私の就活体験記 ―原体験を追求して気づけた本当に自分がやりたいこと― ロックダウン世代になった就活生のリアル(24)

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琉球新報Style初となる、学生ライターによる連載が始まります。その名も「ロックダウン世代になった就活生のリアル」。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、インターンや採用試験もオンラインへ移行するなど、就職活動も今までと大きく様変わりしています。そんな新しい日々を手探りで進む学生の皆さんのリアルな感情や、葛藤などを体験記として記していきます。



こんにちは!学生ライターの眞榮城茉理です。こちら東京は、短かったような長かったような夏が過ぎ去り、秋を感じる季節となりました。就活生の皆さんはどのような夏をお過ごしになりましたか?去年と同じくコロナ禍の影響を強く受け、何かと制限の多い夏になりましたが、22年卒の就活生の皆さんにとって学生最後の夏が実りのあるものになっていたら嬉しいなと思います。

私ごとではありますが、無事に志望していた企業に内定を頂き、就活を8月で終える運びとなりました。「ロックダウン世代になった就活生のリアル」をテーマに連載を開始した11月から、記事を通して自分の就職活動を記録してきましたが、私の人生の進路について前向きな発信ができることに喜びを感じています。そのことから今回は、就職先のことや就職活動を終えて考えたことについてお伝えし、就職活動の振り返りをしながら連載最終回を迎えたいと思います。
 


「やりたいこと以上に私の特性や得意を活かして社会に貢献したい」


私は教育業界で社会人1年目を迎えることになりました。私が来年の4月から働く企業はさまざまな障害を持つ人々を就労支援や学習支援という形で支える事業を行なっています。その中で私は発達障害を持つお子さまや、ソーシャルスキルに困りごとがあるお子さまをマンツーマンで支援する発達支援の指導員として働きます。

私はこの企業の選考を受けるまで、「自分のやりたいこと」や「憧れ」を大きく掲げて就職活動を進めていました。今考えるとすごく無謀なチャレンジをしていたなと思う部分もあるのですが、そんな中でも特に大事にしていた軸が「生きづらさを抱える人々を支えることで社会に貢献したい」という部分でした。



私は前回、憧れのエンターテイメント企業にチャレンジした経験をお話ししました。その記事でも触れているのですが、その企業を受けるにあたり、私は「なぜエンターテイメント業界に従事したいと思ったのか」という原体験を深堀りする作業を念入りに行いました。その過程で見えてきたのが、私は自分が体調を崩した経験から「私のように困難を抱えて生きる人々を支えられるような仕事がしたい」という思いです。私の場合、療養中に元気になるきっかけとなったエンターテイメントでその思いを実現できたらいいなと考えていたことが繋がり、エンターテイメント業界での就活を進めることとなりました。結果的にご縁はなかったものの、私は自分のこれまでの経験を振り返ったことで、将来においてどのように社会に貢献したいのかということが明確になり、方向転換をして教育業界で就職活動を進めることにしました。

改めて「教育業界」での就職を目指した理由は2つありました。1つ目は、元は教師を目指していたため、教育に携わりたいという意思を持っていたこと。2つ目に学童保育でのアルバイトの経験で発揮した自分の強みや学童での経験が教育現場で活かせると考えたためです。

大学入学時から3年次までは教職課程を履修しており、英語教師を目指していました。日本の英語教育の形に疑問を持ち始めたことや、何度も模擬授業を担当する中で内向的な私にとって大勢の生徒の前で授業をするということが大きなストレスになり、教師とは別の道も選択肢に入れるようになりました。その中で「教師になる前に子どもたちと関わりを持ち教職課程に活かしたい」という思いで始めた学童指導員のアルバイトが、その後の就活で大きく役に立ちました。



学童保育所で少人数の中で子どもたちに寄り添った学習指導に努めた経験が、強みとして就活でのアピールポイントになりました。また、さまざまな個性を持つ子どもたちと関わったことが、今の就職先や職種との出会いに繋がりました。

こうしたことから私は、就活をする上で大切にしていた「生きづらさを抱える人々を支えることで社会に貢献したい」という思いを土台に、アルバイトをする中で見えてきた強みや経験を活かした仕事ができると感じた内定先で就職することを決めました。長く就活の中で「やりたいことを仕事にしたい」という思いが強くありましたが、進む方向を改め「自分の得意なことや、これまでの経験がこの仕事なら活かせる!」という自信を見出せたことが、最終的に満足のできる就活の結果に繋がったのではないかと考えています。
 


「就職活動で人生を生き抜く力を磨くことができた」



正直にお話しすると、私にとって就職活動は本当に長くて厳しい戦いでした。「戦い」という表現はおかしいのかもしれませんが、何をしたら正解なのか最適解がわからないゲームのようなそんな感覚でした。そんな時「就職活動こそ、楽しもう」というフレーズを見かけたりもしましたが、そんなフレーズに嫌気がさすほど就職活動は準備の段階から大変だし、嫌でも自分と向き合わないといけないし、辛いこともたくさんあります。そんな時はその感情を無視せずに休んでもいいし、離れてもいいと思います。ずっと前向きでいることも大切なのかもしれませんが、ネガティブでも苦しくても少しずつ前に進み、時には止まって道草をしながら自分の将来を真剣に考えるその過程こそが重要だと思うのです。この過程で得た経験やマインドが就職活動に留まらず、人生を生き抜く力になるのではないかと就職活動を終えて気づくことができました。

最後に、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。約1年間この場を通して自分の就職活動を振り返る機会を頂けたこと本当に感謝しています。今、就活に取り組む就活生やこれから将来に向けて動き出す学生の皆様に少しでも私の経験がお役に立てたら幸いです。さまざまな形で就職活動期間を支えてくれた琉球新報の担当者の皆様、家族、友達、私の大好きなアイドルたちに感謝の気持ちを込めて連載最終回を締めたいと思います。本当にありがとうございました!
 

プロフィール

眞榮城茉理。那覇市出身東京都在住。大学では欧米の歴史や文化を中心に学ぶ。洋楽とアイドルを愛する22歳。22年卒に向けて就活中。読んでくださった方が前向きに将来について考えるきっかけになれるような記事を書けるように大学4年生等身大の私自身の体験や思いなど発信できることを日々模索中。



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