安室ちゃん、大阪、そしてさんぴん茶 ~新聞が安室奈美恵さんに包まれた日~


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琉球新報が安室ちゃんに包まれた!

新聞を手にした瞬間、驚き、そして笑顔になる。

読者の皆さんのそんな顔を想像しながら出勤した2018年6月6日の朝でした。9月に引退を予定している沖縄県出身の歌手、安室奈美恵さん(40)のファイナルドームツアーが3日に幕を閉じたことを受け、琉球新報社は6日付で特別紙面を発行しました。通常の新聞の一面から裏のテレビ欄のページの上にさらにぐるりと1枚、安室さんの大きな写真で包みました。

どの角度から見ても魅力的な安室さん。中でも凛とした美しさを象徴していると言われるマイクを片手に歌う〝立ち姿〟をメインの写真に。

この特集を見ているうちに、私は、幸運にもチケットが当選し行くことができた4月の大阪・京セラドーム大阪でのライブの感動を思い出していました。

圧巻だったファイナルツアーin京セラドーム

ドームという巨大なという空間の中で、小ささや遠さよりもむしろ感じたのは安室さんの大きさ、存在の大きさでした。

たった一人アーティストの細身の身体から放たれるオーラ、エネルギーに圧倒されっぱなしでした。まさに、圧巻!!

言葉で伝える仕事をしている身でありながら私は、安室さんのステージを前にするともう「かわいい~」「かっこいい~」というシンプルな言葉しか出てこなくなる。あの夜も終始、この言葉ばかり口にしていました。

洗練され、ごまかしのない、本物ってこういうことを言うのだろうなぁと思いました。

(詳細なライブレポートは、3日の東京ドーム公演を取材した同僚記者が近日中に琉球新報本紙に掲載予定です。お楽しみに!)

夜な夜な、作って見た↑ハートに見えるかな?

安室さんのライブチケットは入手が難しいことで有名。

今回のドームツアーも、幸運にもチケットを手にできた人よりも、足を運べなかった人の方が圧倒的に多い。

新聞という限られた表現方法ではありますが、一人でも多くの人に、ライブの雰囲気を、感動を、少しでも届けることができたら幸いです。

どうしても伝えたかったから…衝動買い2本

沖縄で親しまれている さんぴん茶とバヤリース

ここからは完全に独り言のような余談です。もし良ければお付き合いください。

ライブの感動に浸りながら、あらためて大阪でのファイナルツアーに向かう道中にスマホで記録した写真を見返していると、さんぴん茶とバヤリースのペットボトルを写した1枚の写真が…。

出発直前、那覇空港でどうしてもこの2本を購入しなきゃ!って思ったんです。THE衝動買い。

あのときの私、「沖縄っぽい」の2本のドリンクを持って大阪に行くことで、安室さんに「沖縄から来たよ~~!」ってことを伝えたいって思ったんです。

ただ・・・大阪に着いてライブ当日、冷静になって考えてみると「ペットボトルは持ち込めないかな???」と思い始め、結局2本はホテルで留守番に。

でもその時の私は、飛行機に乗って、海を越え、大阪にこの2本を持って来ただけで、妙な達成感?!を感じていました。

なぜこの方法で「沖縄を届けよう」と思ったのか・・・と、自分でもよく分からない行動だな、と今となっては思うのですが・・・(苦笑)。

あの時はどうしても、「沖縄っぽい何か」を一緒に持って行くことで、大阪の地にいる安室さんの近くに少しでも「沖縄の空気感」を届けたかったのだと思います。きっと。

妙な道中話ですみません。

「沖縄」はちゃんとあった!

ライブを見終え、京セラドーム最寄り駅の「大正駅」。駅名を記した看板には、シーサーとハイビスカスが描かれていました。

電車に乗り込む間際に焦って撮影したので、ブレブレですみません・・

大正区は大阪の中でも沖縄出身者やその子孫が多く住む地域。さんぴん茶とバヤリースを持っていかずとも、近くに「沖縄」、ありました。

~この記事を書いた人 ~

 仲井間郁江(なかいま・いくえ) 2006年琉球新報社入社。編集局経済部、東京報道部、社会部、政治部などを経て、4月から経営戦略局で琉球新報Style編集などを担当。口を開けば「安室愛」を語る日々。好きな色は「金」。