沖縄とつながる喜び 100cmの視界から―あまはいくまはい―(1)

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 初めまして、もしくはご無沙汰しています。伊是名夏子です。琉球新報の連載「おはなしありんくりんパート2」から2年。「100cmの視界から あまはいくまはい」です。初めての読者の方もいらっしゃるので、自己紹介からさせていただきます。


子どもたちも車いすに乗るのが大好き。3人乗るとぎゅうぎゅうです

 私は沖縄生まれの35歳。18歳まで沖縄で生活していましたが、その後、県外、国外とあちこちへ行き、再び戻った沖縄では小学校の英語の先生もしていました。今はパートナーの転勤で神奈川県に住んでいます。骨の折れやすい障害があり、身長100センチ、体重20キロとコンパクトサイズ。電動車いすを使っています。

 もうすぐ4歳の息子と2歳の娘がいて、楽しく、時にはわじわじーしながら、子どもに振り回される毎日です。息子は既に私の身長を超しましたが、ママっ子で、かなりの甘えん坊。写真の通り、私の車いすに子ども2人が乗るので、私のスペースがほぼありません。時には育児に疲れ果て「ママはパンダになりたい! 一日中、笹を食べて、ゴロゴロして過ごしたい」と言うと、泣き出す息子。「ママと一緒にいられなくなるからやめて。パンダママじゃなく、なっちゃんママがいい!」。まだまだかわいいです。

 自宅には毎日約10時間ヘルパーが来て、買い物、調理、掃除、洗濯、子どもの着替え、入浴、公園遊びなどを一緒にしてくれます。合計約10人のヘルパーがいて、ヘルパー以外の本業がある方も多く、料理研究家や、パティシエ、マッサージ師、学生など、さまざまなスペシャリストが我が家に来てくれます。その日のヘルパー次第で、過ごし方や、家の雰囲気が少しずつ変わってきますが、それが我が家の当たり前です。子どもたちも「今日は○○さんだから、折り紙をして遊ぼう、お料理をしよう」など楽しみがあるようです。

 車いすでの子育ては大変なことももちろんありますが、ベビーカー、子ども連れで行きやすい所はバリアフリーな所が多く、車いすの私も使いやすく、それなりの楽しみがあります。

 自然と方言が出て、沖縄なまりが抜けない私。「ガチマヤーだね」「もう! ウーマクしないよ」「だぁ、見せてごらん」などなど。子育てでは、自分が子どもの時にまわりから言われたこと、やってもらったことと、同じことをしてしまうようで、新たな自分の一面に気付かされます。沖縄とつながっていけるのがうれしく、思いをはせながらこの連載を書かせていただきます。よろしくお願いします。


伊是名夏子

 いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2017年6月5日 琉球新報掲載)

 



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