「本」が持っている力 沖縄県産本☆ バックヤード便り[16]

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第16回 「本」が持っている力



 長過ぎた暑い夏も過ぎ、短く小さな秋と冬の気配が沖縄にもやってきました。

書店の売り場を見渡すと、季節にまつわるディスプレイ、選書されたコーナーが目につきます。四季を感じづらい沖縄でも、売り場が変わる季節を伝えてくれます。

 年末にかけて、書店のレジカウンターではラッピング作業でてんやわんやとなります。

この時期だけに限らず、ラッピングのご要望は年中頂くのですが、勤務して初めて気づいたことです、本を贈る方が多いということ。

お子さん、お孫さんへのプレゼントはもちろん、贈る本のご相談をお受けすることもしばしばで、さまざまなジャンルの本を幅広い年齢層の方がプレゼント用にとラッピングを依頼されるのです。

 本は読むもので、本と読み手が向き合う対のものですが、大切な誰かに気持ちを形として贈ることができる。本が持っている力は、まだまだあるのだと感じます。



喜んでもらえる本づくりを

お正月にはこんな風景をよく目にしました。

小さなお客様が、お年玉袋からお金を取り出し、ホクホクした表情でお会計する姿です。

「ああ、わたしも同じようにお年玉袋を握りしめて本屋さんに行ったな」。

社会人になって、今まではもらう側だったお年玉をあげる側になって毎年、購入した図書カードをお年玉袋に入れて「本屋さんで自分で好きな本を選んでね、すてきな本と出会えますように」そんな気持ちを込めて、お年玉を渡します。

 本を作り、届け、提供する場と環境は、目まぐるしく変化しています。年月を経て、時代が変わっても、四季が狂いなく移ろいでいくことと同じように、変わらずそこに書店があり、本が並び、誰かのために本を選び贈る、宝さがしのように本棚とにらめっこする、そんな風景が続いていけばいいな、と思います。

 また、そんな風景の中で自分の作る本が、誰かに必要とされる、手に取る方が喜んでもらえるお仕事が出来たらなと、思います。



我那覇祥子(がなは・しょうこ) (有)ジグゼコミュニケーションズ、営業企画。書店員、図書館司書として勤務経験を経て今に至ります。沖縄の歴史文化に寄り添いながら、広告、出版、商品企画を通じて丁寧なものづくり、沖縄への貢献を心掛けています。


 


ジグゼコミュニケーションズ  
http://www.gxe-c.com/



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