スマホデビューの学生必見 改めて考えるSNSとの向き合い方 モバプリの知っ得![49]

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4月になりました。
この春、初めてスマートフォンを契約し、SNSを始める中高生も多いと思います。

SNSは自分の情報を発信し、いろいろな人と交流できる便利なツールです。
しかしながら使い方を一歩間違えると炎上してしまい、心にもネットにも深い傷が残ります。注意を払い、しっかりと使う必要があります。

また炎上に便乗し、他人を叩くネットリンチも社会問題になっています。

加害者がネット炎上で被害者になる、そして部外者がネットリンチで加害者になる。
そうした構造を意識してSNSを使わなければいけません。
 

ずっと残るネット炎上

ネット炎上とは批判が多く集まり、コントロールできない状況をそう呼びます。
SNSなどで非常識な投稿をすると「お前何しているんだ!」と批難され、炎上することが多いです。

一部「悪名は無名に勝る」をスローガンに意図的に炎上させる人もいますが、炎上すると自身も傷つきますし、ネガティブな評判がネットに残ります。炎上は基本的に避けるべきものです。

インターネットは一度話題になった出来事を完全に削除するのは難しい、といった特徴があります。

文章・画像・動画どれもデジタルデータのため複製がたやすく、投稿者が炎上を恐れて削除しても、複製を持っている誰かがネットに再度投稿すると...またそれが複製されて、さらに複製され、ずっと残ることになります。


イラスト・小谷茶(こたにてぃー)

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炎上は「ネットの中」だけで終わらない

ネット炎上の話をすると「でも、それはネットの中の話なので実生活には影響ない」と楽観的にとられる人も出てきます。

しかしながら、ネット炎上が実生活に影響を与えた例を挙げていくとキリがありません。
ネット炎上が原因で、内定取り消しになった大学生。あるいは、退学になった高校生。学生だけでなく、辞職に追い込まれた政治家、会社を謹慎処分になった役職者...年齢、地域、属性を問わず、多くの実例があります。

仮に匿名でSNSを行なっていても、炎上するとその人を特定する「特定班」と呼ばれる人たちが出てきます。この人たちはターゲットの過去の投稿した文章や画像などから、住んでいる地域、所属、本名や家族構成などの個人情報を特定するのです。

例えば家から見える風景の何気ない写真。これ1枚だけであればあまり意味を持たない写真でも、他の写真、文章から分かる生活リズムと合わさることで、個人を特定できる重要な写真になりえます。

また自分が匿名でSNSを行なっていても、SNS上でコメントしあう友人が学校名を明示していたら...そうなると特定はさらにたやすくなります。

20年前であればいざ知らず、スマートフォンが普及してどこでも誰でもインターネットが使える現在、実社会とネット社会は地続きです。
学生だと、炎上が原因で数年後の就職活動に影響することも十分考えられますし、場合によっては結婚の妨げになるかもしれません。

いずれにしてもネガティブな影響は計り知れませんので、個人情報を隠しつつ細心の注意を払ってSNSを使うしかありません。

リンチに加担しない

「SNSで炎上しない」この心がけは大事ですが、同時に「SNSでの炎上を煽らない」もセットで必要です。

ネットで許せない投稿を見て、それを自分たちの判断で「裁く」行為はリンチであり私刑です。

「職場(学校)に電話を入れて、失職(退学)させてやる」「ギャフンと言わせるために、脅迫してやろう!」と言ったものです。

昨年8月、沖縄県内のコンビニエンスストアのアイスクリームショーケースの中に少年たちがふざけて入る動画がネットに投稿され、大炎上しました。
コンビニに迷惑をかけた「加害者」の少年たちは、ネットで本名を晒され、誹謗中傷され、それらがずっと残ることで、ネット炎上の「被害者」になったのでした。
 

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「自業自得」というのは簡単ですが、それを理由に少年たちを裁く権利は私たちにありません。間違えることのない、完璧な人はいません。ネットリンチが繰り返されると「いつか自分が叩かれる番」がやってきます。そのためにも、注意しつつ寛容な気持ちでネットを使っていかなければいけません。


 琉球新報が毎週日曜日に発行している小中学生新聞「りゅうPON!」4月8日付けでも同じテーマを子ども向けに書いています。

 親子でりゅうPON!と琉球新報style、2つ合わせて、ネット・スマホとの付き合い方を考えるきっかけになればうれしいです。



【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/

 



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