ネット検索から高額請求 モバプリの知っ得[176]

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今年一月、「その検索、ちょっとまって!」と注意をうながすイラストを東京都下水局がTwitterに投稿し話題になりました。トイレが詰まった際、あわててネットで修理業者を検索し、修理を依頼したら高額な料金を請求されてトラブルになる事例が増えているからです。

こうしたトラブルは2020年の夏ごろから増えているといい、他にも「開かない鍵を開ける」「止まらなくなった水道を止める」などの依頼でも同様の高額請求トラブルが発生しているとのことです。

小中学生の皆さんも、数年後には社会人・大学生として一人暮らしを始める可能性があります。その時に適切な対応ができるよう、今のうちに高額請求トラブルの手口を覚えておきましょう。

調べ物をする際、スマートフォンの検索アプリを活用する人は多いでしょう。今回であれば「水道 修理 那覇市」などと入力し、検索結果に表示された業者に電話をして、修理依頼を行います。検索して出てくる情報には、有意義なものもありますが、中には本来は信頼できない業者の情報が電話番号を合わせて出てくることは十分に考えられます。


イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

高額請求業者は、私たちのこうした行動を逆手に取り、「『水道 修理 那覇市』と検索した人に広告を出します」とGoogleやYahooなどの検索エンジンにお金を払って依頼しているのです。こうした仕組みをリスティング広告と呼びます。少し前にも偽のサイトが検索結果で表示されることがありましたね。

もちろん高額請求する業者が悪いのですが、検索エンジンを提供する側が、その広告の内容を精査してこのような高額請求業社は「はじいて」いくことも必要ではあります。ですが、残念なことにあまり審査が機能していません。

さらには大手の企業の広告を見ていると、「髪の毛が薄い」や「太っている」ことが原因で彼女・彼氏ができない―そういった人の不安をあおって広告を出すものもあります。これは人の劣等感(コンプレックス)をあおって購買につなげようとするコンプレックス広告と呼ばれるものです。見慣れてしまって当たり前に感じているかもしれませんが、広告倫理としてどうだろうと考えてしまいます。検索エンジン側は「減らします」と言っていますが、審査が追いついていないのでしょうか、変わらず出続けているのが現状です。

検索結果の上位に出てくるページがなんとなく「人気で正しい情報である」と思ってしまいますが、実際のところは悪徳事業者の可能性もあるということです。検索エンジンに最適化させて検索結果の上位に出てくるようにSEO対策を施したり、口コミを操作して上位に来るようにしたりする手法は昔からあります。

検索に出てくる業者が信頼できるところかの確認も必要です。複数の会社に電話をして事前に金額の見積もりをとったり、役所が指定業者などリストを発表していたりするので、あらかじめ確認しておくのが大事です。また、こういう手口があるというニュースは、防災訓練のようなもので、いざ自らの身に降りかかったときに意味がありますので、ぜひ知っておくのも大事ですね。

解説

 高額な料金を請求されてトラブルになる事例…トイレや水道が壊れることはあまりないため、私たちは修理の「相場価格」をあまり知りません。あわせて、トイレや水道の故障でパニックになっていると冷静な判断が難しくなるため、その場で業者の人に言われた高額な金額を「妥当な金額だ」と思い込んでしまい支払ってしまうのです

 リスティング広告…検索結果の上位に表示される「リスティング広告」に偽サイトが表示され、買った商品が届かない、クレジットカード情報が盗まれるなどのトラブルも発生しています。

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 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

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【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 



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