沖縄県全域にインフルエンザ注意報 異例の早さ 早めワクチン接種を!

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 今年は、すでに9月からインフルエンザの流行があり、中でも沖縄県の患者数が全国で最も多いことが報告されました。さらに10月27日には、沖縄県全域にインフルエンザ注意報が発令されました。昨冬のインフルエンザ注意報発令が1月20日であったことと考え合わせると、これは異例の事態と言えます。


 昨年は、暖冬のため、年末までインフルエンザ患者数が増加せず、今年とは対照的な状況でした。現在のインフルエンザ患者数は、散発的な小流行にとどまってはいますが、これから気温が低下するにつれ、大流行の恐れがでてくるものと考えます。例年よりも早い対応が必要でしょう。

 いったん、インフルエンザにかかると1週間近くの休養が必要となり、仕事や学業に差し支えるため、予防が大切です。インフルエンザの予防には、まず手洗いやうがいの励行、そして規則正しい生活や十分な睡眠、栄養を十分に取り抵抗力を高めておくことも大切です。しかし、インフルエンザは、感染力が強いため、ワクチン接種による予防をお勧めします。

 インフルエンザワクチンは、昨年から新たに4価ワクチン(新型ワクチン)が導入されました。これは、2種類のA型ウイルスと2種類のB型ウイルスに対応できるワクチンです。昨年度、当クリニックでこの4価ワクチンを接種した、593人のうち521人はインフルエンザにかかりませんでした(回答率:89.4%)。このように従来の3価ワクチンに比べより効果が高まりました。

 今年は、これまでの経緯から例年以上にインフルエンザが、流行することが予想されるため、ワクチン接種がより重要になるでしょう。またインフルエンザは、まれに、肺炎や脳症などの合併症を起こし、重症化すると時には死亡することさえあります。予防接種には、インフルエンザの発症を抑える他に重症化を予防する効果があります。

 インフルエンザワクチンを受けてインフルエンザにかからずに、この冬を乗り切りましょう!

(久手堅憲史、くばがわメディカルクリニック 内科・呼吸器内科)

(2016年11月1日 琉球新報掲載)



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