今が旬。ツワブキを食べてみた【島ネタCHOSA班】

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この時期になるとあちこちでツワブキの黄色い花を見かけますね。ツワブキは食用にもなるとどこかで聞いたことがあります。どのように調理するのでしょうか、そして気になるお味はどんな感じなんでしょう。

(名護市 シーモア・グラスさん)



12月ごろから花が咲くツワブキ。採取する場合は、土地の所有者などに許可を得てから行いましょう(撮影・村山望)

ツワブキって、道端にもよく咲いてるあれですか? 食べ物として見たことがなかった、と思いながら調べ始めた調査員。しかしインターネットで検索すると日本各地で食べられていることがすぐに判明。山菜として広く認知されているようです。

さらに、図書館で調べてみると、県内在住の方が書いた『沖縄の山野草料理と暮らし』(伊藝秀信・敬子著、沖縄出版)という本を見つけました。この本は、沖縄県内に自生する植物の中から、食用可能、または薬草としての効果があるものを紹介するもの。各植物を食べるためのレシピも載っていて、ツワブキも「炒め煮」という調理方法が紹介されています。よし、これを作ってみるぞ!



料理してみたが…



調査員が作った「ツワブキの炒め煮」。1~2月ごろに出る新芽を使って作りましょう!

調査員は、食べられそうなツワブキを探し、早速料理に取りかかりました。

前述の本によると、ツワブキの調理に大事なのは「アク抜き」。この工程をしっかりしないとおいしく食べることができないそうです。アク抜きの方法は以下の通り。まず、水で洗ったツワブキの茎を火が通るまでゆで、表面の皮をむきます。その後冷水をいれたボウルなどに一晩ほど浸したら完了です(この他に茎に塩をまぶして処理する「板ずり」という方法でもアク抜きができます)。

アク抜きが終わったツワブキは、適度な長さに切り、ごま油で炒めます。そこにしょう油とみりんで味をつけたら「ツワブキの炒め煮」のできあがり。早速いただきましょう。

(もぐもぐ)……なんか固っ、それに繊維が歯にかかる。香りは悪くないのですが、食べづらいです。繊維が歯にかかるのは、不慣れな食材に戸惑った調査員が皮の処理を半端にしたせいもありそうですが、そのことを抜きにしても手放しにおいしいとは言えません。しかし野趣(やしゅ)があると言えばそうかもしれない。ツワブキってこういうものなのかな…。



花の時期は天ぷらで


伊藝秀信さん(左)、敬子さん

調査員の作った「ツワブキの炒め煮」は果たして正解だったのか? きちんとした知識を得るため、『沖縄の山野草料理と暮らし』を執筆した伊藝敬子さん、秀信さん夫婦を訪ねました。

お二人は今帰仁村諸志で「ファームハウス」というカフェを営んでおり、野草を使ったメニューも提供しています。あのー、実は私、ツワブキを食べてみたんですけど。

「茎を食べるにはちょっと時期がずれていますね。花が咲いている時期はツボミの部分を食べた方がいいですよ」

秀信さんがすぐに答えてくれました。調査員は時期はずれの固いツワブキを食していたようです。花の開花する12月ごろは、茎が固くなっており、食用には向かないのだとか。しかし、代わりに食べごろの「花が開きかけたツボミ部分」を秀信さんが天ぷらにしてくれました(写真参照)。


伊藝さん夫妻に作っていただいた「ツワブキのツボミの天ぷら」。時期になるとお二人のお店「ファームハウス」でも提供しています

天ぷらを一口食べてみると、ツボミや花のふわふわした食感と一緒に、少しセロリにも似た香りが伝わってきました。シンプルな料理ですがツワブキならではの風味を知ることができます。食べづらいということもありません。これはおいしい!

「炒め煮を作るのに適した時期は、やわらかい新芽の出る1~2月ごろですよ」と秀信さんは話します。茎はこれからの時期が食べごろのようです。「採取するときは一つの株から採りすぎず、節度を守って楽しみましょう」と敬子さんが付け加えてくれました。少し大変でしたが、季節の山菜としてツワブキを味わうことができました。



Cafeファームハウス
今帰仁村諸志1993 (マップはこちら)
電話 0980−56−2148



(2019年1月10日 週刊レキオ掲載)





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