店でのステキな出逢い ぬちぐすいレシピ蝶〈14〉

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 フローリストのひがあいさんが、お花の仕事を20年続けて出会った人や花、家族への愛情をつづります。
 仕事や子育て、夢に向かって奮闘するすべての女性に向けて、応援メッセージを寄せます。


10代から店に通い続け、大人になった彼女ならではの上級チョイス

 お店を始めた頃はお客さんらしい人はいなく、もっぱら近所の人が遊びに来る花屋でした。昼間は子どもやおばちゃんたち、夕方には学生や自営業の先輩たちと仕事帰りの友達であふれていました。

 お店を構える魅力の一つに多くの出逢(あ)いがあります。その頃遊びに来ていた子どもの会話はそれは楽しくて、特に女の子は小さなお母さんの集まりでもありました、おませな子、面倒見のいい子、恥ずかしがり屋の子と個性は違いますが、それぞれが言葉のひとつひとつに大好きなお母さんのまねや日頃の会話がちらほらと…。

 母親でもあり女性でもある私は微笑(ほほえ)ましい半面、大人を照らし出す子どもたちの存在に気付きました。また、その子たちは大人の会話もおもしろいぐらい耳を澄まし聞いていたんですよね、大人が消えると「なんで? なんで?」の攻撃で、私にいろいろな質問をぶつけてきました。

 当時の私に正しい答えが出せたかは分かりませんが、今大人になり夢に向かって歩いている子や夢を叶(かな)えた子たちが相談に来たり、結婚や出産の報告に来てくれると、昔と変わらずうれしくなります。花屋さんやねーねーと呼んでいた子たちから「愛さん」と呼ばれると、かわいくて応援したくて仕方ないのです。

 高校生の頃からアネモネのお花が大好きで毎週来ていた子の結婚式には彼女の大好きなお花でブーケから会場まで装飾し、私も出席しました。最後に「愛さんのお花で結婚式をするのが夢でした」と彼女からあいさつされた時にはいろんな事を思い出し「あー本当に花屋を頑張ってて良かったー」と、花嫁に負けずと号泣したねーねーでした。

 ひが・あい 1973年生まれ。読谷村出身。フローリスト。北谷町港で97年に開店した花屋Delphiに続き、2015年にブーケオンラインショップflower nicoをオープン。1男1女の母。

 

(2017年7月6日 琉球新報掲載)



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