歩いて見つけた 石獅子探訪記(その15) 番外編~ぼくたちここにいるよ!~

  • 中部
このエントリーをはてなブックマークに追加

 これまで有名な石獅子を紹介してきましたが、今回は多くの県民(多分……)から日の目を見ない石獅子たちを紹介しようと思います。

 これらの石獅子たちは近年の資料には写真などが残っていますが、昔の写真が少なく残念なものが多いです。中でも宜野湾市は、喜友名の石獅子群が圧倒的に有名なのですが、実は嘉数と我如古にも古くから存在しております。

 どうぞ、ご覧ください!!


宜野湾市嘉数のデカすぎる石獅子


 デデデン、デデデン、デデデデデデデデデン♪ ゴジラのテーマ曲と一緒に、嘉数展望台の遊歩道を散歩しているとだんだん見えてきます。最初は大きすぎてなにが何だかわからないくらいです。顔がヤバいです。怖すぎます。

 巨大な石獅子と、隣に陶器が破損してコンクリートがむき出しになっている小さなシーサーが安置されており、平成13年5月に区民によって新しく建立されました。

 嘉数区公民館兼体育館落成記念(昭和61年8月発行)の記念誌によると、この獅子は「シーサー毛」と呼ばれているようです。

 記念誌には高齢者から聞き取りした文章が記載されています。

「上ヌ山と殿の中間にヒーザン返しとして村獅子が南向きに鎮座している。しかし、このシーサーも以前(年代不明)は集落前方、前ン当前にあったようである。いつの時代かはっきりしないが上の山(現地)に移された。

その当時のシーサーは子供が4~5名馬乗りで遊べる大型のシーサーであった。第二次大戦の戦火で破壊され失ってしまった。

しかし大事な部落の守り神である故に、戦後は代わりのシーサーを沖縄市の知花から買い求め小さなシーサーを鎮座させてある。」

 移動したということで、初代の石獅子に細かい歯や足などをコンクリートで足してできたのが現在の石獅子か……? それとも3代目の獅子を新たに建立したのか? この文章では断言できません。

 60代ぐらいの人に尋ねても平成13年に新しく建立された石獅子以降のことしかわからず、今後も聞き取りが必要ですね。

 でも、とにかく大きく非常に大事にされてきたことは確かです。この大きさと顔の迫力は一度見る価値ありますよ!!

 



【宜野湾市嘉数の石獅子】
石獅子の顔が向いている方向:南
●発見率60%
●危険率0%

★嘉数展望台公園から遊歩道を西へ進んだ途中にあります。右上に注意しながら散歩してくださいね。




沖縄市知花で購入した陶器のシーサー重石役目のコンクリートだけ残っており、陶器は破損しています。


我如古ののぞき込む石獅子


 「あいっ!誰ね~~?」という感じでのぞき込む石獅子が我如古集落の住宅街の中あります。実は我如古には、戦前4体の石獅子があったといわれています。

 この石獅子は、我如古公民館から南へ100mぐらい進んだ小さな十字路の角にあります。自然の黄色いさんご石で人の手は加わっていないようです。

 区長さんによると、昔ここの家主さんが琉球馬を飼っており、綱をこの石獅子につないでいたそうです。一度でいいからその光景を見てみたかったな~と思います。

 石獅子の役目は魔よけだけではなくて、生活の一部として利用されていたり、他にも違った村民と石獅子の関わり方があったのだと思います。



【宜野湾市我如古の石獅子】
石獅子の顔が向いている方向:南
●発見率30%
●危険率20%

我如古公民館から南へ100mぐらい進んだ小さな十字路の角にあります。



誰ね~?とのぞき込む石獅子

約30年前と思われる写真(宜野湾市史から)


(2017年3月3日  週刊かふう掲載)




 各地に鎮座する村落獅子を訪ね歩き、調査を続ける若山夫妻。石獅子をめぐるレポートを毎月お届けします。

※危険率とは:石獅子は眺めの良い高台にあることが多く、足を滑らせると大けがをする可能性があります。子ども連れの方は細心の注意をしてください!





前の記事森友学園だけじゃない!首相が頭を...
次の記事テーマは「美容室と畑とヨガ」(9...