コロナ後、私たちの生活は元に戻る?それとも… 100cmの視界から―あまはいくまはい―(91)

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最近「朝食を食べない方が仕事がはかどる!」と気付きました。子どもたちを送り出して朝の家事を終わらせたら、すぐに原稿を書いたりメールを送ったりします。おなかがすいて我慢ができなくなる2時間くらいが勝負なのですが、頭がクリアになり、より集中できるのです。仕事が一段落し、正午前に朝食兼昼食を取り、休憩します。もちろんその日の体調や予定によって朝食を食べることもありますが、基本は食べないで過ごすことにしています。

1日3食が体にいいと40年近く信じていたし、朝ごはんを食べないと脳に栄養がいかず集中できないとよく言われていますが、私の場合は違ったようです。一般的に体にいいと言われていることでも、その人の体質や体調、状態によって、効果はさまざまなのだと実感しました。


家で過ごすことが増え、家族でカードゲームにはまっています

新型コロナウイルスの影響で、今までやってきたことが一気に崩れた一年でしたね。新しい生活様式が叫ばれてから、在宅ワークが増え、子どもの学校行事は中止、もしくはクラス単位での縮小開催となり、授業も講演会も飲み会もオンラインが主流に。人ごみを避けて感染リスクを減らすことを優先するので、休みの日の過ごし方も変わったことでしょう。急激な変化はつらかったし、人と会うことがリスクになると思うと不安は募るし、収入が減り生活がままならない人も増えています。でも今まで当たり前だと信じていたことを見直し、選択肢が増えた生活には希望を感じます。

このコロナ禍、今までの社会に適応していた人ほどつらくなり、生きづらさを抱えていた人は意外と過ごしやすくなったとも聞きます。オンラインの講演会が主流になってきて、神奈川に住んでいる私が沖縄の仕事を引き受けることも多くなりました。交通費がかからないので経費の削減になります。そしておもしろいことに、リアルな講演会では出にくかった聴者からの質問もオンラインならたくさん出て、学びが深くなり、私も発見と楽しさがあります。

感染が落ち着いた時、私たちは以前の生活を取り戻すことに必死になるのでしょうか? それとも新しく得た選択肢のある生活を選ぶのでしょうか? 「コロナがない時代はよかった」と過去に固執するだけでなく、人の多様性にも、状況の変化にも対応できる毎日を築いていきたいです。今、困難な時代を生き抜いている私たちを誇りに思い、新しい時代を進んでいきましょう。

 


(次回は3月9日掲載)


 


3月7日午後2時から配信されるウェビナー「国際女性デー2021・沖縄から性差別について考える#KuTooの石川優実さんを迎えて」に伊是名夏子さんが出演します。参加料は琉球新報デジタル会員は550円、非会員は1650円(いずれも税込み)。詳細はQRコードから。(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1273558.html)



伊是名夏子

いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2021年2月23日 琉球新報掲載)

 


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