思い出の「まちの本屋さん」はありますか 沖縄県産本☆ バックヤード便り[7]

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 「県産本」と呼ばれる根強い独自出版文化を持つ沖縄。地元出版社による文化・歴史・芸能・時事・生活風習に至るまでさまざまな面を記録した「県産本」が毎年意欲的に刊行されています。固有の歴史と文化に誇りを持ち、「沖縄県産本」を世に送り出す沖縄の出版人、多くの読者に届ける書店の皆さんの思いをエッセーでお届けします。

 

第7回 思い出の「まちの本屋さん」はありますか
 

 ボーダーインクが創立された1990年頃、 那覇の開南バス停には小さな書店が三軒ほどあり、サンライズ通り、平和通り、国際ショッピングセンター、国際通りと町のあちこちに書店がありました。

 ボーダーインクの近所でもBOOK BOX 与儀店、ブックマンが営業していて、仕事の合間に気分転換やアイディア探しによく出かけたものです。でも残念なことに、これらの多くの書店は現在残っていません。沖縄でも新しい大型書店が増え、いろいろな本が手に入るようになっている一方、まちの本屋さんがいつの間にか姿を消しているのも事実なのです。

 子どもの頃「好きな本買っていいよ」と言われ、夢中で探した平和通りの安木屋の3階、高校時代毎日のように通っていたみつや書店の二階の文庫コーナー、バスを待ちながら近くの本屋で時間を過ごしていて、ついつい何台もバスを逃したことなど思い出はつきません。本を買わなくても毎日通っていた、あの頃の幸せな時間が思い出されます。
 

記憶呼び覚ます写真展

 きっと多くの人にもそれぞれの心に残る書店があることでしょう。そんな懐かしい書店の記憶をよびさます写真展「かつてここには町の本屋さんがあった なつかし写真展」が9月17日から11月13日まで、読谷、名護、西原、金武、那覇で巡回して行われます。本のイベント「ブックパーリーOKINAWA」特別企画イベントです。


 考えてみるとわざわざ書店の写真を撮ることは少なく、実行委員の方も写真の収集には苦労したようです。是非、写真展に足を運んでなつかしい書店の写真を見ながら、自分にとっての町の書店について思いを馳せていただければうれしいです。そして、近くの本屋さんに足を運ぶことで、新たな本や人との出会いがありますように。


会社の近所にあった「BOOK BOX 与儀店」(2010年閉店)


池宮 紀子(いけみや・のりこ) 那覇市出身。県産本出版社ボーダーインクに1990年設立時に入社、以来27年間書籍の編集に携わる。2016年末に代表取締役社長に就任。ボーダーインクは文化、歴史、実用などさまざまなジャンルの本をこれまでに400冊以上出版、まだまだ新しいジャンルを模索中。


 




ブックパーリーOKINAWA2017プレゼンツ
『かつてここには町の本屋さんがあった〜なつかし写真展』

いずれも入場無料

①大城書店読谷店
会期:9月17日(日)〜9月24日(日)営業10:00〜22:00
※最終日12:00まで
住所:読谷村座喜味3171 電話:098(957)1844

②名護博物館
会期:9月26日(火)〜10月1日(日)開館10:00〜18:00
※最終日17:00まで
住所:名護市東江1丁目8-11 電話:0980(53)1342

③book cafe Bookish
会期:10月3日(火)〜10月8日(日)
営業12:00〜21:00(日曜は〜18:00)
住所:西原町棚原83-1電話:098(944)2706 ※要1オーダー

④金武町立図書館
会期:10月24日(火)〜10月29日(日) 開館10:00〜19:00(土日は〜17:00)※最終日16:00まで
住所:金武町金武1827 電話:098(968)5004

⑤沖縄県立図書館
会期:11月1日(水)〜11月13日(月) 開館9:00〜19:00(土日は〜17:00)※火曜休館 
住所:那覇市寄宮1丁目2-16 電話:098(834)1218

【関連イベント】
「かつてここには町の本屋さんがあった 〜なつかし写真展〜」
開催記念トークショー 
11月4日(土)14:30〜16:00
沖縄県立図書館 3階ホール 
出演:ブックパーリーOKINAWA実行委員 宮城未来(古書の店言事堂店主)、同・喜納えりか(ボーダーインク編集者)
問合:言事堂(電話098-864-0315)

「ブックパーリーOKINAWA 2017」  
http://bookpartynaha.blogspot.jp

ボーダーインク  
http://www.borderink.com

 



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