オーガニック&ベジタリアン 那覇の人気レストランが作った加工食品の新ブランド


この記事を書いた人 佐藤 ひろこ

厳選素材で作った「沖縄の田からもの地からもの」

左から「金もちきびのカルボナーラ」「雑穀のハンバーグ」「金もちきびのバーニャカウダ」
「沖縄の田からもの地からもの」の8商品

那覇で人気のオーガニックレストラン「浮島ガーデン」が、ベジタリアンに対応する完全菜食のオーガニック加工食品ブランド「沖縄の田からもの地からもの」を立ち上げました。旧正月にあたる2月16日に本格販売を開始。第1弾として店頭に並ぶのは肉や魚、卵、乳製品、白砂糖などを一切使わないタコライスやカルボナーラ、ハンバーグ、バーニャカウダソース、甘酒、アイス(3味)の6種類8アイテム。いずれも主原料には波照間島や西表島の雑穀や米など沖縄県産の厳選した素材を使っているのが特徴です。

アレルギー食、ハラール食への対応も

完全菜食オーガニックの加工食品ブランド「沖縄の田からもの地からもの」を立ち上げた、浮島ガーデンの中曽根直子さん(左)と伊東伸浩さん=2018年2月(浮島ガーデン提供)

卵や乳製品のアレルギーがある人の代替食としても期待できます。

当面は那覇と京都にある「浮島ガーデン」と、那覇市久茂地のデパートリウボウで販売されます。今後はベジタリアンやハラール食、アレルギー食への対応が求められるホテルや飲食店などへの販売も検討しているそうです。

浮島ガーデンを夫婦で営む中曽根直子さんは、沖縄の健康長寿と昔ながらの食文化を取り戻したいと「沖縄雑穀生産者組合」を立ち上げ、組合長も務めています。中曽根さんは、近年急増している外国人観光客の中には肉や魚を食べないベジタリアンが一定数いることに触れ、「安心して外食できる店が少なくて困っている方も多いんです」と説明。「沖縄の健康長寿の復活に貢献しながら、来県するベジタリアンやハラール食の人にも安心して沖縄の食を楽しんでもらいたい」と新商品に込めた思いを語ります。

新ブランドのレシピは浮島ガーデンの人気メニューをアレンジし、約10カ月前から中曽根さんと同店販売部主任の伊東伸浩さんを中心に試作や試行販売を重ねてつくりあげました。加工品は主にうるま市内にある工場で製造しているそうです。ハンバーグは高キビで肉の食感をだし、カルボナーラはモチキビの卵風味を生かして濃厚でクリーミーな食感で、いずれも滋味あふれる味わいです。

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2月18日(日)午前11時半~、同店で完成披露パーティーが開かれます。参加費は2000円。

やんばる産のもち米で餅つきをした後、粟、きび、高キビ、ヒエ、蕎麦実、アマランサスなどの雑穀を使ったハンバーグやお魚フライ、グラタンや餃子、ピザやパスタ、そしてお米で作った完全シュガーフリーで豆乳も入っていないアイスクリーム「ライスクリーム」など
穀物が作り出す美味しくて身体が喜ぶお料理をたっぷり味わえるそうです。

詳しくは、浮島ガーデンのブログ(http://ukishima.ti-da.net/e10282640.html)で確認できます。

問い合わせはや予約は「浮島ガーデン」まで。 (電話)098-943-2100