会話にも「花」が咲く ぬちぐすいレシピ蝶〈15〉

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 フローリストのひがあいさんが、お花の仕事を20年続けて出会った人や花、家族への愛情をつづります。
 仕事や子育て、夢に向かって奮闘するすべての女性に向けて、応援メッセージを寄せます。


人間もお花も色もいろいろあるけどひとつになれる

 レッスン1時間、ゆんたく5時間という記録を出したほどの教室を長年行っていた。県内各地から曜日ごとに小さな花屋に集まり、ユンタクついでに?花に触れる月イチの「花模合」とも言えるような楽しい教室だった。

 60代の女性たちからは、手抜きでおいしく作る料理や「貧乏暇なし」でも楽しむ生活のコツを教えてもらい、自立した女性が実体験を基に話す言葉には、寛容さの中にある凜々(りり)しさを学び、同年代や年下の子たちとは、恋愛や結婚、夢に仕事と多くを語り合ったりもした。

 そして人生の大先輩である80代女性からは私が一番つらい時に一生の宝となる言葉もいただいた。
 多くの女性たちと長年楽しく時間を共有できたのは、花に触れることで自然に癒(いや)されて元気になっていたからでは?と思う。そう思う理由は、教室での会話はいつも笑いと優しさに溢(あふ)れていたからだ。

 今日は元気がないなと思う生徒さんも教室後には、顔色もすっきりし、吹っ切れたようなすてきな笑顔になる事もあった。花好きという共通点でつながった女性のコミュニティーの場は、私だけではなく、誰かの人生にも良い意味を
もたらしてくれていたらうれしい。

 私は20周年を前に、思春期真っただ中の娘との時間を重視したいと考え、一般小売りと教室を辞める決断をした。その時には、その女性たちに一番ショックを受けさせたようだが、今では良き理解者となり、応援してくれている事に感謝しかない。(フローリスト)

 ひが・あい 1973年生まれ。読谷村出身。フローリスト。北谷町港で97年に開店した花屋Delphiに続き、2015年にブーケオンラインショップflower nicoをオープン。1男1女の母。

 

(2017年7月13日 琉球新報掲載)



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