いよいよ本格的な就職活動がスタート!コロナ禍の大学3年生がここ数か月で準備したこと(8)


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琉球新報Style初となる、学生ライターによる連載が始まります。その名も「ロックダウン世代になった就活生のリアル」。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、インターンや採用試験もオンラインへ移行するなど、就職活動も今までと大きく様変わりしています。そんな新しい日々を手探りで進む学生の皆さんのリアルな感情や、葛藤などを体験記として記していきます。

あけましておめでとうございます!学生ライターの平良真美です。今回で2回目の記事ということで、とても時間の流れが早いと感じています(笑)。今年はいよいよ本格的に就活が始まる年なので、より一層努力していきたいです。去年の年末頃から就活を始めているのですが、今回はこの数か月でやってきたことや発見したことをお伝えしますね!

コロナ禍の大学生活ってどんな感じ? ロックダウン世代になった就活生のリアル(4)
https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-1239985.html

就活で広がる輪

就活を始めてまずやったことは、学校のキャリア支援センターに通うことです。
沖縄国際大学のキャリア支援センターでは、志望動機や自己PRの書き方など、様々なセミナーを実施しています。私は就活って何から始めたらいいのか分からなかったので、「とりあえず参加しちゃえ!」と予定が合うセミナーは全て申し込むことにしました。

結果として、勢いで多くのセミナーに参加することができてよかったと思います。就活について新たな知識が増えたこともそうですが、一番の収穫は「一緒に就活を頑張る友達」ができたことです。セミナーに参加することで、これまで出会えなかった他学科や学年が違う人たちと交流できました。

セミナーで出会えた人たちに共通していたことは、「コロナを受け入れ、一緒に前に進む」という想い。コロナの影響を受けているのは自分だけではなく、皆同じ不安のなかで進もうとしているんだと気づきました。

他にも、内定を頂いている4年生の先輩方が就活の体験談を話してくれたり、「もっとこうやって企業にアピールしたほうがいい」とアドバイスをいただいたり、先輩方が就活生をサポートしてくれる体制もありました。

コロナの影響で人と直接話す機会が減っている時代ですが、1人ぼっちではないと気づきました。自分の行動次第で、コミュニケーションの取り方はいくらでもあります。他の就活生や先輩方との交流をきっかけに、就活に向けて少し気が楽になったので、このことに早めに気づけて本当によかったと思います。

意外と知らない自分のこと

キャリア支援センターに通い始めたこの数か月は、とことん自分と向き合う期間でした。ガクチカを通してこれまでの学校生活を振り返ったり、自己PRのために過去にした行動の理由や動機を考えてみたり…そういった具体的な出来事とリンクさせて、自分の芯の部分をアピールする必要がありました。そのため、私はどういった人間なのか考えるうちに、自分の大切にしている価値観が少しずつ見えてきたように感じます。

ブレないガクチカと自己PRを書くために必要なたった一つのこと
https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-1259056.html

自分を振り返るなかで特に気づいたことは、「これまでの人生で、自分自身と向き合う機会がなかった」ということ。本当に不思議なのですが自分のことなのに、好きなことや得意なこと、強みや長所を聞かれても上手く答えられませんでした。これまで何となく周りの流れに合わせて過ごしてきたので、まるで知らない他人について尋ねられているようにさっぱりだったのです。

この経験から、「自分のことは自分が一番分かっていない」。だからこそ、きちんと向き合い、理解することはとても大切なんだと強く感じました。

またこれも恥ずかしい話なのですが、これまで就活って、ただ将来の仕事を見つける作業だと思っていました(笑)。「困らない程度のお給料が貰える仕事に就いて、生活できればいいや」と、将来について軽く考えてしまっていたのです。

しかし、自分の人生なので、しっかりとビジョンや責任を持つことが必要です。セミナーで多くの経験をするうちに、自分自身について深く考えたり理想の生き方を見つけたりする時間を大切したいと思うようになっていきました。

私はまだ社会に出たこともない21歳の若者で、これから自分の価値観や考え方なんてどんどん変わっていくと思います。しかし、今感じていることを大切にしながら数ある選択肢の中から最善を選びたいと、この数か月間で就活に向けてマインドをセットすることができました。

熱くなれるものを求めて

試行錯誤しながら自己分析を進めるうちに、私には「内発的動機」が必要だということが分かりました。セミナーで教わった自己分析の手段として、様々な考え方が書かれた複数のカードの中から、一番好きなカードを選択するという思考のワークを学びました。その中で私が一番好きだと思ったのは、「自分の努力次第で、結果はどのようにでも変えられる」と書かれたカードでした。

このカードを選んだ理由は、「運やタイミングなど自分でコントロールできないことで、結果が決まってしまうのは悲しいから」というもの。思い浮かんだのがすごく単純な理由で恥ずかしいのですが、自分でもこの考え方が本当にしっくりきたのです。この思考のワークを通して、私は「選んだことに対して情熱を持てるかどうか」が自分の行動の軸になるのだと明白になりました。

振り返ってみればこれまでのアルバイトでも、仕事内容に意味やトキメキなどを感じられないと、どんなに職場環境やお給料が良くても長くは続きませんでした。また、どんなに努力してきたこともモチベーションが下がってしまうと、一気にやる気がなくなっていたのです。よく言えば自分の心の動きに敏感で素直、悪く言えばワガママなのだと思います(笑)。このことに気づいて、どういった方向性で就活を進めればいいのか分かり安心できたとともに、自己理解が自信に繋がるのだと感じました。

これから業界研究や冬季インターンを通して、この自己分析の結果をもとに、情熱を感じられることや心が熱くなれることを探そうと思います!その話は、また次回の記事でお伝えしますね。これから始まる新学期、皆さんの就活ができる限り思い通りのビジョンで進みますように!それでは!

プロフィール 
平良真美。
沖縄国際大学英米言語文化学科3年。海外旅行大好き人間(とくにアジア)。就活を始めたばかりの超ド新規。今は将来について、色々なことを通して日々模索中!コロナ禍で奮闘する学生に、共感してもらえたら嬉しいです!