幻の2、3番が存在!? 沖縄CMものがたり[1]沖縄食糧

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 「ウェイクアップ すてきな旅の終わり ウェイクアップ やさしい夢からさめて」 

 心に残る県内企業のコマーシャルを調べてみた。

 午後6時前、テレビの天気予報に合わせて男女デュエットの軽やかな歌声が流れてくると、ふと口ずさんでしまっていたという経験はないだろうか。



愛されて20年超



 沖縄食糧(浦添市)が提供し、1995年から天気予報で流している歌はその名も「お米の妖精」だ。沖食を象徴するキャラクターとして、誰からも末永く愛され、魅力があり、みんなのアイドルとなるキャラクターを目指して誕生した。


 大手広告代理店が制作した。歌っているのは東京の名のある合唱団に所属する4人。男の子は「でいご君」、ヒールを履いた女の子は「まいちゃん」といい、同社のロゴマークや米に由来する。「グッズ展開をしていないこともあり、名前があまり知られていない」と沖食米穀課の石垣喜也主任は苦笑いした。

 倉庫にある玄米から精米されるまでを表現したCMは放映開始から22年がたち、知名度は抜群だ。今年1月には悲願だった着ぐるみが出来上がり、イベントに参加した。子どもたちから社員も驚くほどの人気を集めた。

 保育園や結婚式の余興で踊りたいという要望も多いといい、同社では録音したCDを無償提供するというサービス精神満点の対応をしている。

 沖縄食糧では新米収穫期の秋から冬場にかけて米の年間消費量の多くをまとめて入荷し、保存している。CMの舞台となる「低温倉庫」は、米が精米されて量販店などに並べられるまでの間、静かに眠っている場所なのだ。県民においしいお米を届けようと工夫を重ねている様子も表現している。


トップシークレット



 放送されているCMはお米が精米される場面までを描かれているが、今回の取材で2番、3番の歌詞が存在することが分かった。長く同社の倉庫に眠っていたもので、昨年、倉庫を整理していた社員が偶然発見した。曲は収録しておらず、社員も知らない「幻の歌詞」だ。


コマーシャルの歴史を話してくれた沖縄食糧の(左から)石垣喜也主任と、識名盛史主任

着ぐるみができたでいご君(左)とまいちゃん(低温倉庫で、沖縄食糧提供)

 詳細は「トップシークレット」(識名盛史主任)とのことで教えてもらえなかったが、精米されたお米が消費者に提供されるまでを描いていたという。

 お米の妖精たちはその後どのような一生を送るのか。今となっては分からないが、ご飯を食べる人が増えれば、描かれる日が来るかもしれない?

(2017年6月11日 琉球新報掲載)



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