【失敗しよう!】DJリーマン・伊禮真のビジネスコラム⑦


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琉球銀行メディア戦略室
室長 伊禮真
(コンテンツマーケター)

皆さん、はじめまして&お久しぶりです、伊禮真(いれいまこと)と申します。DJもするサラリーマン、「DJリーマン」としてコラムを書いています。
普段は、琉球銀行メディア戦略室の初代室長として、広告やマーケティングを通してお客さまとの良いコミュニケーションづくりを目指して日々楽しく仕事をしています。
今回は、働いていく中で誰でも経験するであろう「失敗」ということについてワタクシの考えていることを書きたいと思います。

チャレンジしたからこそ

早速ですが、皆さんは、「失敗」したことありますか?

ワタクシは・・・たくさんあります。例えば、制服デザインの応募PRで、水着のイラストを使用してお客さまにお叱りを受けたり、デジタルマーケティングで全く成果が出なかったことも。TwitterなどのSNS本格導入についても、成果が見えにくい分、社内的には遊んでいるように見られ、評価もされていません。今では多くの人に認知していただいている琉球銀行のキャラクター「りゅうぎんロボ」も、TVCM制作時はかなり苦労しました。現在は、県内の知名度もあり、社外の評価は多少ありますが、社内的には批判的な意見も多くあると思います。でも、これらの取り組み全てに信念をもってやっていますし、チャレンジし続けています。

「失敗」は「チャレンジ」したからこそ生まれるもの、挑戦している証拠だとワタクシは思うのです。
企業がチャレンジする姿勢は、直接的なキャンペーンの成果だけではなく、それを見ているお客さんやリクルートしている学生にも響くと信じています。よって、社内の評価よりも常にお客さまの評価を考えて仕事をしています。上(上司)や横(競合他社)ばかりを意識するのではなく真っ直ぐお客さんだけを見るように常に心がけています。
 

経験値をあげられる最強の職業

辞書で「失敗」を引くと“やりそこなうこと。目的を果たせないこと。しくじり。予期した効果を上げられないこと。”と書かれています。「失敗」が予期した効果を上げられないことという意味であるのなら、効果を上げるまで諦めなければ「失敗」ではなく「成功までの過程」と考えても良いのではと、ワタクシは思うのです。「失敗は成功の母」とはよく言ったもので「成功」するためには「失敗」をしなくてはならないのです。「失敗推奨」「失敗上等」なのではないでしょうか。

何をもって「成功」とするのか「成功」の定義も人それぞれですが、どういう「成功」を目指すにしても「失敗」は絶対に必要だと思うのです。では、どうしたら「失敗」できるのでしょう?(なんかおかしな表現ですが(笑))逆説的ですが、それはチャレンジをするしかないと思うのです。

「失敗」できると言う意味ではサラリーマンは最強の職業とも言えます。誰でも「失敗」は嫌です。でも、サラリーマンは、あるプロジェクトに「失敗」したとしても上司に怒られるか評価が下がるだけです。怒られるのが怖いですか?あなたより経験値の高いまともな上司はチャレンジした上での失敗は怒りませんよ。もし怒るとしても指導的なまともな怒り方をしてもらえるでしょう。そして、いいじゃないですか、少しだけ評価が下がっても。また、挽回したらいい。そして、滅多にあることではないですが、最悪な事態でもクビでしょう。もし会社をクビになっても命を取られるわけではありません。むしろ会社にいる間に経験値を上げるべきで、チャレンジし続けた人の経験値は格段に上がっているでしょう。

極端な話を書きましたが、繰り返しになりますが、いい企業、いい上司ほどチャレンジした「失敗」は咎めることはありません。
 

誰が「失敗」を定義するのか

与えられた仕事をこなし、現状維持、前例踏襲で仕事をしてミスがなく日々の仕事をこなせば、会社で評価されると考えている方はいませんか?最近まで、チャレンジを全くせず、よって全くミスもない人が企業で偉くなる(評価される)という時代がありましたが、残念ながらそういう時代は完全に終わってしまいました。もし、「えっ、うちはこんな会社だよ」という方がいましたら今すぐ転職を検討しましょう(笑)。お客さま(社会)の変化のスピードが、企業の変化のスピードを圧倒的に上回る時代には、変わらないこと、変わるというチャレンジしないことは最大のリスクだと思うのです。

15年くらい前に読んだ本で「失敗を推奨するというルールがある会社」のことを読んだことがあります。実は、グローバル企業は失敗を推奨しているのです。それも「早く失敗してクイックに改善しよう」と。アマゾンも「フェイル・ファースト = 失敗するなら早く」が合言葉のようです。
そもそも「失敗」はだれが「失敗」と認定するのでしょう。人が「失敗」と言っても自分が諦めずに成果につなげるか、経験としてチームで事例を共有するかすれば少なくても「失敗」ではなく「成功」までのチャレンジだと思うのです。

さて、みなさんは、どうしますか?「失敗」を恐れてチャレンジを諦めますか?それとも、思いっきりやりたいことにチャレンジしますか?

おっと、文字数制限が来てしまいました。
あっという間に次回のコラムで最終回になりました。最後にふさわしいお話が書けるように努力します。今回も読んでくれてありがとうございます。では、来月の最終回コラムでお会いしましょう!

【プロフィル】

伊禮 真(いれい まこと) 琉球銀行 営業統括部 メディア戦略室 室長(コンテンツマーケター)

2002年県内銀行初のTVCM制作、キャラクターのロボットが大きな話題になり海外のメディアにも紹介される。県内外の広告賞を多数受賞。県内外や国内外企業イベントでの講演等も行う。ライフワークは社会福祉活動(沖縄県セルプセンター理事)とアウトドア活動(キャンプインストラクター)とDJ(Soul中心)。2017年にDJした際のプレイリストが世界一の音楽配信サービスSpotifyの広告に採用された。また、銀行に導入したFacebookの社内SNSツール「Workplace」の活用が評価され、Facebookのサイトで日本企業で唯一世界に紹介された。主なインタビュー記事:BizZine: https://bizzine.jp/article/detail/2671