ミャンマーに家族旅行に行ってきました! 友だちが駐在中だったので、「今でしょ!!」と急に思い立ち、出発2週間前にフライトを予約しました。成田空港からヤンゴンまでは飛行機で7時間。日本との時差は2時間半。子どもたちは5歳と3歳になり、飛行機では快適に過ごしました。沖縄帰省のおかげで、飛行機に乗り慣れているのでありがたいです。
衛生面や治安など、少し不安もありましたが、友だちの家のドライバーさんとお手伝いさんが付いてくれ、みんな元気に、満喫した1週間でした。金色のバゴダ(お寺)の仏像は爪がピンク色で、マニキュアをしていた子どもたちは「一緒だー!」と喜んでいました。
新月の前日に訪れた市場。新月はお寺にご馳走を供えるので、食材を買いに来た人でにぎわっていました。
ビルマ族、モン族、チン族をはじめ、たくさんの民族がいて、言葉も文化も異なります。織物にはそれぞれ民族のシンボルが描かれ、どこのものかすぐにわかるそうです。沖縄の織物文化と似ている! と親近感がわきました。初めて食べたシャン族のシャン料理は、麺もお野菜も、あっさりだけど、コクがあり、とてもおいしかったです。
開発が進むミャンマーは、街が目まぐるしく発展しています。ショッピングモールは日本よりも広く、物があふれていました。前回友だちが行った時は使えなかったクレジットカードが使えるようになっていて、日に日に変化していることを実感です。しかしショッピングモールから数キロ行くと、茅葺の家が立ち並び、ごみがそのまま投げ捨てられていました。貧富の差が激しく、小さな町にいろいろな生活が凝縮されていました。
そして街中で一番目についたのは、カップルの姿です。ショッピングモールでも、レストランでも、道端でも、カップルだらけ! べったり寄り添い、ラブラブしているのです。大雨が降っても、傘を差しながらずっとラブラブ。鉄道の中の注意書きには、禁煙のマークと並んで「向かい合った男女の絵に×」が描かれ、「いちゃいちゃ禁止」が注意されているほど。公共の場所では、携帯電話禁止ではなく、いちゃいちゃ禁止なのが、とても面白かったです。
鉄道は日本が昔使っていた車両もたくさんあり、ノスタルジアな雰囲気。違う点は、ドアも窓も取り払われ、全開なのです。風通しはいいのですが、雨も入ってきます。おかずや果物、飲み物を売りに来る人が次々といて、ちょっとした休憩所になっていました。
車椅子での旅物語の続きは次回に!
(次回は9月4日に掲載します)
伊是名夏子
いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。
(2018 年7月24日 琉球新報掲載)