愛きょうたっぷり石獅子がお出迎え 珈琲屋台ひばり屋(那覇市牧志)で野外石彫展 30日まで

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野外石彫展「ししを尋ねてひばり屋へin美栄橋」を開催中の(右から)珈琲屋台ひばり屋の辻佐知子さんとスタジオde-jinの若山大地さん、恵里さん=21日、那覇市牧志の珈琲屋台ひばり屋

 野外石彫展「ししを尋ねてひばり屋へin美栄橋」が那覇市牧志の珈琲屋台ひばり屋で開催されている。入場無料、30日まで。集落を災いから守る沖縄の村落獅子などをモチーフに石獅子を制作するスタジオde-jinの作品群を展示している。


1つ1つ表情が異なる石獅子。手元に置けるサイズも人気です

 21日の会期開始と同時にひっきりなしに客が訪れ、素朴な味わいと愛きょうのある獅子を楽しそうに、食い入るように眺めている。制作する若山大地さん(40)は「ぜひ手に取って、自然の光の中で表情を見て」と話している。

 都会の真ん中にぽつんと残る小さな緑の庭に、琉球石灰岩を手彫りした獅子がずらりと鎮座する。若山さんが語る村落獅子の魅力は何と言っても「沖縄の普通の人たちの素朴な願いから生まれたところ」。「石に目と鼻と口さえあればオッケー!という愛きょうと、琉球石灰岩の持つ強さがストレートに迫ってくる」と言う。

 若山さんは愛知県出身で母親が大宜味村出身。沖縄県立芸大大学院彫刻専修修了後、2009年に那覇市上間の村落獅子と出会った。「沖縄には、民芸にも通じるような石文化があったんだ」。

 ―衝撃を受け、しびれた。沖縄で石の造形作家として生きていくという確信を持った出会いだった。



沖縄の村落獅子などをモチーフにした素朴な石獅子がずらり。海の生き物を彫る新シリーズ「珊瑚の記憶」も初お目見えしています

災難を吹き飛ばしてくれそうな石獅子。ユニークな表情は外で見るとまた格別です

 今や県外での展示会に引っ張りだこの彫刻家の若山さん。県内でも作品を取り扱う店舗は増えたが、これだけの作品がそろっていることと、こだわりの野外展示が今回の個展の魅力だ。

 スタジオde-jinは、琉球新報の副読紙「かふう」で「歩いて見つけた石獅子探訪記」を好評連載中の若山さんと妻の恵里さん(36)による注目の夫婦ユニット。県内各地の村落獅子を調査する活動も行っている。

 これまでたどりついたのは118体で、それぞれに歴史と物語がある。記録をまとめた、ファンにはたまらない手作り小冊子も販売する。

 同展は午前10時半~午後7時。雨天時は休みもあり。問い合わせは090(9787)7512(若山さん)


琉球石灰岩のもとの形を生かした獅子も魅力的

入口で出迎える獅子たちの表情に、期待は否が応にも高まります

ひばり屋での個展に合わせ制作したその名も「コーヒーシリーズ」。豆、くわえてます



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