沖縄でワニが食べられる!何と低脂肪・低カロリー・高タンパク♪【島ネタCHOSA班】


この記事を書いた人 仲程 路恵

アメリカンスタイルのバーベキューのお店で、「ワニソテー」が食べられると聞きました。どんな料理なのか興味津々です。ぜひ調べてください。

(宜野湾市 ドウモ・アリゲーターさん)

ワニを提供しているお店ですか? ワニはさすがに食べたことのない調査員。一体どんな料理なのか、現場に行ってみましょう。

情報を基に向かったのは、金武町にある「K'z BBQ(ケーズバーベキュー)」。オーナーの友利和江さんが出迎えてくれました。同店は2013年にオープンしたアメリカンスタイルのバーベキューのレストラン。中はカラフルなナンバープレートなどが飾られ、アメリカンな雰囲気が漂っています。今年9月末に移転し、リニューアルオープンしたばかりです。

カエルやサメまでも

ワニのソテー(1000円)

「日本の方は、野外で焼くのがバーベキューだと勘違いされることが多いですが…」と友利さん。アメリカのバーベキューは分厚い肉の塊を長時間燻製して調理したものを指すそう。同店では、12時間燻製器で焼いたポークリブなどが人気で、自慢の自家製ソース3種類(バーベキュー、ハニーマスタード、ビネガー)を好みで付けて食べます。店内はアメリカ人のお客さんが大半! 本場の味を知る人からも高い支持を得ているようです。フリードリンク制で、女子会にも人気だといいます。

ワニ料理が食べられるというのは本当でしょうか?

「ワニソテーを提供しています。カエルの唐揚げもありますよ。サメが入荷すればサメ料理も提供しています」

カエルやサメまでも提供しているとは驚きです。ワニとカエルは1日1組以上のオーダーがあるといいます。提供し始めたきっかけは?

「面白いかなと思って! オープン当時に食肉の卸業者に、変わった肉はないかと聞いたら、カエルがあると言われ、もっと変わったものはないかと聞くと、ワニもあるというので、両方とも提供することに決めました」

なるほど、遊び心が詰まったメニューなのですね。しかも、ワニとカエルはアメリカの南部などでは食べる文化があるとのこと。友利さんはおいしく食べられる方法を研究して、調理法を導き出したそうです。

友利和江さん

使用しているワニ肉はオーストラリアのクロコダイル。パッケージの栄養成分表を見ると脂肪分が少ないのが歴然です。100㌘中の脂肪分は鶏胸肉が10.2㌘、豚肉が18.5㌘、牛サーロインが16㌘に対して、ワニはなんと1・9㌘。低脂肪・低カロリー・高タンパクです。

では、さっそくワニの試食タイムです! どう猛なイメージとは裏腹に見た目はおいしそうなお肉のソテーです。ひと口サイズにカットしてあるので食べやすそう。

食べてみると、鶏肉より少し弾力があり、臭みも感じられません。自家製のスパイスソースがお肉にマッチしておいしい! 脂肪が少ないだけあってまったく脂っこさはありません。

インスタ映えメニュー

次に、スタッフさんが「インスタ映え間違いなしです」と勧めるカエルが登場。

こ、これは、カエルの下半身そのままのお姿! 足が筋肉質でかなりリアルです。

「皆さんビックリしますね。揚げるたびに形も違い、足が真っ直ぐになるのもあれば、片足だけ上がっているのもあります」

カエルの唐揚げ(1000円)
人気の「スモークポークリブハーフサイズ」(サイド2品付き)2400円。週末はブレックファーストメニューも提供

揚げてみないとどうなるかわからないのですね。それでは、試食。勇気を出して、肉を手で裂いて口に入れると…。お肉がやわらかくて、鶏のササミ肉みたいな食感。スイートチリソースとの相性も抜群で、おいしいです。カエル肉もまた高タンパク低脂肪だそう。

食べる前はどうなることかと思っていた調査員。2種類の肉を初体験してしまいました。みなさんも新しい食文化の扉を開けてみては。

(2018年10月25日 週刊レキオ掲載)

K’z BBQ

金武町字金武4250ー8
[電話]098ー988ー7443