泡盛商品、試してみた。→下戸でも味を楽しめた。 「てみた。」38

  • 沖縄県全体
このエントリーをはてなブックマークに追加


沖縄の伝統文化の一つに数えられる泡盛。泡盛の出荷量は13年連続で減少しており、沖縄の地場産業の行く末を心配する声が県内経済界で聞かれる。

そんな中、泡盛関連の商品が徐々に広がりを見せており、新たな泡盛ファンを獲得している。

アルコールに弱い記者も、酔わずに楽しめる泡盛商品に挑んでみた。



ドリンク


疲れた体に癒やし

泡盛原料の黒麹(こうじ)菌を沖縄で唯一製造し、県内泡盛メーカーの約8割に出荷する石川種麹店(北谷町)。黒麹菌を製造する傍ら、玄米に黒麹菌が浸透する過程で搾ったのが「黒麹玄米ドリンク」だ。玄米の食物繊維やビタミン、黒麹菌が発酵して出たクエン酸などが豊富に含まれる。


製麹室で玄米に付いた黒麹菌を確認する渡嘉敷正司副代表

石川種麹店の黒麹玄米ドリンク

クエン酸は疲れが取れる効果もあるとされ、アスリートにも評価が高い。毎年2月に春季キャンプで北谷町を訪れる中日ドラゴンズの長嶋清幸外野守備走塁コーチも絶賛し、周囲に勧めている。同町の産業まつりを訪れた長嶋コーチがドリンクを試飲したことがきっかけとなった。

石川種麹店の渡嘉敷正司副代表は「お酒の出荷量が伸びてほしいが、麹を守らないといけない。黒麹玄米ドリンクも広げたい」と力説する。飲酒前に飲むと、二日酔いが軽減するという自身の体験も話してくれた。

クエン酸の酸味が女性に好まれ、男性は少し苦手そうな人もいるという。おおはし記者は「玄米の甘さがおいしくて、酸味もいいアクセントになる。いくらでも飲める」と欲張りが出た。


石川種麹店の黒麹玄米ドリンクは100ミリリットル500円、50ミリリットル350円。北谷町のうみんちゅワーフなどで販売中だ。問い合わせは(電話)098(936)3072。

 


プリン


秘密のワザで実現

 


 プリン専門店の琉球プディングの安仁屋勇次代表は「古酒プリン」を開発した。観光客の「変わったお土産が欲しい」という声を聞き、泡盛を使った商品開発を始めた。


プリンの材料に泡盛を入れ、丁寧にかき混ぜる

出来上がった泡盛入りプリンを容器に注ぐ


 お酒とプリンは分離しやすいが、安仁屋代表は独自の製法を開発。古酒の味や香りを残し、なめらかなプリンに仕上げた。製造方法は企業秘密。商標登録も済み、製法特許の取得を検討している。使用している古酒は、糸満市の「まさひろ」だ。安仁屋代表は「お酒を使ったプリンは他にないはず」と自信をのぞかせる。冷凍庫で冷やしてもおいしい。一度食べてはまる人が多いのだそう。

 泡盛ソフトクリームも琉球プディングの一品。こちらはバニラソフトに30度の菊之露を10分の1の割合で配合し、なめらかなバニラに泡盛の香りと風味が漂う。「泡盛は度数が高くて苦手」という観光客の男性は一口食べて「おいしい。泡盛の味がしっかりする」と笑顔をみせた。



琉球プディングの古酒プリンは1個350円。曙本店、東浜2号店などで販売中。ソフトクリームは平和通りの店舗で500円。問い合わせは曙本店(電話)098(917)5511。

 



パン


黒麹菌が「いい仕事」

 


泡盛の醸造には欠かせない黒麹(こうじ)菌を使い、発酵させたパンがある。ほんのり泡盛が香り、時間がたつと、みそに似た香ばしい匂いが漂う「泡盛パン」だ。好みの具をサンドして食べるのがお薦めらしい。


ITベンチャー企業・プルアラウンド(那覇市)の創業メンバーで、2016年度泡盛の女王を務めた友寄美幸さんの「泡盛の楽しみ方を広げたい」という思いがきっかけで、琉球大学と金城ベーカリーが共同開発した。現在はイベント限定で販売している。

泡盛パンは「健康食品並み」(高松茉沙美取締役)のクエン酸やアミノ酸を含む。発酵し過ぎると酸味が増し、時に膨らみ過ぎて破裂するため、製造は難しい。

4月の第1回島酒フェスタでは400個が早々と売り切れた。高松取締役は「黒麹菌は沖縄の資源。いろんな食品に転用できれば、大きな市場を生み出せる」と期待する。


琉球大学、金城ベーカリー(那覇市首里)との共同開発による泡盛パンは、イベント限定販売。問い合わせはプルアラウンド(電話)098(988)8087。

 


カステラ


黒糖と合う豊かな風味

石垣島の那覇ベーカリー(那覇安彦代表)は、八重泉酒造の泡盛「黒真珠」を使った「黒糖泡盛カステラ」を製造・販売している。開封すると泡盛のしっかりした風味が香り、黒糖の素朴な味わいが楽しめる一品だ。


石垣島特産品拡(ひろ)め隊のメンバーとして活動する那覇代表が、地元の特産品を使った商品を作りたいと考えて開発した。パッケージも八重泉酒造とコラボし、同店や新石垣空港などで石垣島をPRしている。石垣島限定販売だ。

包みを開けたゆうき記者。「泡盛の匂いが漂ってきたけど、酒の味は強くなくて食べやすい」と納得。「泡盛とカステラのマリアージュ(組み合わせ)が意外と合いそう」と盛り上がっていた。


那覇ベーカリーの黒糖泡盛カステラは850円、プレーンは800円。問い合わせは(電話)0980(82)3889。

 


(2018年5月13日 琉球新報掲載)

 


「てみた。」
ペットとおもしろ看板 写真募集

☆ 応募はこちらから ☆

 



前の記事【動画】「寄生獣」のミギーが海に...
次の記事山口達也 退院後はハワイ療養…水...