全国へ挑む「バーガー沖縄代表」BONES&高校生の地元愛がスゴイ! 


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“ハンバーガー日本一”を目指す沖縄の高校生たちがいます。

10月に鳥取県で開催される「とっとりバーガーフェスタ2018―第18回全国ご当地バーガーグランプリ」に挑むのは、沖縄の人気ハンバーガー店「BONES(ボーンズ)」(うるま市)と、沖縄県立中部農林高校の生徒5人です。

高校生がオリジナルのバンスを考案

炭火で焼き上げた肉厚パテで、沖縄県民はもちろん観光客にも大人気のバーガー店「BONES(ボーンズ)」は、昨年のフェスタで準優勝に輝いた注目店です。

昨年出品したバーガー「阿麻和利」は、津堅人参パウダーや黄金芋のムース、地元・神村酒造の酒粕、浜比嘉島の塩など地元の食材をふんだんに使用した自信作でしたが、結果は惜しくも2位。ことしは昨年の雪辱を果たし「日本一」を達成すべく、さらに“地元愛”を込めたバーガー作りに挑んでいます。

そこでタッグを組んだのが、地元・中部農林高校2年生の5人でした。開発するバーガーを「二代目・阿麻和利」と位置づけ、高校生チームは具材を挟むバンズの開発を担当しました。

バンズ作りを任された高校生5人でしたが、すぐ壁にぶつかってしまいました。当初はうるま市特産のオクラやモズクを練り込んだバンズを考案。しかし、焼き上げてみると、予想していた鮮やかなオクラの緑色が出ず、モズクの味わいも感じなかったのです。

「パンが膨らまない」という難題にも直面しました。

山城姫乃さん(16)は「一般的なレシピにはオクラやモズクを入れた場合の水分量は書かれていない。そこを見極めるのが難しかった」と振り返ります。

BONESスタッフの仲宗根健吾さんと共に知恵を出し合い、バンズにイカスミを練り込んでみることに。すると、見た目にもインパクトのある真っ黒なバンズが焼き上がりになり、「イカスミバンズを使おう」と決定。さらに味の決め手となるドレッシングも過去に中農生が開発した「クヮンソウドレッシング」を使用することになりました。

地元うるま市への愛を詰め込んだ

こうして、バーガー作りのプロと、地元高校生の知恵を工夫がぎゅっと詰まった「二代目・阿麻和利(あまわり)バーガー」が完成しました!

うるま市産のゴーヤーや津堅人参、低温でじっくり火を入れた豚肉を合わせてかぶりつく、まさに地元愛がたっぷり詰まった逸品です。

10月には、いよいよご当地ハンバーガーの日本一を決める「とっとりバーガーフェスタ2018―第18回全国ご当地バーガーグランプリ」が開かれます。

当初はボーンズのスタッフだけが出場する予定でしたが、スタッフたちは「一緒に開発した高校生と共に、日本一の夢を叶えたい」「一人でも多くの人に『二代目・阿麻和利バーガー』を知ってもらいたい」と考え、高校生5人の旅費をクラウドファンディングサイト「YUIMA」で募ることにしました。高校生5人の旅費・滞在費の寄付を募っています。

山内店長は「全国大会という、いつもの場所とは違う〝アウェイ〟での体験や、何かに挑戦し作り上げるという挑戦は、この先、彼らが社会に出た時、いつかどこかで生きてくるはずだ。彼らの履歴書に『日本一のバーガーを作りました』と書かせてあげたい」と語り、協力を呼び掛けています。

詳しくは、インターネットを通じ、夢をかなえたい人とその活動を支援する人をつなげるクラウドファンディングYUIMA(ユイマ)https://yuima-okinawa.jp/ をご覧いただき、高校生たちの挑戦を応援してください。

画像クリックでチラシダウンロード(1MB)

【クラウドファンディング概要】

■目標額=70万円
(高校生5人の鳥取派遣費用、リターン商品費用)
■特典例=二代目・阿麻和利バーガー引換券、ラーメン麺や偶もとなり3食分チケット