国際通りに佇む 新グルメスポット 本とアートとハンバーガー「BABY BABY HAMBURGER & BOOKS」

  • 南部
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国際通り屋台村エリアに佇む「BABY BABY HAMBURGER & BOOKS」

 沖縄屈指の観光スポット、那覇市の国際通りに昨年から現れた新グルメスポット「国際通り屋台村」エリア。

 連日連夜、多くの人が集う賑やかなこの場所の路地を入ったところに、ひっそりと街の喧騒から隠れるように佇むハンバーガー屋がある。

 「BABY BABY HAMBURGER & BOOKS」。

 ゆっくり本やマンガを読みながら、ハンバーガーを食べることができるお店だ。県内で絵を描くアーティストを精力的に取り上げて、店内での個展も不定期で行っている。

 話を伺う中で、「優しさ」「居場所」という言葉が多く出てきた少しシャイな店長、「非のさん」の思いが詰まったお店「BABY BABY HAMBURGER & BOOKS」の魅力に迫る!



『美術部生たちの放課後のたまり場』的な…




―店長さんのお名前を伺っても宜しいでしょうか。

 「非の、と申します。」

―ゆっくり本が読めるハンバーガー屋さんということがお店のテーマとのことなんですけれど、何故このようなスタイルのお店を作ろうと思ったのですか?

 「なんでだろう…どっちも好きだからです(笑)。ハンバーガー屋って、アメリカンな感じの店が多いじゃないですか。僕は全然そういうの興味なくて。だけど、ハンバーガーは好きだったんです。でもいつもお店に行く度に『僕なんかが来てもいいのだろうか…』って思っちゃって。もうちょっと、おとなしい人たちも気楽に来られるような店があればなぁと思って。雰囲気としては、『美術部生たちの放課後のたまり場』的な(笑)。」

―この辺りって屋台村があったり、国際通りの中では注目を集めている地域だと思うんですけど、この界隈にどのような形で馴染んでいきたいっていう考えなどはありますか?

 「この店はどこにも馴染んでいない人たちが来るところなので、特に考えていないです(笑)。僕自身、屋台村も一回も入ったことないですし。入れないっていう方が正しいのかも…(笑)。普通この辺りでお店を出すにあたって、屋台村って一度は入らなきゃいけないと思うんですけど、怖すぎて一回も入れなかった…(笑)。雰囲気が、『俺のいるところじゃない…』って思っちゃって。そういう場所ってありませんか? 入店するのを許されていない気がして。そう思っている人たちが来れる場所にしたいんですよ。『あ、ここなら俺でも入れるわ。チョロい店見っけ。』みたいな(笑)。」


企画の1つ「店内ピクニック」のために敷かれた人工芝

お薦めは「グリルドトマトチーズバーガー」

―最近よくライブハウスで行われるイベントなどに出店しているとお聞きしましたが、非のさん自身は沖縄の音楽シーンとも関わりは深いんですか?

 「いや、全く深くないですよ!出店するものの怖がりながらやってます(笑)。いつも他の店員さんに任せっぱなしで、僕は引っ込んでいます。」

―この店のオススメのメニューを教えてもらえますか。

 「オススメメニューは、グリルドトマトチーズバーガーです。焼いているトマトをのせているんです。焼いただけなのに、それがメチャメチャに美味しくて。ここのハンバーガーを作るにあたって、パティには特にこだわっていまして。全部自家製のベーコンが練り込まれています。国産である本部牛の牛脂も入っていて、ジューシーで肉々しいパティになっていると思います」


お店のメニュー。お薦めはグリルドトマトチーズバーガー

 「僕の考えなんですけど、ハンバーガーのパティって牛肉100%じゃないほうが良いと思っていて。むしろ100%って邪道なんじゃないかなって思っているんです。『全部牛肉なんて、そんな贅沢な!』みたいな(笑)。多分ハンバーガーって余った肉なんかを使って作るところから始まっていると思っているので…(笑)。余ったお肉をどうにかして美味しくして作ってやろう、みたいな。アイディアで美味しくしたいですね。単純に牛肉の美味しさに頼ったら負けかなと。といいつつも、本部牛のお肉を使ったハンバーガーもあるんですけどね(笑)。」

マンガ、絵の展示もあります

―ここにある本たちは非のさんが影響を受けたり好きな本を置いているのですか?また店内に置いてあるオススメの本やマンガはありますか。

 「そうですね。ほぼ僕が影響受けたり、好きだったりする作品を置いています。でも偏りがでちゃうので、最近は人からもらった本なんかも置いています。全部オススメなんですけど、特に『キラキラ!』ってマンガがオススメです。」

―今も目の前で壁一面にアーティストさんが、絵を描いていますが(取材時、県内アーティストの、それもまたよしさんの個展中だった。)展示やイベントは、よく企画されるんですか?

 「そうですね。9月までで2回の個展を開催しました。お店も始まったばかりなので、今後も引き続きやっていきたいです。ギャラリーを借りて、絵の展示なんかを行うってかなり敷居高くないですか?もっと敷居を下げたくて。バンドが気軽にライブハウス借りて企画するみたいな感じで、絵をばんばん飾っていきたい。そんな場所になれたらなと思います。展示料は取っていないので、面白い作品なら僕と面識なくてもお店に飾っていきたいと思います。今のところは良いなと思った人にこちらから声をかけている感じですけど。まだ世の中に知られていない凄い才能の人たちがいるかもしれないじゃないですか。そのような絵を描いてるって人たちは、お店に来てほしいです。お話ししたいです。ちょっと絵描いたから飾ってほしいな、くらいの感じできてほしいです。」


取材時に展示会をしていた「それもまたよし」氏の店内ペイント

―店内にちょっとした販売ブースがありますけれど、こちらはどのようなものなのですか?

 「これは大阪に自費出版の本ばかりを扱っている『シカク』っていうお店があるんですけど。そこの人にお世話になっていて。『出張シカク』って形で店内に置いています。また隣には、沖縄の高野っていう子がデザインした商品のキャップなんかも売っています。ゆくゆくは沖縄の作家さんたちの本も置きたいですね。基本的にはここのスペースは沖縄出身のアーティストたちをピックアップしていきたいです。なかなか県内では作品を発表する場がないなと思っていたんですよ。ハードルが高いなって。SNSとかで発表して終わるってのも寂しかったので。なので、1冊でも作ったら是非持って来てほしいです。そしたら逐一僕もいろんな人に教えられるし。」


出張シカクのコーナー

取材時は展示会だったため、店内の本は片隅に追いやられていた

大切にしているのは「いろんなことを許す」ってこと

―最後に非のさんがお店をやっていくにあたってのこだわりや、大切にしてることってありますか?

 「いろんなことを許すっていうことですね。来た人が、何しても怒られない場所。こだわっているところは…、美味しいのは当たり前なんですけど、優しさや居場所になれるように。そこを大事にしていきたいです。あと、この店では「芸術払い」を取り入れています。本当に空腹で倒れそうっていうアーティストの方がいれば、自分の作品を持って来てもらえれば、それをお代としていただいてハンバーガーを提供します。何かを作ったらご飯が食べられるってシンプルだし、みんなが作った本や音楽を見たいですから。そのために僕はお店を出しましたから。相談してください。」




BABY BABY HAMBURGER & BOOKS

沖縄県那覇市牧志3-11-12

営業時間11:00~23:00
火曜日定休

HP: http://babybabyhamburgerandbooks.com/




聞き手・野添侑麻(のぞえ・ゆうま)

 音楽と湯の町別府と川崎フロンターレを愛する92年生。18歳からロックフェス企画制作を始め、今は沖縄にて音楽と関わる日々。大好きなカルチャーを作っている人たちを発信できるきっかけになれるよう日々模索中。沖縄市比屋根出身。



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