子育てから生まれた 沖縄独自の立体紙工作 沖縄県産本☆ バックヤード便り[28]

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第28回 子育てから生まれた 沖縄独自の立体紙工作



 沖縄には独自性に富んだ風景、歴史文化、モチーフがあふれています。それは、沖縄の暮らしにとても身近で溶け込んでいて、その独自性を他府県、あるいは海外の方から「沖縄らしさ」として気づかされる機会が多いように感じます。

 商品を企画、制作、販売するにあたって、県外の方からこう言われたことがあります。「具現化しやすいモチーフが沖縄にはたくさんある、沖縄自体がブランドなんだよ」


ジグゼコミュニケーションズが手掛けている「紙でつくる立体クラフトシリーズ」

 弊社は、出版事業を開始する以前より、沖縄の歴史文化モチーフを立体紙工作のペーパークラフト化し、さまざまな商品を開発してきました。当初の目的は、宣伝素材としての活用で、パッケージに名入れを施し、企業やイベントの宣伝はもちろん、沖縄の歴史文化とを掛け合わせながら宣伝することのできる頒布品として展開していましたが、ある時、県外の方から「沖縄のお土産として活用したい」とのお声がかかりました。当初は、制作難易度の高いラインナップでしたが、お子さまや女性でも簡単に制作できるよう、また、手に取ってもらえるよう、デフォルメ化したシーサーに個性を持たせ、商品の改良を重ねてきました。改良とともに、良いお声を店頭から、お客様から頂くようになりました。手軽なお土産品として、主に観光施設、お土産品店でお仕事させていただいてはや12年になります。

 沖縄の歴史文化を学ぶ学習教材としての提案をしましたが、普段の生活の中で、ペーパークラフトは決して「必要なもの」ではありません。また、観光商材として販売しているものを、何かの機会と関連付けたり、沖縄の方々へと結びつけることの難しさと限度を感じました。


 このペーパークラフト事業は、弊社社長である、わたしの父が起こした事業のひとつです。父が子育てする中で、模型作りをしている私たち姉弟を見て、はっと思いついたところからスタートしたそうです。誰もが手に取るものを生み出していくことは、手掛けてきたものを通じて、容易いものではないと痛感しています。どこかの隙間にフィットする、沖縄のこんなものあったらいいなという思いからスタートする仕事は、親子だからか、父と同じように自然に湧き出たものなのかもしれません。

 弊社のパンフレットにある「紙であそぶ」というキャッチフレーズ、親子そろって、紙を通じて誰かを笑顔にしていきたいと思います。



我那覇祥子(がなは・しょうこ) (有)ジグゼコミュニケーションズ、営業企画。書店員、図書館司書として勤務経験を経て今に至ります。沖縄の歴史文化に寄り添いながら、広告、出版、商品企画を通じて丁寧なものづくり、沖縄への貢献を心掛けています。


 


ジグゼコミュニケーションズ  
http://www.gxe-c.com/



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