沖縄美人(18)コンプレックスを魅力に変えたjimama(ジママ)の原点

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心の奥深くに染みわたる「泣ける歌」を数多く生みだす沖縄県出身のシンガーソングライターjimama(ジママ)さん。表現者として人々の心を震わせる歌を紡ぐ彼女の原点に迫りました。

◇記事:朱瞳碧晃(ビューティーライター、フォトグラファー




人生を変えた出来事は?


人生の転機は2001年、ソニーミュージック主催の全国オーディションに挑戦したことです。13年ぶりに開催された巨大オーディションだったので、すごい倍率でしたが3次審査に進むことができたんです。そのステージでライブを披露した時にソニーのプロデューサーに声をかけていただき、プロとしてやっていくことになりました。

音楽は昔から大好きでしたが、歌うことに興味を持ったのは長崎の短大時代です。学園祭を取り仕切る役割を担うゼミに所属していて、学園祭のステージで映画の劇中歌をゼミ仲間で歌うことになり、さらにソロパートを私が歌うことに。そんな最中でバイク事故に遭い大腿骨を骨折する大怪我。長期入院が予想されました。

それでもゼミの教授は「あなた以外に代役は立てないから舞台で歌えるようにリハビリを頑張りなさい」と励ましてくれました。結果、医者も驚くほどの最短記録でリハビリを終え退院。ステージで歌いきった瞬間、仲間と泣き笑いながら抱き合った時の感動は今も残っています。

その時の教授に「歌の素質があると思う。その道も考えてみては?」と言われたことが、歌の道に進むきっかけになりました。それまでバンドやライブの経験もなく、自分が歌を披露するなんて思ってもいませんでした。すぐには決心がつかずに卒業後も両親の仕事を手伝ったり、派遣やバイトでお金を貯めたりして…。歌の道に到るまで随分と遠回りしました。それを思うと、10代から夢を持って活動しているミュージシャンやアーティストはすごいですよね(笑)。



音楽活動をスタートしてからの変化は?


ターニングポイントとなったのは「大丈夫」という曲です。どんな状況でも変わらず傍で支えてくれる大切な人に向けて書いた曲です。多くの会場で歌っていくうちに、「学校の卒業式で歌いました」「結婚式で流れていました」なんて話をたくさんの人から聞く度に、とても嬉しくて…。歌が1人で歩み始めていることを実感します。この曲が多くの出会いを生み、今の私に導いてくれました。

それにしても人間は未知数ですね。踏み出そうとする時、その一歩に躊躇してしまうことがありますが、やってみると引き出しが広がることがある。失敗しても数年後には笑って話せる状況になっていることもあります。そして、イメージ出来ることってやってみたら出来てしまうのだと、音楽で体感しています。 



ハッピーでいるためにしていることは?

笑いは自分の中の栄養源! 笑いがあれば救われるし、モチベーションにもなるので笑顔って大切。関西に住んでいた時期もあってか漫才はテレビでよく見ます。あとは美味しいお店に行ったりお酒を飲みに行ったり。皆さんがやっていることと同じかもですね。



座右の銘は?

「初心」です。大切なものを見過ごしてしまわないよう、とにかくいつでも初心でいたい。

過去、忙しさに追われていたとき同じ曲を歌うライブが毎日続いて、いつの間にか慣れで歌ってしまっていました。「心がない。どういう気持ちで歌ってる?」と当時のプロデューサーに指摘されたとき、ただ無心に歌っていた自分に気付き、怖いなと思いました。気持ちひとつで歌が変わってしまう。“心って見えるんだ”と感じてからは、心こめて伝えることに集中しています。常に謙虚な気持ちで歌に人に物事に向き合いたいと思っています。「初心忘るべからず」っていうのかな。



理想の女性像は?


いつも開放的で、コンプレックスも魅力に変えられる女性です。ジェーン・バーキンは色々な意味でアイコン的存在。笑顔もチャーミングで自分自身をよく知っている人だと思います。そばにいる人を心から愛せる素敵な女性だと思います。そんな彼女のように、愛のある女性として、どこかで役に立てる人になりたいです。


理想のパートナー、好きな人のタイプは?


若い時は、瞳が切れ長でクールな人がかっこいい~なんて思っていましたが、現実に求めている人は違いました! 結婚してみたらこってり系(笑)。夫はいつも笑いで満ちているような人。長いこと一緒にいますが、いつも笑わせてくれます。

私の夫はカメラマン。これまでの半生を聞いていると私なんかよりずっとアーティストな生き方をしてきた人です。育った環境が全く違う夫婦ですが、笑いのツボや価値観はとても似ていて、共感することが多いんです。「なんでそこで怒る?」といった喧嘩はよくありますが、心動かされる部分は一緒。共有できるところが多いことが大切なのかもしれません。



落ち込んだ時の対処法は?


腑に落ちない時は思いのたけを夫に聞いてもらい、それでもおさまらない時は誰かの言葉を聞いたり本を読んだりします。それでもダメならシリアスな映画を観て思い切り泣きます(笑)。そうするとすっきりして感情が浄化されます。

スッキリしたら落ち込んだ原因を探ります。何がいけなかったのか自問自答したり、たまに本屋で自己啓発本を立ち読みしたり、私の妹(映画監督の宮平貴子)がそんな本を沢山持っているので借りて読んだり…。同じ過ちや誤解を招かないよう今も試行錯誤しています。



チャレンジしたいことは?


歌の延長線上ですが、思いついたメロディラインを意味ある言葉ではなく声の表現のみで、色んな発音で遊んだものをひとつの曲にしてみたい。それから、過去にも少し経験しましたがナレーションや吹替など声を使う仕事にもトライしたいです。歌で培ってきた表現を別の形でも活かせたらもっと楽しいなと思います。

実は昔、声がコンプレックスでした。周りにいる魅力的な歌い手さんに憧れてばかりで、自分の声が個性だと分からなかった。むしろ気持ち悪いと思ってたんです。評価してもらえることさえ不思議で「別のところを褒めてよっ!」と思って、周囲の評価がしっくりこなかったんです。

でもある時から「自分の声は武器なんだ」と思えるようになったんです。そこから声で歌を表現することが楽しくなりました。コンプレックスは武器になるんだと気付かされたんです。声はその人だけの授かりもの。自分だから出せる声は個性であり、自分だけにしか出せない強み。声の表現を追い求めて、追求できたらと思います。



イチオシ美容法は?

普段の食事はあまり好き嫌いなく何でも食べますが、揚げ物は家では滅多に食べないかも。そのせいか、生活は不規則ですが大きなトラブルはなく肌は強い方です。メイクはポイントメイクも含め、ほとんど全てミネラルコスメを使用しています。ライブやイベントの時以外は楽ちんメイクで済ませます。

幼いころから、怪我をするといつも祖母が馬油を塗ってくれたんです。傷跡も治るし、回復も早い。5~6年前からスキンケアでも馬油を愛用し始めてから、化粧水の入りが良くて肌の調子も良くなりました。馬油は小分けにして冷蔵庫で常にストック。肌が平穏な時はアルガンオイル、調子が悪い時は馬油と使い分け、そのあと化粧水→クリームの3ステップのシンプルケアです。



インタビュー後記

自分を強くするために歌を紡ぐというjimamaさん。聴く人の心をそっと包み込む優しい歌声は、“ひとりじゃないんだ”とあたたかい愛を感じます。自分自身を強くするための歌が、顔の見えないたくさんの人を支え、励まし、強くしている。泣ける歌と言われる所以は、聴く人の弱さを受け止め、心に寄り添う歌だからこそ、自然と涙がこぼれてしまうのかもしれません。jimamaさんの話を聞いていると、コンプレックスは魅力の源。自分の弱さこそ魅力の原石なんだと思えてくるのでした。



jimama

jimama~沖縄方言で「わがまま、自由奔放」という意味をもつ沖縄のシンガーソングライター。2001年に京都で結成、2004年シングル「街」でメジャーデビュー。活動拠点を地元・沖縄に移す。デビュー以来、沖縄では13作品連続チャート1位を記録、世代を超え支持される。代表曲「大丈夫」(2009年)はCMやTV出演等で全国的にヒットし、結婚式や卒業式の節目に多く使われる曲として浸透、今なおロングセールスを記録している。

 



【参加者募集】jimamaと一緒に歌おう♪

▼沖縄市民平和の日25周年記念イベント
▼2018年9月7日(金)17:00 沖縄市民会館チケットオフィス前集合
▼詳細はコチラをご覧ください⇒ https://ameblo.jp/jimama1220/​

【出演情報】

▼jimamaROKスペシャル公開生放送@イオンモール沖縄ライカム
▼9月9日(日) イオンモール沖縄ライカム 2Fアースコート
▼「本部町の物産と観光フェア ROKスペシャル!」(ON AIR13:00 - 15:30)
※jimamaゲストライブは13:50〜、放送終了後のアフターライブは15:40〜を予定。



朱瞳碧晃

朱瞳碧晃(あやとうみき) 

ビューティーライター、フォトグラファーとして活動。美魔女フォト(ヘアメイク込)、出張撮影、HP・広告用の商用写真撮影やセールスライティング代行を行う。

リポーター経験より、白霧未來でイベントMC、披露宴司会としても活動中。



(月1回掲載)



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