左手に海ぶどうブレスレッドの妖精発見!落ち込むと〝白化〟するんです【島ネタCHOSA班】


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この間、恩納村へ行ったときに、Sunna(さんな)ちゃんという怪獣みたいなゆるキャラが描かれたのぼりを見かけました。とてもかわいかったので気になっています。どんなキャラクターか教えてください。

(那覇市 ゆるキャラ好きさん)

恩納村といえば、琉球王朝時代に活躍した女流歌人・恩納ナビーをキャラクター化したナビーちゃんなら知っていますが…。Sunnaちゃんは、恩納村の新しいキャラクターなのでしょうか? それでは調査開始です!

サンゴの妖精

恩納村役場の當山香織さん(右)と冨着開さん

恩納村役場を訪ねると、企画課企画係長の當山香織さんと商工観光課の冨着開(かい)さんが応対してくれました。

Sunnaちゃんは、どんなキャラクターなのですか?

「サンゴの妖精です。恩納村は昨年7月に『サンゴの村宣言』をしたのですが、そのイメージキャラクターとして同年3月5日の『サンゴの日』に誕生しました」と當山さん。

「自然環境に優しい地域づくりを目指す」と宣言した恩納村の新しいキャラクターだったんですね。

笑顔を振りまくSunnaちゃん

イラストを見るとピンク色のかわいい怪獣といった感じですが、妖精だったとは!

頭から背中のほうにかけてはカラフルなサンゴがついています。そこに、サンゴガニ、デバスズメダイ、カクレクマノミもくっついていますよ。左手首には恩納村の特産品、海ブドウのブレスレットをしています。おしゃれですね~。

當山さんによると、キャラクターと同時にロゴマークのデザインも公募し、県内外や海外からも応募があったといいます。ちなみに応募数はキャラクター304点、ロゴマーク186点だったそう。

「その中からキャラクターは5点に絞って、村内に投票箱を設置しました。投票結果はSunnaちゃんがダントツ一位でしたね」

小・中学校にも投票箱を置いたそうですが、子どもたちには一番人気だったとのこと。

名前は、太陽の「Sun」、サンゴの「サン」、恩納の「na」で「Sunna」。「S」を取ると恩納の方言読み「unna(うんな)」になるといいます。なるほど、よく考えられていますね。v

自然環境守るため

Sunnaちゃんの使命は、「恩納村の豊かな自然環境を守る」こと。笑顔で自然環境の保全と育成の大切さをアピールしています。

「うんなまつりでは、オキナワンラテンユニットSoluna(ソルナ)の歌う『さんごDEマンボ』に合わせて、保育園の子どもたちと一緒にSunnaちゃんも踊ったんですよ」と當山さんは話します。他にも恩納村産業まつり、「サンゴの日」のイベントなどさまざまな場面で活躍しています。

そんなSunnaちゃんですが、落ち込むと白化してしまうとか。悩みはオニヒトデに体をかじられることで、とても痛いそうです。それはつらいですね…。

ところで、調査員はSunnaちゃんのことをイラストでしか見たことがありません。そこで、実物のSunnaちゃんに会えるイベントなどがいつあるのか聞いてみました。すると…。

「呼んできます?」と冨着さん。えっ、いま会えるんですか⁉ 思いもよらない言葉に喜ぶ調査員は、お願いして来てもらうことにしました。ワクワクしながら待っていると―。

廊下の向こうから、Sunnaちゃん来たーーー‼ よちよちと歩いてくるあどけない姿に調査員はメロメロ。実物のSunnaちゃんに会えて大満足です! 冨着さん、わざわざ呼んできてくれてありがとうございました。

Sunnaちゃん、これからも使命を果たすために頑張ってください。そして、愛らしい笑顔を振りまいて多くの人を楽しませてくださいね!

SunnaちゃんのLINE(ライン)スタンプもあり。気になる方はチェックしてみては?

(2019年4月11日 週刊レキオ掲載)