リアル書店の「バーゲンブック」 沖縄県産本☆ バックヤード便り[53]

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第53回 リアル書店の「バーゲンブック」



スマートフォンやタブレットの普及でここ数年書店は大きく変わってきました。情報が簡単に手に入る時代になり雑誌の売り上げは年々減っていく一方です。情報だけでなく、小説や実用書なども電子書籍化され、なかなか売れなくなってきているのが現状です。

そんな中でリアル書店はいろいろなアプローチをするようになってきました。

一昔前までは文具を置いている書店も珍しくインパクトがありました。しかし最近はほとんどの書店で文具を扱っており、昔ほどのインパクトはなくなってしまいました。ただ図書カードで文具が購入できる書店も中にはあるのでお客さまからすればまだまだ魅力的なのかもしれません。

ほかにも、ここ数年で店内にカフェなどを設けるようになった書店も数多くできています。沖縄県内でも、設置している書店さんが増えてきています。最近では書店とファミリーマートが合体した店舗も出てきていて、いままでの書店に無い利便性を提供している書店さんが多くなってきています。


私たち大城書店もいろいろな取り組みをしていて、最近では「バーゲンブック」というものを取り入れています。バーゲンブックとは、出版社が読者との新たな出会いを求めて出庫したもので、古本とは異なり一度も読者の手に渡っていない新本です。書籍や雑誌は通常「再販販売価格維持制度」に基づき、定価販売されていますが、新刊で販売さていた書籍や雑誌で一定期間を経たものを、出版社が定価の拘束を外すことができ、書店で自由に価格がつけられるようになります。

このような本を「バーゲンブック」・「自由価格本」・「アウトレットブック」などと呼んで新本を通常の価格よりも格安でお客様に提供することができます。


スマートフォンやタブレットに押され落ち込み気味なリアル書店ですが、リアル書店にはリアル書店ならではの良さもいっぱいあります。

ネットに比べ情報に時差がありますが、ネットのようにゴチャゴチャしていなく、まとまった情報を得ることができたりします。書籍のランキングでも各書店やその地域によってランキングの独自性や特色が違っていて面白いと思います。

また電子書籍ではできない立ち読みができるのも、リアル書店ならではだと思います。電子書籍も冒頭の数ページを試し読みすることは出来ても、最後まで読めるのはなかなかないと思います。中身をある程度確認することができるのも、リアル書店の強みだと思います。他にもネットだと欲しい商品がけを見て商品を購入しがちですが、リアル書店だとまわりにある本もつい手に取って読んでしまうので、新しい発見などがあり知的好奇心をくすぐられると思います。

時代の流れとともに書店もいろいろと変化してきました。ただ書店の良さは何も変わっていないと思います。ネットで本を買うのは確かに簡単で便利かもしれませんが、書店に足を運び実際に手に取り見ることでネットよりも得られるものは大きいと私は思います。



吉山 盛綱(よしやまもりつな)大城書店石川店店長。1987年生まれ。宜野座高校出身。2016年から石川店の店長に。趣味は体を動かすこと、映画鑑賞、音楽を聴いたり演奏したり、その他いろいろです。



大城書店  
http://oshirobooks.com/




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