ショート動画ブーム到来? モバプリの知っ得[198]


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

YouTubeは先月20日、ショート動画の広告収入の還元方法などのリニューアルを発表しました。これまで60秒以内のショート動画はYouTubeの広告収入の対象外でしたが、新たなルールでは製作者にお金が入る仕組みです。TikTokなどに対抗するため、ショート動画に力を入れていく方針です。

動画の時間が短いと、つい次から次へと視聴してしまうことがあるでしょう。気がついたら長時間動画を見てしまい生活のリズムが狂うこともあるでしょう。動画アプリは、皆さんがどんな動画を見ているのか、あるいはどんな投稿に「いいね」をつけるのか、どんな言葉を検索するのかなどを分析し、興味がありそうな動画を次から次にオススメしてきます。「楽しい動画が多すぎる」ことが良さでもあり、怖さでもあります。長時間見過ぎないためにもスマートフォンやアプリの設定で時間制限を「オン」にするなどしてみましょう。

イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

情報が多い時代です。そうした中で効率の良い「タイパ」を重視するあまり、ショート動画やまとめサイトなどでサクッと情報を仕入れたくなることがあるでしょう。それ自体悪いことではありませんが、世の中には「サクッと」は分からない、複雑で、デリケートな問題もたくさんあります。ショート動画などのお手軽コンテンツだけでなく、映画や長い時間のドキュメンタリー番組、じっくり読書をするなど、さまざまな場所・方法で情報を仕入れてみましょう。

~ 解説 ~

※ タイパ … タイムパフォーマンスの略で、時間対効果、短い時間でどれだけのメリット・成果があるかを追求する考え方です。「映画を見た気分になりたいが、2時間も時間をかけたくない」とタイパを追求した人たちが映画を短時間にまとめた「ファスト映画」が問題視されました。

 

 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/