家族が手術&入院! そのとき子どもは…緊急事態で学んだこと☆えくぼママの沖縄子育て☆


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こんにちは。みはるです。
今回はとてもプライベートな話ですが…先日、夫が急性虫垂炎と診断され、緊急手術&緊急入院となりました。

本当に大変だった〜・・・・(遠い目)。

子どもが病気になると大変だし辛いのですが、子どもが小さいときは、親自身が病気やケガで動けなくなるのも大変なんですよね〜。

なので、その大変さを体験記にすることで、読んだ方が少しでもシミュレーションしていただければ、もしも同じ状況になった時の心の準備ができるかなぁと思い、まとめてみました。

「その日」は突然やってきた

その日は台風24号が過ぎ去り、25号が上陸する!という沖縄中がそわそわな日。

ちょうどその週末に息子の運動会の予定や他行事もあり、行事に合わせて県外からお義母さんも来る日・・・。まだ家の片付けも終わってないし、仕事から帰ってもドタバタだ〜〜〜と考えながら仕事をしていた、そんな昼下がり。

会社にいる夫から「すごい腹痛。病院レベルかも」と連絡が・・。

「えぇーーーーーーーっっ!」と思いつつ、お義母さんが空港に着くまではまだ数時間、息子のお迎えまでもまだまだ時間はある、ってことで、痛くて自分では運転できないという夫のため、お互いに仕事を早上がりして、なんとか帰宅した夫を乗せて病院へ。

地元の胃腸内科はあいにく休診日。総合病院の救急外来へ電話してみると「その症状であれば救急に来てください」と。痛くて座っているのもやっとな夫。が、横になるベットもないほどに救急外来は待っている方でいっぱい。

14時頃に受け付けし、1時間以上待って、やっと診察してもらえました。

「どこが痛いですか?」「どんな風に?」。何度も問診を受け、診察、エコー、血液検査・・・とさらに数時間。

お義母さんの到着時刻にはもちろん間に合わず、自分でタクシーでホテルに向かっていただくことに。携帯の使い方もイマイチの義母なので何とか連絡が取れてひと安心。

すると、次に保育園のお迎え時間になり、ここで一度私だけひとまず外出。急いで息子を迎え、そのまま病院にUターン。検査結果が出ているかもしれないと思い、急いで戻ったのですが…まだ検査着で待っている夫。CTも撮り、やっと出た検査結果は「急性虫垂炎と思われます」とのこと。
つまり盲腸です。
 

「あの時の行動」を後悔…

病院に着いて、結果が出るまでに約5時間。
この時には既に「あの時の行動」を後悔。そう、息子を迎えた「あの時」に一度帰宅して、息子に晩ご飯を用意しておけば良かったと…。

長い道のりがまだまだ続いたのですから。

医師からはその場で「切りますか?散らしますか?」「散らすと再発率が高いですよ」と決断を迫られる私たち夫婦。

ここまでの待ち時間ですっかり飽きている息子は医師の説明中も「つまんない〜〜〜〜」とグダグダ。そうだよね涙。

看護師さんが遊んでくれようとしたけれど、親の側から離れるのを断固拒否する息子! iPadを貸していただきユーチューブを見始めるとやっと静かに。

なるべく身体への負担がないようにメスは入れたくない。散らす方法だと手術するより時間がかかる上に、再発の可能性は高い。でも、手術は全身麻酔になる。そもそも盲腸は必要な臓器だったって言う話も聞くけど、どうなの!?・・・悩む夫と私。

「どうしますか? 切るなら8時半すぎには手術室空きますよ〜」

そんなラフな感じ!?

盲腸は簡単に思われがちな病気ですが、命に関わる大きな病気です。

「散らした場合の5年内の再発率は8割です」
「再発した場合は手術の難易度が上がる可能性が高いです」
「切れば数日で退院できるので週末のお子さんの行事にも行けますよ」
などなどの説明を受け、最後は夫が「切る」と決断!

そこから、全身麻酔の同意書、手術の説明・同意書などなどを経て手術室へ移動。

時は既に21時近く。

夫は車椅子に乗せられ「行ってきます〜」と手を振って手術室に入って行きました。

子どもは暇と空腹と疲れでグズる

手術までは、妻が聞かなければいけないことやサインなども必要だったので、夫が手術室に入ったら息子のご飯だけでも買いに行こう!と思っていのに…

「すみません。手術中にもしもの事態になった時にご家族のご判断が必要なので、手術中は一切外出できないんです・・」

ええええええええ〜!!!

言われてみれば、確かにそうだけど。
困った・・・。

売店で買った軽食はとっくに食べ終えてしまい、暇と空腹と疲れで機嫌の悪い息子。

院内の売店も食堂も、もう閉まっているし、まだ他に手続きしたり、説明聞いたりしなきゃいけない私。こんな時に近くに気軽に頼れる身内がいないのはとっても辛い。

友人たちが「息子だけ迎えに行くよ〜」とも言ってくれたけれど、台風も近づいてきているし、当の友人も子育て中。小さな子どもを連れて台風接近中にこんな時間に迎えに来てもらうのも・・。

結局、待合室の自販機にパンが数個残っていたのでそれで我慢してもらい、約2時間。

「何かあったら連絡が来ます」と渡された病院の携帯に担当医師から電話が。

「無事に手術が終わりました。まだ旦那さんは麻酔が効いていますが、説明を行いますので手術室へどうぞ」と。

手術室の中に入ると、さらにその中が何部屋かに分かれていました。指定された部屋に行くと、術着を着た担当医が切り取った盲腸を見せてくれました。

「ここがこんな感じでかなり腫れていて・・」
「他の臓器と癒着していたので今日で切って良かったです」
というような説明がありました。

この後、切り取った盲腸を病理検査に出して癌などの細胞がないか調べるとのこと。

説明が終わり、また待合室で待っていると、目を覚ました夫がベットごと運ばれてきました。病棟へ移動し、そのまま入院。

息子には何故お父さんが病院に居るのか、どんな病気になったからどんな処置をするために手術するのか、術後はどうするのか、などもなるべく丁寧に伝えたのですが、

手術室に入るときは車椅子に座って「行ってきます〜」と手を振っていた父親が、ベットに寝たまま、体に管を付けて手術室から出てきた姿は、息子にはショッキングだったようで、

「手術終わったのに とっと なんでお泊まりなの〜?」と眠いこともあって半泣き状態でした。

病棟で簡単に説明などを受け、一息ついて息子もなんとか納得したところでやっと帰宅。

23時すぎだったかと思います・・。
診察〜検査〜手術〜入院まで10時間

夫もですが、私も息子も、よく頑張りました・・・。

支払額に涙〜でも感謝!

そこから数日間、入院した夫。
翌朝からは連日、入院中に必要なものを届けたり、台風の中、父親に会いたいという息子を連れて病院に行ったり、はるばる沖縄にやってきたのに放置状態になってしまっていたお義母さんを連れて行ったりと、毎日病院に通いました。

夫は今回、腹腔鏡手術だったこともあり傷口は小さくて済み、初日はかなり痛がっていましたが、徐々に元気になりました。

私の緊急帝王切開後の痛みに比べたら〜と改めて感謝?尊敬?されました笑。

救急外来からの緊急手術、緊急入院だったからか、手術と入院(大部屋)4日間の合計額は

十数万円・・!! 涙

この数日は、盆暮れ正月が一度に来たような目まぐるしさでしたが、週末の行事には夫も無事に退院して参加することができ、お義母さんとも過ごすことができて、病理検査も問題なく術後も元気に過ごしているので、終わり良ければすべて良し!ですね。
 

学んだことは…

家族の急な病気や入院は誰にでも起こりうることです

今回は数日で退院できるものでしたが、小さな子どもを連れての体験はなかなかハードでした・・。でも、さすが沖縄の病院と言うのでしょうか、看護師さんも医師も他の患者さんも子どもがいるのが当たり前のように対応してくださり助かりました。

イレギュラーな時ほど、周りのさりげないサポートが身にしみます。

身内や友人など、周囲に頼れる人がいない場合、事前登録は必要ですがファミリーサポートセンターなどは夜間も預かってくれる方がいます。

今後このような事態になった時には、検査している本人(大人)は一度置いておいて、子どものご飯だけはしっかり確保しよう。と思ったみはるなのでした。

家族みんな健康が一番の宝ですね!
 

(えくぼママライター みはる)

 

 

☆ プロフィル ☆

みはる
東京出身。浦添市在住。 元幼稚園教諭であり元保育士。現在えくぼママとして活躍中!
よく言われるのは、元気。いつも笑ってる。よく喋る。
2014年生まれのヤンチャな長男と穏やかな旦那さんとの3人家族。
自然派育児を楽しみながらマイペースに子育て中。
野望は家族で世界中に滞在することが仕事になること☆

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