「ステマ」のガイドライン モバプリの知っ得[219]


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広告であることを隠しながら商品やサービスの宣伝をすることを「ステルスマーケティング」と言います。略した「ステマ」の方がなじみ深いかもしれません。消費者庁は今年10月からステマを規制することを発表しました。海外ではステマの規制がすでに始まっていましたが、日本ではこれまで規制されていません。SNSや動画投稿サービスにおいて、ステマが減少することが期待されます。

商品を販売する企業が影響力のあるインフルエンサーにお金を支払ったり、商品を提供することで宣伝してもらう際には「#広告」「#PR」など、広告宣伝であることを明らかにしなければいけません。本心でほめているのか、広告としてほめているのか見分けがつかないからです。皆さんも商品を購入する際、インフルエンサーの意見を参考に選んだことがあるはずです。インフルエンサーの影響力が増してきた結果、消費者庁も対策を取る必要が出てきたのでしょう。

イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

今回消費者庁が発表した「ステマ規制」の文章は少し分かりにくく、今後の世の中の動きによって細かいルールの線引きが変わる印象を受けます。明らかなステマは規制の対象になりますが、ケースバイケースの事例も多く出てくることでしょう。もしかしたら皆さんも、今後は「発信者側」になるかもしれません。その時にうっかりステマにならないように、10月以降の規制の動きをしっかり見ておく必要があるでしょう。

~ 言葉の解説 ~

ステマを規制することを発表 … 新たに法律を作ったわけではなく、「景品表示法」というこれまであった法律の禁止行為に「ステマ」を追加することになります。

 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」でも同じテーマを子ども向けに書いています。

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【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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