沖縄の海の危険生物 傾向と対策を知ろう(イノー歩きバージョン) しかたにさんちの自然暮らし(27)

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 前回に引き続き、特に知っておいてほしい海の危ない生き物と、もし出会ったらどうするか?をご紹介。今週は、潮の引いた浅瀬を歩いて出会うかもしれない、猛毒の危険生物です!! 

その1:全身に毒のトゲ「オニヒトデ」


夜、物陰から出て歩いているオニヒトデ。踏まないように注意して!

 サンゴ礁のキケン生物で有名なのは、何と言ってもオニヒトデ。昼間はサンゴの影に隠れています。からだ全体がトゲトゲで、見るからにキケン!この棘には毒があって、刺されると痛く、ものすごく腫れます。2度目に刺されると、強いショック症状を起こすことも。みなさんは、絶対に触らないでください!

もし刺されたら、やけどに注意しながら40℃~45℃のお湯に浸ける...のは海では難しいので、急いで病院に行きましょう。海では、足を守るために、濡れてもいい運動靴やマリンシューズなどがおすすめ。

ちなみに、オニヒトデはサンゴを食い荒らす悪者と思われていますが、私たちが生活排水で海を汚すことがオニヒトデの赤ちゃんを増やし、大発生につながるようです。やっぱり、海はきれいに、ですね。


その2:毒のモリで一刺し「イモガイの仲間」



里芋のような形のアジロイモ。三角の模様で大型のイモガイは特に注意!

強い毒を持つアンボイナ。沖縄ではハブ貝とも呼ばれます。

アンボイナの体内から取り出した銛の先端。スペアも多数ありました。

 砂の上をゆっくり歩く巻き貝にも、毒を持ったキケンな種類がいます。肉食性のイモガイの仲間は、歯が変化した鋭い銛と、獲物を殺すための強い毒を持っています。特に、小魚を襲うアンボイナというイモガイの毒は、一瞬で魚が死んでしまうほど!貝を持ち歩いたり、ポケットに入れているうちに刺されるおそれがあるので、触らないこと。
イモガイ類は、毒がなく食べて美味しいマガキガイ(テラジャー)と良く似ています。マガキガイは貝殻の口の辺りが分厚くて赤いのに対し、イモガイの仲間の殻は薄くて白っぽいので、間違えないように。もしイモガイに刺されたら、毒を絞り出しながら、すぐ病院へ!


その3:輝くブルーは危険信号「オオマルモンダコ」


海藻の生えた石に張り付き、皮膚の色と形を変えて隠れるオオマルモンダコ。

腕を長く伸ばし、ブルーと黒のリングで威嚇するオオマルモンダコ。

 手のひらサイズで、輝くようなブルーとそれを縁取る漆黒のリングが印象的な、オオマルモンダコ。見つけたら、思わず手元でじっくり観察したくなる、とても美しく魅惑的なタコです。でも彼らは、餌を捕まえるためにフグ毒と同じ毒をもっていて、餌に噛み付いて毒を注入します。

 普段は地味な薄茶色の彼らも、敵に襲われそうになると、腕を広げて身体を大きく見せながら、ブルーのリングを広げて威嚇します。私たちが近づけば近づくほど、ブルーのリングを煌めかせ、からだの色も強く変化させます。これは、それ以上近づくな!という合図です。

 いくら美しくても、絶対に触らないでくださいね。もし噛まれたら、口では毒を吸い出さず、毒を絞り出しながら、すぐに病院へ!


沖縄の海の危険生物についての詳しい情報は、沖縄県の「気をつけよう!! 海のキケン生物」のサイトや、リーフレットを参考にしてくださいね。


鹿谷法一(しかたに自然案内)

 しかたに・のりかず 琉球大卒、東大大学院修了、博士(農学)。広島生まれ。海に憧れて沖縄に来て、もう30年以上。専門は甲殻類。生物の形と機能の関係に興味がある。趣味は本とパソコンとバイクいじり。植物を育てるのも好き。

 




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