岡田健史 事務所と裁判トラブル!契約解除求め仮処分申し立て


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「これ以上は耐えられなかったのでしょう。彼は暮らしていた所属事務所の寮から突如、引っ越して出ていってしまったそうです」(芸能関係者)

“彼”とは俳優・岡田健史(22)のことである。現在、大河ドラマ『青天を衝け』にも出演中で、若手のなかでもずぬけた存在だ。今年3月の日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞。だが、彼が寮を飛び出したのは、この受賞の数日後のことだったという――。

芸能関係者はさらに打ち明ける。

「実はいま、岡田さんは所属事務所との契約解除を求めて裁判所に申し立てをしています。原因は、事務所社長との間にできた溝です」

岡田の俳優としてのキャリアは、ここまで順風満帆だった。

「'18年に19歳でドラマ『中学聖日記』(TBS系)で主人公の相手役に大抜擢されました。1千人規模のオーディションを勝ち抜いての、鮮烈なデビューでしたね。それから現在まで、ドラマや映画に立て続けにキャスティングされています」(テレビ誌ライター)

芸能界に入るきっかけは現事務所のスカウトだ。中1の学校帰りに声をかけられ当時は断ったものの、高校卒業後に現事務所に所属。

「所属事務所のスウィートパワーはスカウト力で有名。全国各地に社員が赴き、逸材を探し出し、俳優にならないかと口説き落とす。その手法で、かつて所属していた堀北真希(32)や、現在も所属する黒木メイサ(32)、桐谷美玲(31)らを発掘してきたのです」(前出・テレビ誌ライター)

■不満爆発の引き金は社長の“セクハラ&モラハラ”報道

事務所を率いる女性社長は、デビューから大役をつかんだ岡田に期待をかけていたようだ。2人の仲はなぜこじれたのか。

「所属当初は問題がなかったのですが、岡田さんが徐々に社長に不信感を募らせるようになっていたのです。原因の一つは、事務所の社員の入れ替わりが激しいこと。昨年だけでも10名以上が退職したそうです。自身のマネージャーを含め、周囲のスタッフが次々辞めていくことに違和感を持っていたようです」(前出・芸能関係者)

自身の出演作品の選ばれ方にも納得できない部分があったようだ。

「昨年の秋、岡田さんは、単発ドラマの『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系)に出演していますが、それは事務所が持ってきた急な仕事。『急に決まって役作りができない。やりたくない』と言いだして、大変だったと聞きました」(テレビ局関係者)

たまっていた不満が爆発する引き金になったのは、今春の『週刊文春』の報道だったという。

「3月18日号で、社長による所属タレントへのセクハラが報じられました。これについて事務所は否定しています。さらに週刊文春は5月6日・13日号でも、社長から社員へのモラハラがあったことを追及しています」(スポーツ紙記者)

3月の報道直後から、岡田は顕著に社長と距離を置き始めた。

「社長は所属タレントたちに対して報道は事実ではないと説明したようなのですが、岡田さんだけは“会いたくない”とかたくなに社長の話を聞くことはなかったそうです」(前出・芸能関係者)

■現場ではマネージャーと口すら利かず…

冒頭の“事務所寮退去事件”は、“文春砲”から1カ月もしないうちのできごとだったという。

「彼は現在、ドラマ『桜の塔』(テレビ朝日系)に出演中で撮影のまっただなか。でも寮を飛び出した後は、事務所の送迎を拒否。現場に自力で行っており、マネージャーとは現場で合流してもほとんど口を利かないようです」(前出・芸能関係者)

寮退去からしばらくして、岡田と社長は一度、対面したという。

「岡田さんはその場に弁護士を連れていきました。事務所との契約期間は、2年弱ほど残っていましたが、契約解除を求めたのです。事務所側としては、大きな案件を含めて先まで彼の仕事が決まっていたこともあり、事務所にとどまるよう慰留した。折り合いがつかず、岡田さん側が裁判所に契約解除の“仮処分”を求める申し立てをしたそうです」(前出・芸能関係者)

デイライト法律事務所の木曽賢也弁護士によると、

「仮処分は結論が出るまでに平均3カ月ほどで、通常の裁判より早期に解決するメリットがあります。また、裁判は基本的には公開するものですが、仮処分の申し立ての場合は非公開。ただ、仮処分でたとえ契約解除が認められたとしても、事務所側が争えば、本案訴訟(本訴)で覆る可能性もあります」

仮処分の申し立ては代理人の弁護士のみの出頭でも進めることができるというが、4月末、岡田本人が裁判所に出頭したという。

「具体的な事実関係を聞かれたりするので、本人が説明したほうが早いというメリットはあります。また“どうしても訴えたいことがある”として本人が出頭する場合もあります」(前出・木曽弁護士)

■岡田の“暴走”を指摘する声も

事情を知る岡田の知人は、彼の心情をこう代弁する。

「本来は悩むタイプではないのですが、彼なりにずっと我慢していてつらい部分があったようです」

一方で「事務所側に同情する」と話す制作関係者の声もある。

「数々の作品に出演できているのは、事務所の力によるところも大きいはず。“今の知名度は自分の実力のおかげ”と考えて裁判に至っているなら“暴走”と捉えられても仕方ないと、私は思います」

前出の知人は「頑固で、一度こうと決めたら譲らない」と岡田の性格を評したうえで、次のようにフォローする。

「よく言えば硬派。真面目がゆえに、“間違っている”“許せない”と思ったら、まっすぐその方向に向かってしまう。それが場合によっては、自分の考えにこだわり、人の意見を受け入れない人間だと思われる部分はあるのかもしれませんが、まっすぐで芯の強いコなんです」

仮処分の結論は5月中には出るという。

「事務所側は、岡田さんの契約解除の申し立ては退けられる可能性が高いだろうと、考えているようです」(前出・制作関係者)

5月12日に22歳の誕生日を迎えたばかりの岡田。裁判所はどんな結論を下すのだろうか――。

「女性自身」2021年6月1日号 掲載

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