沖縄美人(8)〝好き〟を仕事に 笑顔広がる サンバダンサー・宮城姉妹

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 沖縄出身サンバダンサーのパイオニアとして、県内外、国外で幅広く活躍する宮城姉妹。その誕生秘話に迫ります。


サンバダンサー姉妹ユニットの宮城姉妹。姉・佳代子さん(右)と妹・弥生さん

人生を変えた出来事は?


 佳代子さん … サンバとの出会いです!

 10年前の会社員時代、すごく太ってしまい、気が付くと10キロ以上体重が増加(涙)。ダイエットしなきゃと一念発起し、スポーツジムに行ったり、色んなダンスにチャレンジしたりしました。その中で一番楽しかったのがサンバ講座だったんです。

 サンバの曲が大好きになり、仲間と自己流で踊っていたらいつの間にか12キロも痩せていたんです!ダイエットの成功がサンバを始めるきっかけになりました。

 その後も好きで続けていたら、日本のサンバダンス界の草分け的存在であるジン先生が沖縄に移住。ジン先生からは技術指導だけでなく、アフリカから奴隷として連行された人々が、苦しい生活の中で頑張って生き抜くためにサンバが生まれたという歴史的背景や真髄を教わり、“生きるためのステップ”と呼ばれるサンバの本来の意味を学ぶことになりました。

 サンバに心酔する私の影響を受け、サンバ文化に感銘を受けた妹の弥生も、サンバにはまることに(笑)。本場のサンバを習いたいと2010年、プロのパーカショ二スト(打楽器奏者)翁長巳酉さん主催のサンバ合宿ツアーでブラジルにサンバ修行に行ったんです。

 沖縄のエイサーのように、地域コミュニティーの中で仲間と楽しさを共有する文化が根付いて、子どもから大人まで一瞬で踊れるサンバが、カチャーシーに似ていることにも感動を覚えました。

 帰国後、サンバダンスチーム「アンダギーニャ」を結成し、精力的に活動を続けてきました。2012年には日本人初の姉妹パシスタ(花形ダンサー)に選んでいただき、ブラジルのカーニバルに出場しました!


 それをきっかけにサンバで生きていこうと覚悟を決め、沖縄でサンバを広げるためにダンスユニット「宮城姉妹」を結成しました。沖縄の皆さんは、お腹やお尻を出すサンバに初めは抵抗があったようですが、露出の少ない衣装や、紅型を取り入れたオリジナルコスチュームを手作りし、徐々に受け入れられるようになりました。

 サンバの素晴らしさを言葉でも表現したいと、2013年から歌も歌い始め、定期的にコンサートもしています。今では沖縄を飛び出し、那覇の姉妹都市ブラジル・サンビセンテ市でうちなー踊りワークショップを行い、現地の人と心を一つに、手はカチャーシー、足はサンバステップで沖縄の文化を伝えています。

 ありがたいことに、2016年に開かれた第6回世界のウチナーンチュ大会ではブラジル県人会の先頭でパレードに参加させてもらいました。そして現在は、BEGINのマルシャショーラダンサーとして、県外でも琉球サンバをPRしています。



 今まで、沖縄出身のうちなーんちゅサンバダンサーはいなかったんです。ただ、妹がいなかったら趣味で終わっていたと思いますし、ここまで続けられなかったと思います。ゼロからのスタートでこんなに人生が変わるとは思っていませんでした。

 自分から発信しないとチャンスは巡ってこない。〝ハジカサー(恥ずかり屋)〟していたらダメ。遠慮していたらダメ。自分からアピールすることです!

ハッピーでいるためにしていることは?

 弥生さん  … サンバを踊ることがハッピーなんです! サンバのおかげで毎日ハッピーです。

 

座右の銘は?

 弥生さん … 「コツコツが勝つコツ(自分に)」

 私たちは脱サラ姉妹(笑)。この言葉は会社員時代の上司がくれた言葉です。夢や目標も、まずは自分にできる小さなことをしっかり行動にうつす。そういった地道な日々の努力で、夢や目標が現実のものになっていく。だから、日々の積み重ねを大事にしたいです。

理想の女性像は?

 佳代子さん … 肝っ玉母ちゃん!

 今は独身ですが、近い将来、結婚して子育てをすることになったら、忙しくても子どもに愛情を注いでしっかり耳を傾ける母親になりたいです。結婚できたらね(笑)。 

 弥生さん … 母のように穏やかで包み込む優しさをもつ女性です。そんな女性になれるよう人の話をよく聞くようにしています。

 ダンサーとしての自分を知ってもらうために、「まず私のことを見て」とPRしがちですが、それだと自己満足で終わってしまう。即興でお客様のハートをつかむためには、相手の目や表情を見て、相手を知る努力が必要です。

 演者のほか、振り付けや脚本、ダンス劇のプロデュースなどを通して課題はたくさん出てきますが、見てくれるお客様の視点に立ち返るとすべてうまくいきます。見てくれる人がいるから自分がある。周りからよく「宮城姉妹は盛り上げ上手」「お客様を巻き込む力がある」と言っていただきます。



 お客様も常に一緒に楽しんでほしいという思いでパフォーマンスをしているからかもしれません。人を元気にするサンバを通して、ハッピーを与えるのが私達の仕事。明日から頑張ろうと元気を出してもらえたら光栄です。

理想の男性、好きな男性のタイプは?

 佳代子さん … サンバダンサーという特殊な職業を理解してくれる人。

 サンバをとったら私ではなくなってしまうので、サンバを理解してくれて優しく受け止めて愛してくれる人がいいです。派手でアクティブなブラジル気質も一緒に楽しんでくれるような(笑)。互いの仕事を尊敬し合える素敵な男性がいいですね!

 弥生さん … 心のコミュニケーションができる人が好きです。

 向き合って話ができない人は嫌です(笑)。男性って言葉で自分の気持ちを表現できる人が少ないと思いますが、意思の疎通を通して信頼関係を築ける人がいいです。心の通い合える関係が理想です。

落ち込んだ時の対処法

 佳代子さん … 完全にサンバをすること!

 サンバは生活の一部。ありがたいことに仕事がサンバを踊ることなのであまり落ち込まないんです。サンバの音楽と踊っているみんなの笑顔を見るとすぐに元気になれます。

 好きなことを仕事にできて、本当に天職だと感じています。サンバを踊ることが楽しい!それが私の元気の源です! 

チャレンジしたいことは?

 佳代子さん … 沖縄でサンバカーニバルを開催することが夢です!

 東京に北半球一すごいカーニバルとして知られる「浅草サンバカーニバル」があります。規模が大きく私達も参加しながら色々と勉強させてもらっています。

 いずれ沖縄のサンバ人口が増え、サンバチームも幾つかできた時には、浅草でお世話になったチームもご招待して、沖縄でサンバカーニバルを開きたいです。



 弥生さん … 次世代育成に力を入れています。

 サンバ修行に行ったとき、ブラジルにはひきこもりの子がいないことに気付いたんです。沖縄のカチャーシーのように、サンバが生活に根付いていて、みんな陽気で明るい。サンバレッスンを行っているのですが、どんな子も音楽にのって踊っているうちに表情が明るくなる。表現する場をもつことで気持ちが明るく、何事にも意欲的に取り組むようになり、自信につながっていく姿を見てきました。

 そんな経験を通して、サンバは自分を自由に表現することで気持ちを発散でき、心身のバランスや成長に役立つのではないかと思うようになりました。

 小・中学校の体育授業でリズム表現やダンスが必修となり、指導目標の中には「ロックやサンバのリズムで軽快に踊る」とあることから、現在、教育現場でのサンバダンスの指導や普及活動にも力を入れています。

 今後は、子どもたちの表現力、創造力、コミュニケーション能力を育むサンバの魅力を広く、沖縄から発信していきたいと思っています。

イチ押し美容法は?

 佳代子さん … 加圧トレーニングです。1年前からパーソナルトレーナーをつけて、サンバとは違う筋肉を鍛えています。

 サンバは露出が多く、美しい体づくりは欠かせません。加圧を始めてから、ダンスの切れ味と体力が変わりました。踊ってもバテないし、睡眠不足でもスタミナがある。膝や腰の故障がなくなり、肌ツヤも良くなりました。加圧は即効性があり短期間で効果が出ます。忙しい方にはもってこいの美容法です。

 弥生さん … 普段は外食をあまりせず、できるだけ自炊しています。そしてタンパク質(アミノ酸)をしっかり摂るように心掛けています。

 運動すると、体力が消耗してしまうので、長時間のダンスにも耐えられるスタミナをつけるために、疲労回復にも役立つアミノ酸を摂るようにしています。コンディションに合わせた栄養素が取りづらいときには、サプリメント等も活用してバランス良く摂るようにしています。

宮城姉妹

 姉・佳代子さんと妹・弥生さんで活動するサンバーダンサー姉妹ユニット。「沖縄とブラジルの懸け橋になろう」との思いで、歌や踊りを発信している。

 2012年にブラジルのサンバカーニバルに日本人初の姉妹パシスタ(女性花形ダンサー)として出演。2013年6月、「オキナワンカーニバル」でCDデビュー。ユニークなコスチュームから国内外のテレビ・ラジオ、CMにも多数出演。祭事、イベント、LIVE等も多数。

 現在は沖縄出身アーティスト「BEGIN」のマルシャダンスプロデュースを行い、全国&ブラジルライブにも出演している。今年4月には3枚目のシングル「ダンサビラ」をリリース!

 故郷である「大宜味村ふるさと観光レディ」も務める。


☆宮城姉妹HP
https://miyagi-sisters.jimdo.com/

☆アンダギーニャ BLOG
http://okinawasamba2.ti-da.net/

☆妹 宮城弥生 BLOG
http://yayo3.ti-da.net/

 

【インタビュー後記】

 人、コト、モノとの出会いが人生を豊かにする。追い求めた人がそのきっかけをつかむと感じるお話でした。道は自分で切り拓くもの。夢中になれるもの。心がつき動かされるものとの出会いこそ、人生を色鮮やかに彩る原動力なのかもしれません。

 夢に向かって進む人は言い訳をしない。他人や環境のせいにもしない。壁にぶつかっても立ち止まらない。宮城姉妹を見ていると、キラキラまぶしい笑顔からも、前に進もうとする揺るぎない強さを感じるのでした。そのひたむきさに心を打たれ、勇気をもらい、誰かがまた自分の一歩を踏み出す。誰かの頑張る姿が誰かの背中を押している。そう思うだけで大変なことも、もう少しだけ頑張ってみようと思えてきませんか?

 前向きな沖縄女性に幸あれ!

(記事、写真 朱瞳碧晃)

 



朱瞳碧晃(あやとうみき) 

ビューティーライター、フォトグラファーとして活動。美魔女フォト(ヘアメイク込)、出張撮影、HP・広告用の商用写真撮影やセールスライティング代行を行う。

リポーター経験より、白霧未來でイベントMC、披露宴司会としても活動中。



(月1回掲載)



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