低いって不便?便利? 100cmの視界から―あまはいくまはい―(14)

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 メリークリスマス! みなさんの家にサンタクロースは来ましたか? 私が一番うれしかったのは6歳の時にもらった三輪車でした。当時私は、両足の手術のため1カ月入院し、クリスマス直前に退院しました。全く動けなく、座るのもやっとの時に、サンタクロースから三輪車! 早く乗りたくて、乗りたくて、リハビリを頑張りました。


サンタクロースからもらった三輪車に乗る6歳の私

 親になった今は、イブの夜は毎年ヒヤヒヤです。なぜかというと、4歳の息子は既に私より身長が高く、私が手の届くところは、子どもも届いてしまい、プレゼントの置き場に困るからです。毎年、私も届かない高さの棚の奥に入れるのが恒例です。イブの夜、夫に取ってもらわないといけないのですが、彼は子どもと一緒に布団に入ったら、子どもより先に寝てしまう。彼が起きたとしても、肝心の私にお願いされたことを忘れてしまう。私は子どもを寝かしつけ、夫を起こし、プレゼントをセッティングする手順にハラハラの夜です。

 プレゼントの保管場所に困るように、身長100センチの私の生活では、普通の人よりも工夫をしたり、考えたりしないといけないことがあります。例えば家具や家電選び。最近の冷蔵庫は、下の段は引き出しタイプで冷凍庫と野菜室、上の段が扉の冷蔵室が主流です。私にとってはよく使う冷蔵室が高くて届かないし、引き出しから物を取り出すのが難しく、使いにくいのです。なので旧式の下が冷蔵庫、上が冷凍庫のタイプを使っています。今ではほとんど販売されていなので、見つけたら即決です。何色がいいかな? 鮮度をより保つ機能があったほうがいいかな? などと悩む選択肢はありません。

 洗濯機は縦型だと中身が取り出しにくくて大変です。傘やハンガーなどの棒で、洗濯物をひっかけて取り出していました。靴下などの小さいものはひっかけにくくて、時間がかかっていました。今はドラム式なので、身長が低くても使いやすいです。電気のスイッチも私にとっては高いところにあるので、人感センサーで自動に点灯するものを使っています。低い高さでの生活は大変なこともありますが、工夫しながら乗り切ります。子どもも使いやすい高さなので、子どもが冷蔵庫を開けたり、洗濯物を入れたりと、お手伝いをしてくれ、いいことも! まぁ、触ってほしくない危ない物の置き場には困るのですが。

 今年も「あまはいくまはい」を読んでいただきありがとうございました! 来年もいろいろなことを皆さんとシェアできるとうれしいです。良い年をお迎えください。

(次回は1月8日に掲載します)


伊是名夏子

 いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2017年12月25日 琉球新報掲載)

 



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