さまざまな分野で活躍している女性たちの素顔を紹介する「沖縄美人 ウーマンリアル」。第2回は、知的で落ち着いた大人の女性というイメージのアナウンサーの「顔」と、ゆるい赤裸々トークで竹中節を繰り広げるラジオパーソナリティーの「顔」。魅力的な2つの顔を持つ竹中知華(たけなか・ともか)さんです。彼女のプライベートの顔とその魅力に迫ります。
人生を変えた出来事は?
フリーランスに転身したことです。アナウンサー時代は原稿を読むことに集中し、決められたことをやることを窮屈に感じていました。常に画面にどう映るかを意識していて、自分がどう見られているかが気になり、周りの人が嫌にならないよう気を遣っていました。
フリーに転身後の現在、メーンの仕事はラジオパーソナリティー。それまでは、外よりも内側の自分のことに興味が向いていましたが、人に興味を持つようになりました。環境が変わり、いろいろな場所に行く時も、「楽しいこと、面白いことはないか」と興味が湧くようになって。今は相手を楽しませたいという気持ちが強く、お仕事でない時もネタを探しています(笑) フリートークで自分を出せるようにもなり、自分についても発見があり、自身をより深く知るようになりました。この歳になっても、まだまだできないことがあるって楽しいです。
ただ、自己管理が得意ではないので、自由過ぎるのも大変です。厳しくしかる人もいないので、手抜きできる分、だらけてしまうんです。自由には責任が伴うとあらためて実感しました。自分をコントロールするのは大変ですが、背伸びをして自分が苦しくなるのは嫌なので、飾ることはやめました。今は自然体でいることが心地いいんです。ラジオを通して、ダメな自分も見てほしくて、共感してもらえればうれしいです。
ハッピーでいるためには?
ドラマを全局、観ています。主人公になりきって妄想を膨らませて楽しんでいます(笑)
凝り性なので、気に入ったものは何度も観ます。
時間をかけたがる性格なので、仕事でも何回か教えてもらってだんだんと分かってくる。
以前は、なんですぐできないんだろうと思っていましたが、私の伸びるペースはゆっくりなんだと理解できるようになり、ゆるりゆるりと成長していく自分にも慣れてきました。
“焦らない”のが今の目標です。
座右の銘
“いつも全力で”
ラジオの仕事は生放送が多く、リアルタイムなので取り返しがつきません。失敗もじかに自分に返ってくる。フリーだから「できない」と「終わり」。
自分が楽しいと思っている仕事を続けていくために、喜んでいる人がいないと続けられないと思っています。
見たり、聞いたり、誰かに情報を届ける仕事を通して、視聴者やリスナーの今日が変わるかもしれないと思うと、後悔はしたくないんです。
反省はありますが、たとえダメだったとしても頑張りたい。
1日1日を考えながら生きて、常にベストを尽くしたいと思っています。
理想の女性像は?
本村ひろみさん(ラジオパーソナリティー)が理想です。
年齢を重ねても、年下のお友達がいてすごく仲良しなんです。年下の子も気を遣わずに一緒に楽しめる。その交流をご自身の糧にしていて、世の中の動きをキャッチしています。プラス思考で、オシャレで、女性であることをきちんと楽しんでいます。
ひろみさんのように、世代を問わず、いろんな人に囲まれていたいですし、何年たっても今が一番楽しいと思っていたいです。
好きな男性のタイプは?
仕事を一生懸命頑張り、人の痛みが分かる人、一緒にいると落ち着ける人がいいです。
旦那さんはとっても優しくて、何でも話せるんです。以前は完璧じゃないとダメだと思い込んで、食事・家事・仕事を完璧にやろうとして円形脱毛症になってしまいました。
当時、ご飯を作ろうとスーパーに買い物に行ったら何を作っていいのか分からなくなってしまって、その時旦那さんに電話をしたら「大変な時は無理しなくていい」と言われ、無理をするのはやめました。肩の力を抜いて、思い立ったらやろうと、ゆるく考えています。
今では、おうちがキレイになったらうれしいかな、など相手が喜んでくれたらいいなという気持ちで家事をしています。ご飯がちょっとおいしくできたなど、小さな目標を作って家事も楽しむようにしています。
夫婦として一緒に生活しているけれど、心が離れようと思ったらどこまででも離れることができる。大切にしようと想えば、相手に興味が湧きます。ちょっとしたことでも話し合うことが大切だと思うんです。
互いに仕事をしているので、時間を作るのは難しいですが、怠らずに話し合うようにしたいと思っています。私の話も聞いてほしいし、興味を持ってほしいんです。かまってほしいんですよね(笑)
落ち込んだ時の対処法
自分の中で消化しないといけない場合は、一人カラオケをします! 声を出すのが好きなので、文字を読む、叫ぶなど声を出して発散します。大声を出せる「湘南乃風」などを選んで、2時間くらいエンドレスで歌っています。
話すことが好きなので、会える時はひたすら自分の話を聞いてもらいます。もちろん友人の愚痴も聞くようにしていますよ。
社会人になり地元を離れたので、幼なじみがいないのですが、沖縄に来て新しい友人ができ、大人になっても親友はできるんだと思いました。
チャレンジしたいことは?
ラジオの仕事はものすごく楽しいので、もっと内容を良くしていきたいです。自分の引き出しを増やして、ラジオを通して還元していきたい。
パーソナリティーをしている先輩のラジオを聴くのも好きなので、近づきたいという思いもある一方、自分らしさを出したいという理想があるので、今後どうなるのか見ていてほしいですね(笑)
来年は舞台のお仕事が決まっていて、今から楽しみなんです! 介護のお話でデイサービスのお母さん、45歳の役。
プロの役者さんと一緒に演じるので、恥ずかしくないようにしたいです。今後も役がもらえるよう頑張りたいです。
イチ押し美容法
アナウンスの発声法で顔の筋肉を鍛えています。自宅で大きく口を開けておおげさにやります。
他には、胸が大きいのでバストが崩れないよう胸のマッサージは毎日欠かさず行っています。
撮影場所・取材協力 sweets cafe O’CREPE
沖縄県那覇市松尾2‐6‐12 2階
098‐868‐3113
広島県出身うちなー嫁。青森朝日放送アナウンサー、岩手朝日テレビ リポーター、NHK沖縄放送キャスターを経て、現在、フリーアナウンサーとして活動中。イベントや披露宴の司会など活躍の幅を広げている。
ラジオ沖縄(ROK)木曜20~21時「ときめきリバイバル」
木曜9時~11時50分「カラフル」パーソナリティー。
FM沖縄木曜14時50分~14時55分「アイダ設計Presentsちゅらいえばなし担当」
【インタビュー後記】
ニュースを読む知的な大人の女性。そのイメージは鮮やかに覆されました。くるくる表情を変えて楽しそうに話し、アクセサリーを前に目を輝かせてはしゃぐ姿はまるで少女のよう。おしゃべりが大好きで、可愛いものに心を躍らせながら毎日を楽しんでいます。THE・女の子の竹中さん。これほど少女の要素を残した女性に会ったはありません。男性ならきっと放っておけなくなる天性の魅力にあふれた女性でした。
沖縄に来て9年という竹中さん。親族の仲が良く、気にかけてくれる人がいる安心感や人の優しさを感じるという。社会人になってすぐに地元を離れたため、孤独を感じることが多かったそうで、人と関わっていないと生きていけないんだと、つくづく感じるそうです。人とのつながりを大切に想う気持ちが伝わってきました。
心を開き、受け入れてもらえるよう努力する。自分を知ってもらうために弱さをさらけ出すのは、簡単なようでなかなかできないもの。自分の気持ちに素直な竹中さんだからこそ、自分の求める、居心地のよい「居場所」を築けるのかもしれません。
(記事、写真 朱瞳碧晃)
朱瞳碧晃(あやとうみき)
ビューティーライター、フォトグラファーとして活動。美魔女フォト(ヘアメイク込)、出張撮影、HP・広告用の商用写真撮影やセールスライティング代行を行う。
リポーター経験より、白霧未來でイベントMC、披露宴司会としても活動中。
(月1回掲載)