歩いて見つけた 石獅子探訪記(その10) 宜野湾市喜友名の巻〈2〉

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喜友名の石獅子を訪ねてみよう〈2〉

 前回に続いて「歩いて探せる石獅子ルート」ということで、宜野湾市喜友名の石獅子群を紹介していきます。

(4)メートーマヤ前のシーサー

 昔は「ウィユクイビラ」と呼ばれている集落の人の憩い場である石積みの上に置かれていたそうです。市道の道路拡張工事の際に、喜友名の区長さんが、「もしかしたらシーサーが出てくるかも」と工事を見守っていたところ、本当に土の中から発見されたとのこと。

 後頭部の欠け方から、恐らく胴体もあったと思われますが、同時に出てきた胴体らしき石(喜友名公民館所蔵)は、接置面が上手くあわず、石の質も違い色も異なることから、その信憑性は低いかと思われます。


(5)ナカムトゥ前のシーサー


 50年前は、大きな空地のガジュマルの木の中に埋もれていました。平成元年頃、庭造りをしたときに現在の場所に安置されました。

 この石獅子の移動をきっかけに、他の石獅子も見直され、市の有形文化財として指定されたそうで、そういった意味からも、喜友名のパイオニア的な存在です。

 手や足が具体的でなく隠れていることから、獅子舞の形に影響されたのでは?と推測されます。

(6)ヒージャーグーフー


 「シーサーグーフー」と呼ばれていたのが、徐々に呼びやすい「ヒージャーグーフー」に変わったといわれています。

 グーフーとは方言で、「高まり」とか「たんこぶ」という意味があり、こんもりした土盛の上に置かれていたようです。ヒージャーグーフーは、反し(かえし)の役割があるといわれており、喜友名の石獅子群にはカウントされない「石像」という謎のポジションにある魔除けとされています。(案内板の記載は“反し”としての性質あり!)

 ヒージャーの真意はわかっていませんが、近くに井戸があったとか、ヤギをつなげていたとか…、謎だらけ。それでも、ときめいてしまう私の大好きな石彫です。

(7)メントー前のシーサー

 この石獅子は逸話が少なく、今は知る人もおらず由来や経緯などが不明なのです。ほとんど自然石で、大きな顔の部分だけが彫刻されているだけのシーサーです。

 何か情報を知っている方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします!

(8)メーマシチ前のシーサー

 もともとは普天間基地のフェンス側にありましたが、工事のためにメーマシチの庭へ移動したようです。現在は民家の庭にあり、建築当時、石獅子のために場所を空けておいたという素晴らしいエピソードもあります。

 車通りの激しいカーブの場所にあり、やや上目づかいの目線で、人間のせわしい日常などそ知らぬ顔で、ほくそ笑んでいるようにも見えます。


【(4)メートーマヤ前のシーサー】●石獅子の顔が向いている方向:北北西 ●発見率:80% ●危険率:50% ★県道85号線沿いにありますが、車通りが多いので注意です

【(5)ナカムトゥ前のシーサー】●石獅子の顔が向いている方向:南 ●発見率:80% ●危険率:0% ★民家の脇に安置されており、ぽってりとした堂々たる存在感

【(6)ヒージャーグーフー】●石獅子の顔が向いている方向:北西●発見率:80% ●危険率:0% ★住宅街の細道にあり、左を向きながら歩いてくださいね

【(7)メントー前のシーサー】●石獅子の顔が向いている方向:南 ●発見率:30% ●危険率:0% ★住宅街の端にあり、電信柱に隠れていますよ

【(8)メーマシチ前のシーサー】●石獅子の顔が向いている方向:南●発見率:40% ●危険率:100% ★喜友名の主道路のカーブにあり、車通りも多く結構なスピードで車がカーブしてくるのでお子さん連れの方は十分に注意してください

●喜友名の石獅子の名前は、近くにある民家の屋号から付けられたものが多いそうです

(2016年10月7日  週刊かふう 掲載)




 各地に鎮座する村落獅子を訪ね歩き、調査を続ける若山夫妻。石獅子をめぐるレポートを毎月お届けします。

※危険率とは:石獅子は眺めの良い高台にあることが多く、足を滑らせると大けがをする可能性があります。子ども連れの方は細心の注意をしてください!





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