NTTドコモの面白い取り組み 「#迷惑メール展」 モバプリの知っ得[167]


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サイバーセキュリティ月間にあわせ、NTTドコモは今月15日から3月18日まで「#迷惑メール展」を開催しています。「展」と名前がついていますが、実際にどこかの会場で展示会が行われているわけでなく、ハッシュタグを使ったTwitterでのオンラインイベントです。

1日で約7.5億通以上送られているという迷惑メール。皆さんにも届いたことはあるのではないでしょうか。迷惑メールが大量に送られてくることで、大事なメールを見落としてしまうかもしれませんし、詐欺事件へとつながり個人情報やお金が取られてしまうこともあります。

https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/meiwakumailten/
「#迷惑メール展」
 

多くの迷惑メールは、誰かになりすましメールでお金を振り込ませようとしたり、企業や団体になりすましてパスワードを聞き出そうとしたりします。また「あなたに大金を振り込みたいので、ここから連絡してほしい」と出会い系サイトへ誘導し、そこでメッセージを送るためのポイントを課金させる、少し周りくどい手法を使ってきたりします。

イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

迷惑メールに引っかからないようにするためには、メールの内容やその先の詐欺の手口などを知ることが大事です。このイベントでたくさんの方から報告された迷惑メールに目を通し、共通の「型」を知ることがいつか皆さんを守ってくれるかもしれません。

感染症の「ワクチン」や、災害における「避難訓練」のように、あらかじめ予習をするイメージで、どのような迷惑メールが存在しているのか知っておかないと、気をつけにくいのが現状です。こうした注意喚起というものは真面目で退屈なものになりやすいですが、発想の転換でオンラインイベントとして展示会のような形でやるのは面白く、迷惑メールに対する予防意識が高まることを期待しています。

また迷惑メールの型には、その時々で内容に違いがあり、時代が変わると共にいろんな工夫を施した迷惑メールが誕生しています。例えば、運送会社や企業になりすましてパスワードの変更を装ったり、芸能人や友人の名前を使って個人情報を聞き出そうとするものなど、いろんな手口が存在します。

どれだけ迷惑メールの手口を知っていても、運悪く心当たりのある瞬間(例えば通販で商品を購入し、運送会社からメッセージが来る可能性がある時など)だと、迷惑メールにうっかり引っかかってしまうかもしれません。そんな時に最悪の状況を生み出さないために必要なのは、「同じパスワードを使いまわさないこと」です。いろんなところで同じパスワードを使いまわしていると、情報が抜き取られた時に、連鎖して他のサイトにも全部入られてしまいます。パスワードを使い分けていたら、被害を最小限に食い止められます。

まとめると、まずは迷惑メールにはどのような型があるのか知ることが大事で、「心当たりはあるが、本当に本物なのか」を警戒する気持ちを最後まで持ちましょう。「心当たりはあるが、本当に本物なのか」を警戒する気持ちを最後まで持ち、注意深くメールアドレスを見たり、リンクを確認することを意識して、パスワードを使いまわさない心がけをしましょう。

 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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