マスクと子どものコミュニケ―ション能力☆えくぼママの沖縄子育て


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コロナ禍が始まって早2年半あまり・・。

我が家の娘も2歳半になりました。

生まれた時から、外で会う人はみんなマスク。

店内に入る時には検温に手指消毒。

すっかりお店に入る時には自ら手首を差し出すようになっています。
(非接触体温計で検温するため)
 

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マスクを付けている状態でしか会ったことのない人のことはどのように認識しているのか、気になっている母です。
(息子は、以前お世話になった方でも、マスクをしているとわからない様子…)

まだことばの認知のない乳児は、表情を見ることがとても大切だと思います。

感染対策のため致し方ないし、声のトーンなどでも読み取ることはできるとは思いますが、やはりマスクで表情が見えないのはあまりよくないだろうなぁ・・と気になっていました。

すると、少し前に米ブラウン大のショーン・ディオーニ博士が発表した研究論文に“コロナ後に産まれた子どものIQ低下について”というものがありました。
 

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ディオーニ博士は2009年から10年以上にわたり、アメリカの0歳から3歳までの子ども1700人以上を対象にことばの発達などを記録してきたそうです。

「親の声を認識するか」「簡単な指示を理解するか」といった反応から、ことばをどのくらい理解(認知)しているかを調査しています。

すると、パンデミック以降に生まれた子どもが大半を占める2021年の調査では、幼児の言語機能は、基準値である100を大きく下回る「60」となったそうです。

ディオーニ博士はこの落ち込みの原因を、コロナ禍でマスクが義務づけられたり外出が制限されたりするなどの複合的な要因によって、「コミュニケーションの機会が減ったこと」にあると分析。

・・・そんな!!!

でもやっぱりそうか・・とも思ってしまいました。

全国一斉休校で本当にずーっと家庭内で過ごすしかなく、上の子が赤ちゃん返りやら外出自粛やらで特大反抗期だった頃、荒れる兄が娘にはせめてもの外部刺激になっているか・・なぁーんて、てんやわんやな状態で二人育児していたのを思い出します。

今2歳半の娘は、ことばの遅れや認知力は問題ないかな・・とは思うのですが、上の子の時には当たり前に通っていた支援センターやファミリーコンサートなどにもほとんど行けていないし、大事な乳児期に色々な体験をさせてあげられなかったな・・と申し訳なく思っています。
 

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コロナ禍の子どもの発達を支援しようと、イギリスでは国をあげて取り組んでいるらしく、

子どもの発達に警鐘をならす報告書を発表し、これをもとに政府が総額8000億円もの支援を行っているそうです。(オンライン教室の開催、教師や保育士の能力開発、長期休暇中のアクティビティー提供プログラム、小学校入学前の子どもを対象にした「ことばの指導」など。)

コロナだろうが、なんだろうが、子どもたちの成長は待ったなし!だし、過ぎてしまったものを取り戻すのってとっても大変。

屋外ではマスクオフで~という話も出てきましたが、元々マスク文化の根強い日本。

コロナ禍で育った子たちがどう成長していくのか・・・子どもたちに沿った、子どもたちのための、支援がしっかりあるといいなと思います。
 

(えくぼママライター みはる)

 

☆ プロフィル ☆

みはる
東京出身。浦添市在住。 元幼稚園教諭であり元保育士。現在えくぼママとして活躍中!
よく言われるのは、元気。いつも笑ってる。よく喋る。
2014年生まれのヤンチャな長男と穏やかな旦那さんとの3人家族。
自然派育児を楽しみながらマイペースに子育て中。
野望は家族で世界中に滞在することが仕事になること☆

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