手作り生活で楽しく 共働きの浦崎和人さん、貴子さん夫妻

  • 南部
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台所に立つ浦崎和人さん(奥)と貴子さん夫妻。2人で料理をすることも多い=那覇市首里

 「おいしいものが好き」と笑う浦崎和人さん(32)、貴子さん(31)夫妻の暮らしは工夫と楽しさにあふれている。週末にくみに行くやんばるの天然水に、オリジナルのチキンカレー、簡単でおしゃれな常備菜-。共働きをしながら「できるときにできることを」をモットーに、体や心に優しい手作りの日々を送っている。

 浦崎さん夫妻は那覇市内のアパートで2人暮らし。2人とも会社員で平日は朝から夜まで仕事に出る。夜に疲れて帰って来ることも多いが、「体に優しいものが食べたい」(貴子さん)との思いから食卓には2人のお手製の料理が並ぶ。

 時間があるときにまとめ買いした食材は、常備菜にして保存する。マグロの切り身をオイル煮にして手作りのツナに。「ツナ缶よりも安くてヘルシー」だそう。キュウリとタマネギは小さく角切りにし、手作りのツナとバルサミコ酢とケッパー、コショウであえてマリネに。島ニンジンは細切りにしてラペ(フランス風ニンジンサラダ)にする。ゆで卵はめんつゆにつけて味玉に。貴子さんは眠る前に仕込みをする。

 夕ご飯の準備は帰りの早い和人さんの担当。常備菜などをうまく使いながら仕上げる。中でもスパイスの調合からオリジナルのチキンカレーは和人さんのおはこだ。「つい作りすぎてしまう」と顔をほころばせた。


作り置きして冷蔵庫にストックしている常備菜

 食材にもこだわりがある。「安くて安心」と野菜は県産の旬のものを。飲料水は2カ月に1度、名護市まで2人でくみに行く。「湧き水がおいしいと聞いて、飲んだら本当に甘くておいしくて」と和人さん。北部までの移動時間も気分転換になるという。手作りは料理だけでなく、日常使いする衣料品や雑貨まで。手芸が得意な貴子さんが靴下や帽子、膝掛けのリメイクも毛糸で丁寧に編み上げた。生活の様子をフェイスブックやインスタグラムに投稿すると、友人の「いいね」が広がる。

 手作り生活を始めたきっかけは共通の友人の“おうちごはん”だ。貴子さんと和人さんは3年前、互いに趣味で続けているアイリッシュバンドninaのメンバーとして出会った。2人の周りには音楽やアートに携わる人が自然と集まり、デザイナーの友人宅の夕食に招かれることも。温かい食卓に触れ「友だちとご飯を楽しめる家にしたい」と思うようになった。


貴子さん手作りの帽子や靴下など。毛糸のぬくもりが伝わる

編み物を楽しむ貴子さん(左)。「つい途中で終わってしまうこともあるんだけど」

 貴子さんは「ちょっとした工夫で明日が楽しくなる。明日の自分たちへのプレゼントとして続けたい」と笑顔を見せる。「めんどくさいことが実は楽しい。一つ一つをしっかり見て、作る過程を楽しみたい」と和人さん。「楽しいと思うことを無理なく」。ささやかな工夫に満ちた2人の生活は続く。

文・田吹遥子
写真・新里圭蔵

(2017年1月24日 琉球新報掲載)



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