育休経験で仕事への向き合い方が変わる~男性の育休を考える(4) ☆えくぼママの沖縄子育て☆


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こんにちは!
間が空いてしまいましたが、「男性の育休を考える」シリーズ4回目です。
今回は実際に育休を取得したお父さんたちのお話をまとめてみました。

昨年の話ですがえくぼの取材で、タレントで育休取得経験者のつるの剛士さんを交えたトークイベントにお邪魔しました。

つるのさんは実際に育休を取ってみて
「最初は楽しかったけれど、数週間たつと辛くなり、仕事に行きたくなった。毎日同じことの繰り返しで誰も褒めてくれず、自由な時間もない」と話されていて会場内から多くの賛同を得ていました。

「仕事の方が楽」「家事育児の方が楽」・・どっちが楽かどうかという話ではないし、それを言い出すと夫婦間の地雷になりそうですが、
共働きが当たり前になっている昨今(特に沖縄は元々共働き率が高い)、共家事育児も当たり前にならないと、女性ばかり負担が増えて、何が少子化だ!何が女性の活躍だ!と思ってしまいます・・・。

さらに育休を取って良かったことは
「家庭内に理解者がいると思えてもらえたこと、奥さんの視点がわかるようになった」
ことだそうです。
社会的に男性の育休取得率が低いのをどう思う?との質問には
「家庭がうまくいっていないと仕事がうまくいかないんだから、会社が取らせるべき!」とも。
この辺は働き方に対する制度や考え方、子どもを「社会全体で育てていく」という考え方など、なんでも「自助」ではなく、良い方向に変化していってほしいと思わずにはいられません。

赤ちゃんにミルクをあげる男性(イメージ写真)

同じく社内で初の男性育休を取得したアナウンサーの嘉大雅さんは
育休を取ったことで仕事に対する取り組み方も変わった。子どもは2人で育てていくのが正解で、仕事に逃げてはダメだと思えた」と話されていて、
「子どもというクライアントのニーズをいち早く理解し、柔軟に動きながら対応するという高度な技術は仕事にも通じると思う」というようなことも話されていました。

世のお母さんたちのイレギュラーな出来事への柔軟で素早い対応は、子育てによって磨かれているスキルであるのは間違いない!と改めて思いました。
さらに、えくぼママたちもそうなのですが、世のお母さんたちのマルチタスクを軽くこなす姿は本当に尊敬します。

他には、ファザーリングジャパン沖縄支部の代表でもある新垣誠さんは
「『ママじゃないとダメ(やだ)』と言われることは、子どもと関わる時間が長いお父さんたちにでもあるのでしょうか」という質問に、
「保育は質より量と言われている。結局は触れ合う時間の多さ!」と話されていました。
「俺だと泣き止まないから〜」「やっぱママがいいよな〜」とすぐバトンタッチするのはSNS上でも評判よくないようです。
お母さんたちは毎日毎日、試行錯誤して関わっているので子どもが安心するのは当然でその苦労をしてないのに上記の発言は地雷だそうですよ。

お父さんが育休をとることが当たり前のようになってくれれば、もっと子育てしやすい社会になっていくはず。

わが家のお父さんは育休を取って子どもといられる時間が増えたことで、向き合う時間が長くなったこその葛藤や迷いなどが出てきていたようですが・・そのお話はまた次回に。

(えくぼママライター みはる)

 

☆ プロフィル ☆

みはる
東京出身。浦添市在住。 元幼稚園教諭であり元保育士。現在えくぼママとして活躍中!
よく言われるのは、元気。いつも笑ってる。よく喋る。
2014年生まれのヤンチャな長男と穏やかな旦那さんとの3人家族。
自然派育児を楽しみながらマイペースに子育て中。
野望は家族で世界中に滞在することが仕事になること☆

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