相手を思う一言を100cmの視界から―あまはいくまはい―(40)

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あけましておめでとうございます。4月にディスカヴァー21から、本を初めて出版します。1月いっぱいに原稿を書き終えないといけないので、年始5日間は缶詰め状態で原稿を書くことに。3万5千字仕上げました。このコラムが約1千字なので、35回分の字数に当たります。まさしく猪突(ちょとつ)猛進! 

その間、夫が子ども二人を連れて、5泊、実家に帰ってくれました。子どもたちはママ抜きで、パパと一緒にこんなに長く過ごすのは初めて。5歳の息子、初めて「パパ大好き」「パパ気持ちいい」と言うようになり、夜中のトイレもパパと行くようになりました! パパもうれしそう。5年間の時間を、5泊で埋めたようです(笑)。まるで魔法の5泊。いや、魔法だったらさめてしまうと困るので、この関係がずっとずっと続いてくれますように。これからも私抜きでも、どんどん楽しい時間を過ごしてもらいたいです。夫を試して、いや、夫を信頼して、子どもたちを見てもらい、良かった! わが家にとってはいい年明け、ありがたいです。


今年もよろしくお願いします

正月といえば、年賀状が楽しみですね。慌ただしい年の瀬、年賀状を書くのにも追われていましたが、そんな時、いつも思い出すのは父に言われた一言です。中学生だった私は、文通している友だちや、学校の先生など、約100枚の年賀状を書いていました。全員へほとんど同じ文を書いている私に「これはだめだ。一人一人に宛てた言葉をきちんと書かないと」と言われたのです。「100枚もあるのに無理じゃん!」と開き直ったのですが、心を込めていない年賀状なんて意味がないですよね。それからというもの相手に向けた一言を添えるようにしています。

人間関係の基本は一対一。相手を思い、相手の喜ぶ一言を掛けることができるかはとても大切です。特に私のように、たくさんの人の力を借りないと生きていけない場合はなおさら。年賀状は特別な理由がなくても、ご無沙汰している人に連絡できるので、相手を思う一言を必ず添えたいものですね。そして私も子どもたちに、具体的な一言の大切さを伝えたいです。そのためにも「いい子だね」と褒めるのではなく「自分で考えて、着替えして、持っていくものを準備して、すごいね。これでいつでも出掛けられるね」や「お箸を持ってご飯が食べられるようになって、こぼさずにピカピカ。片付けも楽ちんだね」と具体的に声を掛けていきたいです。

今年もあまはいくまはいを読んでいただけるとうれしいです。よろしくお願いします!



(次回は29日に掲載します)


伊是名夏子

いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2019年1月15日 琉球新報掲載)

 



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