびれた感じを、メリル・ストリープとニコール・キッドマンは絶妙に表現していて、さすがです。

何より、画面を彩るダンスと衣装のゴージャスさといったら! 若手俳優のエネルギーとベテランの存在感がしっかりマッチして、記者は映画『マンマ・ミーア!』で感じた楽しさを思い出しました。

「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載

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