大ヒット上映中『ミラクルシティコザ』、主演の桐谷健太さんに映画の魅力・沖縄との縁を直撃!

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沖縄市が舞台で、過去のコザの街へとタイムスリップ。熱いロックンロールの音楽にのせて人間模様を描くエンタメ色豊かな映画『ミラクルシティコザ』。1970年代のロックスター「ハル」を演じる桐谷健太(きりたに・けんた)さんは2つの魂を持つ難役で、コメディーシーンにライブの熱唱シーンなどさまざまな場面で魅力的なキャラクターを見せてくれます。本作に出演を決めた楽しさやきっかけ、そして沖縄について話を聞きました。

※取材日:2022年1月20日
聞き手:饒波貴子(フリーライター)
撮影:村山望



2021年春に撮影、全編沖縄ロケの『ミラクルシティコザ』が上映中。主演の桐谷健太さんは、初来沖した中学生のころから沖縄との縁を感じていたそうです。

人の笑顔は大切な光

―ようこそ沖縄へ! お待ちしていました。映画の公開に合わせて来ていただけたこと、うれしく思います。映画館での舞台あいさつも大歓迎されると思います。

ありがとうございます。久し振りに沖縄に来られたこと、本当にうれしく思います。今日もこのビルに入った時にみなさんが歓迎してくださって、めちゃくちゃうれしかったですよ。映画館で観客のみなさまに会えることも、本当にうれしいです。

―『ミラクルシティコザ』、桐谷さん登場のシーンが強烈でした! 平監督は桐谷さんのことを「コメディーセンスの高い俳優さん」とおっしゃいます。また私自身も、桐谷さんのイメージは完璧にカッコいい俳優さんでありつつ、ドラマや映画などで拝見すると親しみやすさやユーモアを感じたりします。ご自身の持ち味を、この作品で演じた「ハル」という役に生かしましたか?

子どものころから、人が笑う時のエネルギーがすごく好きでした。思えば小学生の時から、クラスで何か笑かそうとか面白いことやったろうみたいな気持ちがありました。なので、そういう感覚は元々自分の中にある大切な光なのかもしれないですね。

平監督は「なぜ桐谷さんを起用したんですか?」と聞かれた時、「音楽もできて、カリスマ性があってシリアスな演技もできて、そしてコメディーができるんです!」と、最初のうちは言ってくれていたんですよ。でも最近はコメディーをめちゃくちゃ推す(笑)。「他も言って〜」と思っています(笑)。今回演じた「ハル」は、一人二役のようなところがあるんです。いろんな音楽ジャンルの曲を歌いましたし、シリアスな部分があったりコメディーシーンももちろんあって、思う存分演じることができたな〜とすごく思える作品です。

 


(C)2021 Office Crescendo

―ご自分のいろんな面を出して演じたのですね。撮影はコロナ禍で何度も延期になったと聞きました。その度に桐谷さんはスケジュール調整をしたそうですね。この作品に出たいという強い思いは、どのあたりにあったのでしょうか?

出演すると決めていたんです。この映画の話を最初に聞いた時、自分の中でピンと来たんです。そこはもう理屈じゃないというか…。とにかくピンと来た感覚が大きいと思います。だから撮影が延期になっても、やりたいという思いがずっとありました。その感覚が一番でその後もいろんなものが含まれてきました。例えば沖縄のみんなの情熱。監督や共演者が僕のために動画を作って、コザのことをいろいろ教えてくれました。でもやっぱり「この作品、きっといいな!」という一番初めの直感というか感覚ですよね。それはすごく大切だと思いますし、僕にそう感じさせる作品だったんですよね。だから延期になってももちろん出演する。それだけです。
 

 



―撮影を振り返って好きなシーン、「ここを見てほしい」という見どころを教えてください。

もちろん全部です。全編通して『ミラクルシティコザ』という一本の映画ですから、「ここ見て」と一部だけは切り取りづらいです(笑)。最初から最後まで一生懸命演じました。でも、沖縄の映画と聞いた時、特に本土の方は青い海と青い空が映し出されるイメージがやっぱりあると思うんですよね。でもこの映画、海はワンシーンしか出てきません(笑)。海が見たい方はそのシーンを楽しんでいただけたらと思います(笑)。肩肘張らずに気軽に見られる作品ですよ。笑ってもらってちょっぴり泣いて、楽しい気持ちで見ていただけたら何よりうれしいです。
 

帰ってきたと思える不思議な縁

―三線を弾きながら歌う「海の声」。CMや紅白歌合戦などで歌う桐谷さんを見ていた時から、沖縄に縁のある方なのかもと思っていました。

本当に縁があるんですよ。初めて沖縄に来たのは中学生の時で、降り立って風を浴びた瞬間に「懐かしい」と思っちゃったんです。そこからすごく沖縄が大好き。だから三線を買って、趣味で弾いてました。バラエティー番組で披露したらCMプロデューサーさんが見ていて、「浦ちゃんと三線はつながる」みたいなことになりました。携帯電話のCMで演じている「浦ちゃん」こと浦島太郎と三線のイメージが合うと思ったみたいです。そういうこともありましたし、間違いなく沖縄とつながりがあると自分では思っています。

今回『ミラクルシティコザ』公開のタイミングで沖縄に来ましたが、「帰ってきたな」っていう感覚がすごくあります。もちろん今住んでいる東京、出身地の大阪でも帰ってきた感はありますが、不思議に同じような気持ちが沖縄にもあるんですよね。この作品で共演したキャストに沖縄に着いたと連絡をしたら、「お帰りなさい」ってみんなが返してくたんですよ。なんだかすごくあったかい気持ちになって、めっちゃうれしかったですね。これからも毎回言ってもらいたいです。

 


(C)2021 Office Crescendo

―沖縄との縁、ますます深めていただきたいです。作品を通して関わった沖縄市やコザはいかがでしたか?

地名として耳にしたことはありましたが、実際に来て感覚としていろいろなことを感じ取りました。滞在中は朝から晩まで撮影していましたが、その合い間にごはんを食べに行き、街としてたくさん行く場所があって楽しかったことを覚えています。ロケ地だったゲート通りにある「OCEAN」のタコスを食べるシーンがありますが、残念な食べ方です(笑)。ゆっくり料理を味わったという感じではなかったので、また改めて来られたらいいなと思います。
 


(C)2021 Office Crescendo

―今度はプライベート含めて、のんびりできる時に沖縄に来てください。

そうですね。この作品に出演したことで、沖縄は友達に会いに行く場所になりました。それは僕の中ですごく大きなことです。また来ますし、映画『ミラクルシティコザ』、たくさんの方に見ていただきたいです。
 





「ハイサイ気分」

ようこそ沖縄へ! 本土から来沖する有名人を歓迎する、連載インタビュー。近況や楽しいエピソード、沖縄への思いなどを語っていただきます。

桐谷さんは、琉球新報ラジオ部にも出演!!平一紘監督と撮影秘話、作品に込めた思いを語り合いました。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1460359.html




【プロフィール】

☆桐谷健太(きりたに・けんた)/ハル(過去)役

1980年2月4日生まれ、大阪府出身。

2002年、テレビドラマ「九龍で会いましょう」でデビュー。

2007年、テレビドラマ「ROOKIES」の平塚平役で知名度を高める。主な出演作として、映画「クローズZERO」「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」「火花」、ドラマ「4分間のマリーゴールド」「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜」「俺の家の話」がある。

2013年より歌手としても活動を開始。auのCMソング「海の声」で第58回日本レコード大賞優秀作品賞受賞及び第67回NHK紅白歌合戦初出場を果たす。
 





◆インフォメーション◆

『ミラクルシティコザ』

スターシアターズ(シネマQ・シネマライカム・ミハマセブンプレックス・サザンプレックス・シネマプラザハウス1954)にて上映中!


1970年のコザと現代の沖縄市が交錯!

沖縄発のタイムスリップ・ロックンロール・エンターテイメント・ムービー

かつては隆盛を極めた街・コザ。現在の沖縄市はゴーストタウンの一歩手前!?

そこで暮らす惰性な日々を過ごす翔太には、ちょっと変わった祖父・ハルがいた。ハルは1970年代にベトナム戦争に向かう米兵達を熱狂させた伝説のロックンローラー。翔太にとって自慢の祖父はある日交通事故で亡くなってしまうが「やり残したことがある」と姿を現し、翔太の体をのっとって魂が70年代にタイムスリップ。ロックンローラーだったハルとして、未来へのサプライズを仕掛けようとする翔太だったが…。



『ミラクルシティコザ 』

2021年製作/日本
監督・脚本:平一紘
出演:桐谷健太・大城優紀・津波竜斗・小池美津弘・津波信一・神崎英敏・アカバナー青年会・渡久地雅斗・山内和将・玉代勢圭司・山城智二 他

公式サイト https://miraclecitykoza.com
公式ツイッター https://twitter.com/miraclecitykoza
スターシアターズ公式サイト https://www.startheaters.jp



饒波貴子(のは・たかこ)
那覇市出身・在住のフリーライター。学校卒業後OL生活を続けていたが2005年、子どものころから親しんでいた中華芸能関連の記事執筆の依頼を機に、ライターに転身。週刊レキオ編集室勤務などを経て、現在はエンタメ専門ライターを目指し修行中。ライブで見るお笑い・演劇・音楽の楽しさを、多くの人に紹介したい。



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