沖縄美人(10) キレイとハッピーは〝自分らしさ〟から フリーアナウンサー・山内佑利子さん

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 フリーアナウンサーとして活躍する山内佑利子さん(38歳)。タレントとして自己表現したり、ナレーターとして脇役に徹したり、立ち位置の違う仕事を楽しみながらバランスよくこなす彼女。仕事を通して、「今の私が一番自分らしい」と語る彼女の素顔に迫ります。


人生を変えた出来事は?



 6年前、沖縄に移住したことです。「30代からは挑戦のとき」と考えていたので、知らない土地でチャレンジしてみるのもいいかなと。大親友が大阪のナレーター事務所に所属していて、沖縄にも事務所があると聞いたとき、半ばひらめきに近い感覚で沖縄に行くことを即決しました。だいたい直感で生きています(笑)。

 ゼロから人間関係を築いて、なんとか生きていけていることに、自分次第で道は開けることを実感しています。初めての環境ってチャンスだらけだと思うんです。明るい自分でも、暗い自分でもいられる。ありのままの自分でいることも、演じることも、選ぶことができる。選択肢があるってすごく自由なこと。自分次第でどうにでもできる。新たな環境にチャレンジできるって、こんなにラッキーなことないですよね。

 もちろん、新しい環境では緊張や不安もありますが、依存心があるから不安になるので、環境に依存しないと決めています。どんな環境に置かれてもいかにハッピーでいられるか、いかに自分を愛していられるか。自分が自分として生きていることをリスペクトして、感謝して、喜びを感じられるか。それが、自分が自分であることの自信につながると思うんです。

 沖縄でゼロからスタートし、自分らしく生きる中で、親友ができ、仕事も広がりました。「頑張らないといい出会いはない」と思っていましたが、そうじゃないと実感しています。自分らしくいることの喜びを知りましたね。

 やっぱり人生には自分ではどうにもならないことが色々と起こります。病気になったり、事故に遭ったり、バイオリズム的に下がることはあります。それでも方向性としてはポジティブで前向きな自分を獲得したいなって思うんです

 つらくて悲しくて答えが見えないときや、明日なんてこないと思える日があっても、人の心は七色のように変わります。「言霊」という言葉があるように、言葉が意識を変えてくれます。書いて、呪文のように唱えてみる。誰かの力を借りることも決して悪いことじゃありません。逆に自分一人でなんとかしようと思う方が傲慢な気もしますしね(笑)。今、人生でいい経験をさせてもらっていると日々感じています。

 私は負の感情を感じた時こそ自分の気持ちを大切にしているんです。落ち込んでも上がるポイントは幾つもある。だから自分の状態を知ることが大事なんだと思います。人の弱さも受け入れられる自分でありたいから、弱さも強さも線引きしません。

 理想は、ポジティブかネガティブか、などと白黒はっきりさせたくないんです。「すべてひっくるめてそれぞれがある」とニュートラルに考えています。それ以上でもそれ以下でもない。良いとか悪いとか決めるのではなく、そのままでOKというふうに。そこに存在していること、それ自体がすでにハッピーなんだと考えています。

 30代は自分が自分であることの軸を確立できたので、40代になったら自分の培ってきた生き方や考え方を礎に、さらに新たなことに挑戦してみたいと考えています。今までの人生経験を外に表現していく作業を通して、今の自分がどこまで通用するのかチャレンジしてみたいですね!

ハッピーでいるためにしていることは?


 “ハッピーな言葉を発すること”です。口癖として「ハッピー」「ラッキー」「幸せ」「ありがとう」と言うようにしています。気持ちが変わりますよ。全然違う!すぐに実践できるのでオススメです。

 一方、ネガティブな感情はちゃんと吐き出した方ががいいと思うんです。自分の感情を偽るのではなく、吐き出した後に必ずハッピーに戻ってくるんです。それでも落ち込んだ時は、精神面より肉体面に目を向けます。寝不足なんじゃないか、栄養が足りていないんじゃないかと疑います(笑)。落ち込むと心の栄養に目が向きがちですが、まずは体の栄養が大切です。

 建設的な方法をとっていないときや泣きたいときは寝不足が影響していたり、やる気がなく気乗りしないときも結局のところ栄養不足が原因だったりします。だからまず栄養をとります。「健全な思考は健全な肉体から生まれる」と思っているので、まずは自分のカラダが健やかかどうかを考えるようにしています。

 仕事で悩んだら…
①落ち込むのではなく、悩んでいることを話して、同じ業界の人の意見を聞く
②気分が下がっているときは気分を上げること自体が重要だと思うので、全く異なる環境の人と楽しい時間を過ごす
―ことを心掛けています。

 結婚していないので、家に帰って家族といるだけでハッピーと思える家庭がまだありません。自分で奮い立たせるしかない(笑)。でも落ち込んでいるときって限界がありますよね。だから友達ってとても大切!この歳になってすごく思います。誰かと楽しい時間を共有して、こんな楽しい仲間がいるんだと思うだけで救われます。

座右の銘は?

 大切にしている言葉は「不逆不流」です。歌舞伎役者の15代目片岡仁左衛門さんのおっしゃった言葉を拝借しているのですが、逆らわず、流されず、自分をもつことの大切さを表した言葉だと解釈しています。

 やはり自分で変えられることと変えられないことってありますよね。どんな環境に置かれても自分を見失わないことが大切です。自分のことが分からない人は、好きなことを書き出してみるといいですよ。

 自分の気持ちを大切にして無理はしない。義務感は持続しません。だから私の辞書に「~すべき」という言葉は存在しないんです(笑)。あくまで自分らしく。心はコントロールできないけれど、考え方次第でいくらでもいい状態はつくれます。

 心をコントロールしようと考えずに、プラスに向く言葉を口に出して、心がいい意識に向かうよう自分で自分を洗脳するんです(笑)。例えば、朝、仕事に行かなきゃいけないのに起きられないとき、「眠いけど起きることができる私って最高!」って自分を褒めて奮い立たせます。「ちゃんと起きられた自分って素敵」って具合に。
 
 意外とカタチから入るタイプなんです。笑顔になれないとき、鏡を見て口角を上げるだけで気分が変わります。やってみて下さいね!

理想の女性像は?

 元NHKエグゼクティブアナウンサーの山根基世さんです。男社会のNHKで初の女性アナウンス室長に就任した方です。憧れの女性で、朗読の講座のために、東京まで通ったこともあります。衝撃を受けました。女性が男性に肩を並べてバリバリ働く時代。それなのに、奢ることなく、上から目線でもなく、誰とでも丁寧に話し、かつ、女性らしい柔らかさを持ち合わせていました。立派な肩書からは予想外の穏やかな話し方と柔らかい物腰。もちろん言葉の選び方や技術はピカイチ。何より、声や話し方、仕事に対する向き合い方や考え方がとても好きで尊敬しています。

 実は私、20代半ばの若いころ、年上の男性にすごく喰ってかかるところがありました。山根さんとの出会いで謙虚な姿勢を学び、今では仕事で関わる方がどんなに若手でも、挨拶を忘れないという基本姿勢と、丁寧な言葉で話せるよう意識しています。社会人として、自分の中にある母性や愛を放てる余裕を常に持っていたいと思っています。

理想のパートナー、好きな人のタイプは?



 まずは、心身共に健康な人ですね。やっぱり心と体が元気なことって大切です。他には、風邪をひいた時に、お粥を作ってくれたりしたらコロっといっちゃうかも(笑)。仕事や趣味など生きていることを楽しんでいるエネルギッシュな人に惹かれますね。自分ができないことができる人だと、互いに補い合える。一緒にいて自分らしくいられる人がいいなと思います。

 もちろん、人として「他人に劣等感を与えない人」も大前提です。条件付きで人を見る人や、評価癖があって他人に劣等感を与えるような人は好きではありません。人間誰しも自尊心という虫を飼っていて、それだけは傷付けてはいけないということです。人は自尊心がなくなるとき、自分を愛せなくなります。人を傷付ける言動をしたくないし、そして、自分で自分の自尊心を傷付ける必要もないと思うんです。

 私が人と関わっていくなかで一番気にかけているのは、人に対しての接し方です。違う意見を言うと、その人の生き方まで否定する人もいますが、自分の意見をはっきり言っても、相手のプライドを大切にすることは大事だと思っています。例え、子どもが0点をとっても「大好きだよ」って伝えて人間として否定しないこと。何があっても、笑顔で優しく受け止めるような母性をもった人でありたいですね。

落ち込んだ時の対処法は?

 健やかな人と一緒にいることです。明るく、心身ともに健やかな人と時を過ごします。そしていいものに触れること。

 何でもいいのですが、自分がいいと思うものに触れます。環境や周囲が引き上げてくれることはやっぱりあります。その力を素直に借ります。時には、心身を癒すためにプロの力も借りちゃいます。

チャレンジしたいことは?


 こんなことって思われるかもしれませんが、長期のお休みをとることです(笑)。海外旅行に行きたいんです。生放送やロケ、ナレーション、司会など様々なお仕事をいただけてとても感謝していて、お休みがなくてもいいと思うくらいなのですが、インプットが必要だと感じるんです。

 アウトプットばかりだと、いずれ空っぽになってしまいます。そんな状態で色々な人を取材し、ゲストとお話をしていると、自分に自信がもてなくなります。好きだからどうしても仕事優先になってしまうのですが、色々なものを見ないといけないなと思います。

 今はフィリピンに行ってみたいです!戦争の悲しみを知っているフィリピンは、沖縄と通じるものがあると感じています。裏側にはいまだ癒えぬ傷があり、その深い悲しみを乗り越えて急成長している国をこの目で見て、自分がどう感じるのかを知りたいです。そこへ行って何を感じるのか、前を向いて歩こうとする姿に感動するのか、その歴史を伝えていきたいと思うのか―。新しい自分を発見しつつ、自分を再確認したいと考えています。

 周りから努力家だと言われますが、努力している感覚はなく、基本的に好きなことをやっています。あらゆる回り道をしてきましたが、常に目の前にあることをまず一生懸命にやってきました。楽しみながらやっていると次のヒントが出てきます。

 思い描いたことしか実現しないと思っているので、1日1チャレンジで本を読んでみるとか、1日1回は自分を褒めてみるとか、何でもいいからやってみます。人にも自分にも「ありがとう」という言葉をかけるようにしていますよ。

 うーん、最後に付け加えるとしたら…結婚かな(笑)。仕事や人間関係に対してのチャレンジは色々やってきましたが、まだ、特定の人と家庭をもつチャレンジはできていません。せっかく結婚制度のある日本に生まれたのだから、チャレンジしてみたいなって思います(笑)。

イチオシ美容法は?

 〝お水を飲むこと〟です。いいお水をとって悪いものをどんどん出す!
禊(みそぎ)って言葉があるように、体内を浄化させることが大事だと思います。悪いものを体に溜めないことですね。職業柄、喉を乾燥させないように、マスクをつけて寝ています。

 最近はまっているのはフェイスパック。30代後半になると、目の周りのシワや乾燥が目立つようになるので、理想は朝と晩ですが、せめて1日1回は必ずやります。化粧前にやるだけで、化粧のりやもちが全然違いますよ!


山内佑利子

フリーアナウンサー。兵庫県芦屋市出身。2012年に沖縄に移住。

学生時代からテレビやラジオでタレントとして活動。高校3年生の時にNHK杯コンクールにてラジオ番組制作部門で最優秀賞・文部大臣賞を受賞。また、第79回夏の高校野球大会では‟初代”高校生司会者を経験。社会人になってからは大手一部上場企業で正社員として勤務。メディア企画部門に所属し、タレントとして表舞台の仕事から、番組制作、広告代理店業、庶務など裏方の仕事にも従事。

沖縄では、移住後すぐにRBC琉球放送で1年間契約アナウンサーを務め、現在は「声のプロダクション キャラ沖縄」に所属。各種CM・VP等のナレーション、テレビ・ラジオ出演、司会、講師など、沖縄県内を中心に活躍中。企業人経験、制作人経験で培った、現場での気配りや仕事ぶりが評価を得て、一人何役も務めあげる才色兼備。

趣味は、ゴルフ(女子プロゴルフ開幕戦ではスタートアナウンスを務める)、花火(県内初の花火鑑賞士)、ウイスキー(ウイスキー検定2級取得)

~ 現在のレギュラー番組 ~

琉球朝日放送 QABテレビ「旬感!Qアプリ」生放送出演中 MC担当は月曜~水曜 16:35~
琉球朝日放送 QABテレビ土曜・日曜 ニュースアナウンサー
琉球放送 RBCテレビ「BONjour」出演 不定期土曜12:52~

キャラ沖縄HP
http://chara.co.jp/talent.php?d=1&id=86

 


【インタビュー後記】

 包み込むおおらかさと温かさにあふれた山内さん。そのおおらかさはどこからくるのだろうとずっと気になっていましたが、お話をするうちに、彼女の生きる姿勢に表れているように思えました。オープンマインドの中にブレない心を感じるのは、自分と違う意見にも耳を傾け、受け入れる寛容さを持ち合わせているから。心の扉を開いても、揺るがない自分という芯の強さが感じられます。

 人の長所によく気付き、正直に伝える山内さんに以前から感心していた私。褒められるのは気恥しいですが、ストレートな言葉が嬉しく感じます。誉め言葉にも全く嫌みがなく、心をほぐしてくれる不思議なパワーがあるのです。一緒にいると心地よく感じるのは、受け入れられているという安心感があるから。リラックスできるので自然と素直になれるんですよね。愛情深い人柄で山内さんの周りにはいつも笑顔が広がります。周囲の人をハッピーにする魅力をもった素敵な女性でした。
 

(記事、写真 朱瞳碧晃)

 



朱瞳碧晃(あやとうみき) 

ビューティーライター、フォトグラファーとして活動。美魔女フォト(ヘアメイク込)、出張撮影、HP・広告用の商用写真撮影やセールスライティング代行を行う。

リポーター経験より、白霧未來でイベントMC、披露宴司会としても活動中。



(月1回掲載)




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